東洋経済が東芝社長の談話、「東芝の社員はめちゃくちゃ賢い 納得すれば動く」というのを載せていたが、東芝の社長、何をいまさら馬鹿を言うか!社員を系列を含めれば10万とか20万とか大量にきび切りしておいて何を言うか馬鹿さ加減にあきれる。ITや電子系企業には、どこも優秀な学生がこぞって就職しているのに富士通もNECもソニーもリストラをしている。IT 系や電子系の大学や高専あるいは専門学校、どこも入学するのは何大抵でなく、そういった人材を大手のIT 系や電子系企業はいとも容易にきび切ってきている。
![](https://premium.toyokeizai.net/smwimgs/6/9/-/img_69ac6ecf-0f56-40cb-96f9-89cc8a3aaa2d.jpg)
不正会計をきっかけに地に落ちた名門・東芝。苛烈なリストラと巨額増資で一命を取り留めた。再建を託された“ザ・金融マン”の車谷暢昭会長兼CEOは、巨艦をどう動かそうとしているのか。
──昨年4月の就任から1年弱、今の率直な手応えはどうですか。
東芝はエンジニアの会社だと改めて感じました。正しいことを、合理的に正しくやりたいという気持ちが強いので、私がやろうとしていることが東芝の皆さんの腹に落ちるかどうかが重要です。中期計画「東芝Nextプラン」の作成でも、私が「こうやってくれ」というのではなく、そうとう時間をかけて現場と対話しました。
結果、中期計画は(株主である)ヘッジファンドの皆さんからも「現場とよく議論をした痕跡が見える」と褒めていただいた。そういう意味では手応えがあります。
ただ、インプリ(実行)については別問題です。東芝はちょっと前まではインプリができていなかった。だから、ファンドからも「これだけの計画をしっかりやり遂げられるかに注目している」と言われました。これは従業員にも率直に伝え、一緒に頑張っていこうと話しています。
──どこまで従業員の腹に落ちているのでしょうか。
今まで話してきたのは課長さんぐらいまでです。さらに工場の方々にもできれば納得してもらい、十数万人全員が同じ方向を向けるようにしていきます。そのために、この会社は丁寧にやらないといけない。賢い人たちなので、マネジメントが「こうやれ」と言っても「変なことを言っているな」となります。
──面従腹背になってしまう。
そういうところはあるので、皆さんの納得感を得ながら丁寧に、スピード感を持ってやります。
──会長を引き受けて後悔はないですか。
最初に(東芝指名委員会委員の)池田弘一さん(アサヒグループホールディングス相談役)、小林喜光さん(三菱ケミカルホールディングス会長)から「率直に言ってそうとうリスクがある。簡単な仕事じゃない。それでも、ぜひやってもらいたい」と言われました。今のところ後悔はまったくないですね。日本の製造業ひいては国にとっても重要な仕事であり、全力を尽くすつもりです。
いちばん心配だったのは、東芝のテクノロジーが弱っていないかということ。しかし、開発力はまったく問題ありません。もう1つは従業員の気持ちです。これが本質的に傷んでいると組織の再建は難しいのですが、合理的にきちんと語りかければ、信頼して合理的に対応してくれる。こうしたインタラクティブなやり取りが非常に機能します。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます