
・・・何の変哲も無いないアボカド・・・です。

異国にいた頃に、毎日食卓にのぼったのが、このアボカドと、パパイヤとマンゴー

だって、安いんだもん。円に換算すると、どれもこれも100円あれば2~3個は買えた。
殊にアボカドはわさび醤油で食べると「刺身のマグロ!」という事になっていた。
ちなみに「刺身のイカ!」は若いココナッツの、内側についた半透明の果肉。
これをペロンと剥がして、細く切ってわさび醤油で頂くと、ん~っ

ただ、ココナッツが削れる程成長したのは堅くて食べれないので、若いのが欲しいんだけど、
なかなかこれに出会えなくって、ココナッツジュースを取り出した後に中を覗き込んで、
白い果肉のつき加減をたしかめるのが、ちょっとした楽しみだったりしたっけ。
だって、本当は果肉がしっかりした物でないと商品価値はない筈だもの。
こちらでもアボカドは年中手に入れやすい食材になってるのは、とっても有難いのだけど、
始めの頃は、あまりの小ささに「これって、食べられるんかいな?」と半信半疑。
輸入物が多いせいか、味もちょっと淡白だし、ねっとり感が少ないのが残念。
アボカドって、どうやって食されますか?
私は、料理のレパートリーが少ないので、わさび醤油でいただくか、
刻んでトマトのみじん切りと合わせてライム(レモン)を絞り、ちょいと塩を入れて混ぜたのをディップにしたり、
ちょっとおめかしして、半分に切って種を取り出したそのくぼみに、茹でた小海老をのっけて、マヨネーズをレモン汁でのばしたドレッシングでいただいたり、
あとはせいぜいサラダにするくらいしか・・・なんだけど、とっておきのがこれ。
このアボカド、実は練乳がたっぷり絡めてあります。

・・・うげっ!とかならないでくださいよ~。
これはムスリムの友人にランチをご馳走になった時に、デザートに出してくれた物。
何でもラマダンの時によく食べるそうだ。
この絶食の時期には、太陽が見えている時間には、食物だけじゃなく飲み物も口にしてはいけないらしくて、暑い国の人達にはかなり過酷。
なので、日没後、食べてもいい時間帯になると体に優しくて栄養価の高い物を食べるのだとか。
これって、癖になるんですの。今年の夏バテも、これで乗りきれましたですよ。
アボカドと練乳さえあれば他は何もいらないので、
勇気がある方は、お試しを・・・。勧めていいのかどうかは、し~らないっ

当たり前の物が手に入らない場所に毎日居ると、小さな楽しみにワクワクドキドキして
たいした事じゃないのに「喜びいっぱい夢いっぱい!」になっていたように思う。
愚痴ってもどうにもならない場所だからこそ、諦めも早っかたし、
何より、楽しい事や嬉しい事にはとっても敏感だった。
我が家では体が疲れている時は勿論、な~んかだるい時にも突然食べたくなる懐かしい味。
器ごと冷蔵庫で冷やしていただくと、心身ともにクールダウン。
少々季節外れではありますが・・・ついでに器も季節外れらしく・・・
