『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

別れの春

2017年04月27日 23時10分08秒 | かぁちゃんにまつわる話
最近のかぁちゃんの事、ぺこちゃんの事。
書きたいことは山程あれど
どーも体力、いや気力の衰えが著しい今日この頃。

二人の事をどこかに書き留めておかないと
今の私の存在が無くなりそうな気がするものの
時の流れに流れ流され
日々の最低限の事をこなすだけで、スルスルと現在が記憶から零れ落ち
ある日気付けば、突然白髪のおばーちゃんが鏡の向こうから此方を見つめている……
なんて事が本当に起こりそうなくらい猛スピードで時が過ぎて行く。

焦りと後悔…
自分が生きて来た道を振り返ると其れだけしか残らないんじゃないだろうか……
なんて事を考えざるを得ない事ばかりが目の前にある。


誕生日も過ぎ、35回目の結婚記念日も過ぎ、
いつしか八重桜も花弁を散らし、5月が目の前だ。

そんな春の朝
お迎えのスタッフさんから明日で退職する事を告げられた。

4月になって、急に若いスタッフさん達がどんどん増えたので
これで人手不足から解消されるのかなって思っていたのに
ベテランさんばかり5人が一度に辞められるそうだ。

えーっ?

……どうするんだ……


世代交代なのかな……
きっと、言うに言えない色んな事があったのだろうけど

……どうなるんだ……

長い間お世話になっているからこその安心感もスルスルと零れ落ちて行く。

あぁ、これで、かぁちゃんの声を知っていてくれる人が誰もいなくなってしまった。



けれど、この15年。
かぁちゃんの事を最初から知っている人が側に居てくれていた事が
とても幸せな事だったのだと今更ながら気付いた。
そう!幸せな事だったのだと思い込もう。


5月。新緑の季節。
かぁちゃんもまた、介護体制の新しい出発と言うことなのだな。

私も、しっかりせんと!!




コメント
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