世の中、連休とか、GWとからしい。
会社勤め辞めて以来、毎日が連休のようなものであった。
しかし、連休とはいえ、ゴールデンウィークと言うことでは無かった。
成田から飛び立つでもなし、渋滞をおして高速道路を行くでなし。
旅行など無縁の連休が、だらだらと続いてきただけである。
我が家の、連休の初日はミダイ(かみさんのこと)の毛糸を巻くのに、手を貸した。
趣味の編み物は、古いのをほどいて編み変えるようだ。
ネコの手では、間に合わないので、夫婦相座して吉天は両手を差し出し毛糸をかけ、ミダイが巻き取るだけのことであるが、まあ毛糸が絆のように睦まじく二人をとりもつ。
吉天のセーターなどは、ミダイの手編みで会う人ごとに褒められる。
連休二日目は、家の周りの草取りである。
せっかく芽を出して、庭を緑で覆ってきた草である。雑草と言っても名もあり小さな花も付ける。
引き抜かないで出来るだけ、命を永らえてやりたいが、伸びてくると貧乏くさい。
いわゆるペンペン草の類であろうから、不精髭のようなものだ。
作業用のゴム手袋をはめ、根こそぎ引き抜いた。さっぱりした。
貧乏人の節句働きと言われようとも、出かけて事故や事件に巻き込まれなくて済み、平和で平穏な連休である。