ニューズウィークが、『韓国は中国を気づかって、米日豪印4ヶ国連携「クアッド」参加を否定』という記事を掲載しているが、文さんの構想は、中国の傘下に入りたいという事なんだろうか? 又この外相も、疑惑が上がっている。外相だけでなく法相にも。2020年4月の総選挙では、文さん与党が圧勝しているが、2022年の大統領選では、現首相と前首相の一騎打ちとか。前首相が次期大統領になると、元大統領は、歴代の大統領経験者と同様に裁判されるのだろうか?
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「良いアイデアではない」とクアッド参加を否定した韓国の康京和外交部長官 Markus Schreiber/REUTERS
<10月4日から東京で、米国、日本、オーストラリア、インドの4ヶ国が連携を強化する外相会合、通称「クアッド(Quad)」が行われたが、一方、韓国の文在寅政権はクアッド加盟を否定する考えを示している......>
去る10月4日から6日、マイク・ポンペオ米国務長官が、米国、日本、オーストラリア、インドの4か国が連携を強化する外相会合、通称「クアッド(Quad)」に出席するため東京を訪問した。
クアッドは米国、日本、オーストラリア、インドの4か国が、インド・太平洋地域での中国牽制を意図した協議体で、米国はさらに連携を強化し、アジア版NATO(北大西洋条約機構)とも言える「クアッド・プラス」を構築したい考えとも言われる。ポンペオ国務長官は、会議後に韓国を訪問してクアッド・プラスへの参加を提案、続いてモンゴルを訪問する予定だったが、トランプ米大統領の新型コロナウイルス感染を理由に日本以外の訪問を取りやめた。一方、韓国の文在寅政権はクアッドを否定する考えを示している。
韓国とベトナム、ニュージーランドを含めた米国の「クアッド・プラス」構想
クアッド第1回会合は、2019年9月、米ニューヨークで開かれた。2回目となる今回は東京で開催され、日本の主導で「自由で開かれたインド太平洋戦略」の実現に向けた協議が行われた。
茂木外相は「4ヶ国は民主主義、法治、自由経済という基本的価値観と、地域の責任あるパートナーとして、規則に従った自由で開放された国際秩序を強化していく目的を共有している」と発言。また、会議とは別に菅義偉首相ーポンペオ長官、茂木外相ーポンペオ長官の会談も開かれ、日米同盟の一層の強化を確認した。米国はNATO(北大西洋条約機構)に倣った「クアッド・プラス」を構築したい考えとも言われ、米国やNATOの同盟国と中国の軍事的脅威に晒されている周辺国を参加国候補に上げている。
クアッド東京会議に先立つ今年8月31日、米国のビーガン国務副長官兼北朝鮮政策特別代表が、韓国、ニュージーランド、ベトナム、台湾などを潜在的な協力国に挙げ、またマーク・エスパー米国防長官は9月16日に米安全保障シンクタンクのランド研究所が主催した講演で「米国と日本、オーストラリア、韓国、シンガポールなどを考えなければならない」と話し、また、NATO加盟国など欧州の同盟国との連携も示唆する発言を行なった。アジア太平洋地域では、日本とオーストラリア、ニュージーランド、韓国、モンゴルがNATOのグローバル・パートナーシップに参加している。
中国との間に問題を抱えるアジア太平洋地域
日本は尖閣諸島で中国の活動に悩まされており、また、アジア太平洋地域の自由で開かれた海洋秩序の維持と強化に取り組んでいる。
インドは中国との軍事的緊張が続いている。インド政府が中国から逃れたダライ・ラマ14世とチベット亡命を受け入れ、62年に中印国境紛争が発生した。カシミール地方は、インドと中国、パキスタンが領有権を主張しており、17年には国境で小競り合いが、20年5月には中印両軍が衝突して負傷者が出た。9月6日にも中国軍兵士約200人がインドに侵攻し、インド軍が威嚇射撃を行った。インドはこれまで多国間の軍事同盟には参加してなかったが、米国が参加を呼びかけた。
オーストラリアは中国との軍事的な問題は起きていないが、オーストラリア政府が、新型コロナウイルスが蔓延した原因を究明するため、中国に対する調査を開始した直後に中国政府がオーストラリア人ジャーナリストを拘束して両国関係が悪化した。
ほかに、台湾、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイなどが中国との間で領土問題を抱えている。
日米韓3ヶ国国防相会談を欠席した韓国
一方、9月25日、康京和韓国外交部長官は、韓国がクアッド・プラスに招待されていないとした上で、「他国の利益を排除するいかなることも良いアイデアではない」とクアッド参加を否定する発言を行なった。また、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)韓国国防相も8月29日にグアムで開催された日米韓3ヶ国国防相会談を欠席した。
今年5月、韓国が米韓国防相会談を提案し、米国防長官が北朝鮮や中国の問題を話し合うため日米韓3ヶ国の国防相会談を計画して日程調整を進めてきた。しかし、鄭長官は直前になって新型コロナや国内日程を理由に出席が難しいと伝え、エスパー米国防長官と河野太郎防衛大臣が韓国抜きで会談を行なった。
新型コロナを名目に会談を欠席した韓国だが、直前の8月22日、楊潔篪(よう・けつち、ヤン・チエチー)中国共産党外交担当政治局委員と徐薫(ソ・フン)韓国国家保安室長が釜山で会談を行っている。
「安全保障は米国、経済は中国」の韓国政府
康京和外交部長官は、中国は韓国にとって最大の交易と経済のパートナーであり、企業や市民にとっても大切だと発言するが、韓国は安全保障を在韓米軍に依存し、多くの軍事物資を米国から購入している。
「安全保障は米国、経済は中国」という二股政策を打ち出す韓国政府に、ある外交幹部OBは「(韓国)政府は日米韓国防相会議に参加しないなど、日米と距離を取るが、中国と北朝鮮、ロシアは連帯を強化している」と警戒する。
韓国はオバマ前米大統領の再三に渡るTPP(環太平洋パートナーシップ協定)参加要請に曖昧な態度で臨み、クアッドもまた参加を留保する。米中の間で曖昧な立場を続ける間に協議が進行し、韓国が米国の同盟国の中で仲間外れになりかねないという懸念が外交関係者の間から出はじめている。