ぽかぽかと行きましょう

急がず、後れず。自分の歩幅でぽかぽか行くようなブログです。

年の差、20~25

2009年12月06日 | 歩く、歩く。

年の差、20~25の女性に、散歩の途中声をかけられる。

その女性は、天気の良い日は腰掛のついた手押し車に腰かけて日向ぼっこしている。

最初は挨拶して通り過ぎようとしたら、話しかけられ「大正5年生まれで、93歳になる」「貧乏して何もないが、子供の教育だけはきちんとつけてきた」「娘は某大学をでて、書道の技でお役に立っている」「息子は、いとこが市長している隣の市の役所で働いている」など、プライバシーにわたる話を聞かされる。

いつまでも、立って話を聞いているわけにも行かず、

「日も落ちてで寒くなるので、早めにお家にお入りにになった方がいいですよ。」

「見ず知らずの人に親切に声をかけて貰ってありがとう。」と礼を言われた。

2日目も、3回目も日向ぼっこしていて、指で93才になると示されて同じ話に引き込まれそうであったが、「今日もいいお天気でよかったですね」とだけ、にこやかに挨拶して遊歩道に抜けた。

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別のルートで散歩に出た。建設中の建売住宅の並んでいる先のわずかな空き地の前の陽だまりで、年の差20余と思しき女性が手押し車を右に、フェンスの石に腰をおろして、日向ぼっこしている。

道を訊ねた若いカップルに話しかけたらしいが、あとを通りかかった吉天をしおに逃げたので、挨拶をしたところ、捕まって

「お爺ちゃん、買い物かい、大変だねェ。」

「ここに建ってる住宅は、家と家の間があいてなくて、こんな家は住みたくないね。」

「うちは、農地が広いので一部に独身寮を建てて住宅会社に管理を任せているんじゃ。」

いやはや、しっかりしていなさる。不老所得?で、ふところも温かそう。

いろいろとお話聞かされて、別れようとしたら「どっちに行くんだい。そろそろ、わしも帰るんで一緒に行こう。」

交差点へ出て、彼女は、右に曲がり吉天は信号わたって、向こうに行って振り向いたら、大きく手を振って、しばし別れを惜しんで下さった。

アッパー・ツウェンティ物語。

願わくば、アンダー・ツウェンティにも、めぐり会いますように。