Research Diveのレポートによると、コミュニケーションソフトウェア市場は今後、15%のペースで成長し、2026年までに16億500万ドル規模に達する見通しだという。新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、コミュニケーションソフトウェアが従業員エンゲージメントに不可欠になったことが、同市場の成長に顕著な影響を及ぼしている。
従業員が会議やカンファレンス、面接をバーチャルに移行させるなかで、特にウェブ会議プラットフォームの人気が高まっている。しかし、レポートによると、電子メールやエンタープライズ・インスタント・メッセージング・サービスなど、ほかのコミュニケーションソフトウェアの使用も増加しているという。
成長に寄与する要素
レポートによると、チャンネルや電子メールを読まないで放置するといった従業員の関与度の低さにより、情報が効果的に共有されなくなるが、そのことはコミュニケーションソフトウェア市場に良い影響を及ぼしているという。
ただし、従業員向けコミュニケーションソフトウェアの導入への投資は、世界的な市場の発展に悪影響を及ぼす可能性もある。
クラウドは企業に浸透し続けているが、コミュニケーションソフトウェアに関しても同じことが言える。コミュニケーションソフトウェアのクラウドベースのセグメントが最も大きなシェアを獲得すると予測されており、今後、16%のペースで成長して2026年までに7億6900万ドル以上の規模になる見通しだ。
クラウドベースのシステムが成長するのは、こうしたソフトウェアが柔軟性と互換性を備えており、使いやすいからだ。例えば、クラウドタイプのソフトウェアを使用すれば、管理チームはモバイルデバイス経由でアクセスできるようになる、とレポートは述べた。
中小企業(SME)向け世界市場が急速に成長
エンドユーザーに目を向けると、SME向けの世界市場は15%を超えるペースで成長し、2026年までに6億8700万ドル規模に達する見通しだ、とレポートは述べている。
レポートによると、SMEの市場が指数関数的に成長しているのは、世界中のSMEがどこからでも相互に接続して情報を共有できるようにコミュニケーションソフトウェアを利用しているからだという。
グローバル市場を牽引する地域については、アジア太平洋地域が最も成長すると予測されており、今後ほぼ17%のペースで成長して2026年までに3億2000万ドル以上の規模に達する見通しだ。レポートによると、この地域の組織は競争力を維持するためにコミュニケーションソフトウェアへの投資を増やしているという。
レポートでは、市場の主要なリーダーもいくつか挙げており、それにはGuideSparkやSociabble、Nudge Rewards Inc.、Guide Sparke、Poppulo、Smarp、The Employee App、Social Chorus Inc.が含まれる。これらの企業は、合併や買収だけでなく、協業やパートナーシップも利用して、全面的に市場シェアを伸ばしている。
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