米Wall Street Journal紙が、Appleの「Apple Special Event March 2019」に関する長文記事を公開し、その中で、Appleはこのイベントで、ビデオとニュースの購読サービスを発表すると予想。これにより年間売上高で何十億ドルもの収入が生まれ、iPhoneユーザーとの関係が深まるという。
Appleは新しいTVアプリをRokuやスマートTVを含む複数のプラットフォームに移植することを交渉中だ。Appleは自社のソフトウェアとサービスを自社製デバイスに限定してきたので、これは異例の動きとなる。関係者によれば、これらの販売契約のいくつかが発表される予定だ。
Appleのティム・クックCEOは、iPhoneを主軸とするビジネスが市場で飽和することを予測していた。このために新しい収益モデルとしてAppleのサービス部門での収益を倍にする計画を立て、毎月サービスチームのメンバーと会議を行っているという。どのアプリの売れ行きが良いか、Apple Musicの購読者数、iCloudストレージ加入者数など詳細な質問を行っていたようだ。
Appleは既に、ライバルであるサムスン電子が製造したテレビに、Apple製のiTunes Movies and TV Showsアプリが搭載され、Appleのハードウェアを所有していない人々でも利用できるようにすると発表した。
Appleの幹部らは、テレビメーカーとの交渉中に、Netflixや他社と競合するためにはできるだけ広い範囲でアクセスできるようにする必要があることを明らかにしたそうで、その結果、昨年、AppleはApple MusicをAmazon Echoスマートスピーカーで使用可能にする契約をAmazon.comと取り交わしている。
AppleのApple Music、iTunes担当マーケティングヘッドであるジョン・ギーセルマン氏はAppleのパートナーとのミーティングで「私たちはApple Musicのやり方を間違えた。Appleだけでやれると思っていたが、追い付くまでに長い時間が掛かり過ぎた」と話したそうで、これまでのAppleエコシステムから、サービス提供プラットフォームを拡大する考えがあることを示唆したという。
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