あざみの歌はまだ・・・食べられます！？

一日のうち、しっかり起きている時間がだんだん少なくなって来ている最近のかぁちゃんである。

食事やお風呂等、刺激のある時にはしっかり起きているが、
長時間目を覚ましているのは、夕食前後の時間に我が家に来ている４時間半程で
デイに行っている間も、車椅子やソファでとろと眠っている事が多く
つい先日など、
『居眠りしているかぁさんの手がぷらんぷらんになってしまって、
もしかしたら気を失っておられるのではないかと焦りました』
と、連絡帳に書いてあった程、完全爆睡してしまっているようだ。
その時は揺さぶって、名前を呼んでいたらパチリと目を覚ましたようだが
どうもお騒がせしてしまっているようで恐縮してしまう

現在かぁちゃんが自分の意思で出来る事は
ゆるゆると握りこぶしの右手を口元に持って行ってふるふるさせる事と
目の前で何かが動くと口をぱかっと開けて食べようとする事。
勿論、食べ物を口にいれるとちゃんとモグモグして食べる事。
それから、甘いものを口に入れると、一瞬きょとんとして、じ～っとこちらを見つめ、催促する様に口を開ける事。

まだまだ、斜めになりながらも手引き歩行は出来るし
何より階段の上り下りもちゃんと・・・出来る！？？？
けれど、実のところ、これは私にしか出来ないのかもしれないと最近気付きつつある。
だって、デイの職員さんが二人がかりでも困難だったもの・・・

・・・でもいいの

例え、操り人形の様にでしか動けなくても！
（いや、操り人形と言うより、腹話術の人形の操り方に似ているかもしれない・・・ついでに喋ってみたりして
起き上がらせないと、おそらく一日中眠ってしまっているだろうけれど
夜中にトイレに連れて行ってたら、ぴぃが寝ぼけ眼で
「わ！びっくりするやん。かぁちゃん、自分で歩いてるように見えた。」ってくらい
見事に歩いているのだから。

・・・だから、それでいいの

そのかぁちゃんが、あざみの歌を私が歌うと、
まるでご馳走を食べるように、ぱかっと口を開け反応するようになった
他のところが動き辛くなって来た分、口の動きは活発になって来たのかな？？
それが面白くて・・・いや、可愛らしくて？？
何度も繰り返して遊んでいる今日この頃のかぁちゃんと私である。


かぁちゃん、歌えないけれど、あざみの歌はまだ食べられます