『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

あと一個たりな~い……

2015年10月18日 00時52分13秒 | 日々の出来事
少し前に、ぴぃと連れもってアウトレットの店に出掛けた。

もしかしたら、洋服を一緒に買いに行くなんて、初めてかもー♪
いや~、こんなに近いのに何故今まで来なかったんかなぁ♪
などと、気持ちの上ではお肌つるっつる~の若い娘っ子気分で
きゃいきゃい言いながら、タイムリミットぎりぎりまでウロウロしてしまって
帰り道に、大慌てで晩御飯の一品にとコロッケを買って帰った。

コロッケ、小さい頃から大好きなのです
特にお肉の味のあんまりしないのが!(注:これは私のみ)
ほっとかれたら、幾つでも食べちゃいます・・・マジで

んで、玄関先でクーラーの室外機の上にカバンを乗っけて
「コロッケ、ここではんぶんこしよ~♪」って分けたのに
いざ晩御飯の準備をする時に袋の中身を見たら・・・あれ?一個足りない。
ん?と思って動いた道のりを逆に辿って、ついでに玄関も開けて見たけど、ない・・・
ぴぃが間違えて持って帰っちゃったかな?
んで、ぽんがおやつに食べちゃったかな?
と、その時は諦めて、バタバタにかまけていつしか忘れ去っていた。



それから一週間ばかり過ぎた一昨日。
かぁちゃんを迎えに行こうとして、ちょうど出かける所だったぴぃに出くわした。
出くわしたのだが、何故か彼女はひく~い姿勢で固まっている。
「ん?」と声をかけたのに、黙ってじ~っと固まっている。


我々姉妹は近視で乱視で老眼なので、焦点を定めるのに時間がかかる。

ぴぃが、やっと一言ぽつりとつぶやく。
「なぁなぁ、あれ何?・・・」

玄関先のクーラーの室外機とコンクリートブロックの隙間。
ポコンと鎮座いたしますのは、一個足りなかった幻のコロッケでありました。
雨にも負けず、風にも負けず、買って来たそのままの姿でポコンと・・・。

「ん?あれはなぁ、コロッケやで。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


いやぁ、人間、笑えるもんですなぁ・・・
恥も外聞もなく、大声で、息が吸えない程、ひこひこ震えながら
ええ歳したおばちゃん二人、玄関先で笑うだけ笑って、思い出してはまた笑って

未だに商店街のお惣菜屋さんでコロッケを見ると、うくくくく・・・と笑いが蘇ってしまう。


あぁ、笑わずにコロッケ買えるまで、あとどのくらいかかるのだろう?
あぁ・・・コロッケ大好きなのに・・・。




コメント (4)
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