『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

ちっこいのんしかない!?

2009年03月06日 10時39分55秒 | 日々の出来事
ぴぃ、退院してから1週間経過。今日は検診日だ。
まだまだがに股だけど、随分まともに歩けるようになって来た。
無理するな・・・と言っても「動かなぁ!」って言う事をきかない

最近の入院事情は一応携帯は禁止になっているけれど
見舞い客には厳しい決まりも入院患者は大目に見てくれるようで
ぴぃも何か気になる事があればメールをよこして来た。

手術翌日の夜である。
「たいへん、たいへん。」とひとことメール。
え?え?なに?どうした?
「ちっこいのしかない。」
え?なにが?なにがいるんやぁ?


ぴぃは私より2センチほど背が低くて
私より10キロ以上軽い(以上という言葉は便利である
洋服もMサイズだとちと大きい。
昔は私よりコロコロしてたのに、ぽんが幼い頃に激痩せしてそのまんま。
で、かなりデーハーな色好みで、服もろんと共有する事が多い。
なので当然下着もおへそまである筈がな~い

しかしながら腹帯をしているとは言え履き口が、
ずばり!!切り口に当る・・・そうで・・・

そこで姉ちゃん、慌てて自分の箪笥の引き出しを開けて
新しくて、おへそまであるのを探して病室に持って行った
いや、いかに私がコロコロしているとは言え、
女性としてのプライドは僅かながらに残っている。(ただし疑問は残る)
かなり複雑な面持ちで「これでどや?」と差し出したけれど
やっぱり無理・・・良かったぁ・・・え?

仕方が無いので、姉ちゃん慌てて売店に走り
真っ白な・・・昔懐かしいグ○ゼのズ○ースなんぞを買って来た。
「これで、どや?」

やがて、閉ざされたカーテンの中から
「ううう・・・ううう・・・」と、ぴぃの弱々しいうめき声が聞こえた
「どうした?痛いんかぁ?きついんかぁ?」当然姉は心配になる。
しばらくして、ぴぃがぽつりと言う。


「こんなん嫌やぁ・・・
・・・・・・・・・・・あほ・・・・・・・・・・・・

「こんなん・・・断固として拒否するぅ
・・・・・・・・・・・しらん・・・・・・・・・・・

「私の体がこれを履くことを拒否してるぅぅぅぅぅ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「せめて、なんか付いてたらええのにぃ。」


・・・・・・・ん?アップリケつけたろか?


ふと、優しい姉は頭に浮かんだメロディを小さな声で口にした。

♪チューリップのアップリケ ついたおぱぁんつ こうてほし 
おねえちぁんがと~きどき こうてくれはる~けど♪



ぴぃは目にも鮮やかな真っ白いのを握り締めて、ふるふる震えていた。
わろたら痛い!わろたら痛い!!
わろたら痛いんや~っ!!!


そうか、笑うと痛いのか・・・。
確かに、笑う時には歌う時よりもごく簡単に腹筋を使っているものな。
しかし、だからと言って、わたしはふつ~に、いつも通りに喋る事しかできない。
時と場合に応じて語り分けられる程、私は器用ではない。
ましてや、語る相手はぴぃである。


・・・「この、鬼姉!!」と呼ばれる所以にございました。
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突然思い出した妙な事

2009年03月04日 04時00分30秒 | 日々の出来事
ぴぃの入院した病院に通っている時、玄関ロビーで
双子用のベビーカーをひいた若いママさんを何度か見かけた。

あぁ、ちっちゃい双子・・・懐かしい・・・。

今はもうおっさんの?我が家の双子。
月足らずの未熟児で生まれて、とにかく病気ばかりしていた。
うちは階段のある階に住居を構えていたので双子用のベビーカーじゃなくって
移動はもっぱら、一人をベビーカーに乗せて一人をおんぶして・・・といった具合。
でも具合の悪い時は、一人を抱っこベルトで一人を背負子で
前後ろに括りつけて病院へ通うのが常だったので、
いつも満員の小児科だったけど、
看護師さんがこっそり予定より早く呼んでくださったりして有り難かったっけ。

で、彼ら・・・
二卵性の双子なのだけれど、ちっこい頃は彼ら独自の言葉があって
いわゆる「人間の言葉」を話すのが随分遅かった。
2歳半の検診の時に、まだ単語しか話せなくて
「ことばの発達が遅れている」と、数ヵ月後に再検査を促された。

が、彼ら・・・親の心配をよそに、独自の文化を発展させ・・・
2人できゃっきゃっと笑いながら、歌を覚え始めたのは良いけれど・・・


次の検診の時、彼らはリクエストもされないのに
医者の前で突然けらけら笑いながら、声を揃えて歌ったのだ。

♪どんぐりころころどんぶりこ 
お池にはまってさぁ大変 
どじょうが出てきてこんにちは

おくさんいっしょにあそびましょ♪



若い医師はカルテをじっと見つめ、口元をひくひくさせながら言った。
「ど、どこが遅れてんねん!!」




・・・時は、流れ行くものですね・・・。



*********************************


そうそう、昨日は桃の節句でありました。

          

          今年の我が家の雛飾り

       左はかぁちゃんがデイから持って帰ったお内裏様とお雛様
       右はお友達が送ってくれた、ガラスの中におわします御二人


       ちっこいちっこいお雛様方は楽しげに微笑んで、
    私の口元もついほころんでほっこり嬉しいひな祭りでありました
                      

           






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なんと・・・3月ですね。

2009年03月01日 04時49分15秒 | 日々の出来事
あれやこれやと・・・
書きたい事は山のようにあれど・・・
この編集画面はあまりにも遠し・・・

少々ご無沙汰してしまいました。
気がつけば3月。
先だっての一時的な春の温もりに
土筆もちらほら顔を出したようで
先週末には親子連れが数組、堤防の草むらに屈んでいる様子が窓越しに見え
時折「あったぁ。」とはしゃぐ声が聞こえておりました。

ぴぃは数日前に無事退院し、
家に戻って元気そうにしているものの
まだまだ歩くのが辛そうで・・・しかしながら口は達者
考えてみれば互いに家庭を持ってから
こんなに長く共に時間を過ごす事などなかったもので
また、おそらくこれからもそうそうあるものではないので
私達姉妹の「空白の時間」を埋める絶好の機会に恵まれたのだとも思っている。



しかし・・・ううう・・・
私は書きたい!!
入院中のぴぃや、初めて母の近くにいない時間を過ごしたぽんの事や
ちょいと、ぴぃに対抗意識を燃やしたぺこちゃんの事や
「きゃぁ!私って鬼姉!!」と自覚したあれやこれや

しかしながら、一家の主婦が臥せるという事が
まぁ、あなた、これだけ大変だとは・・・
いやぁ、主婦って凄い!!

いやん、もう・・・私ってすっご~い!!


・・・って思わなきゃやってられない今日この頃。


そのうち怒涛の更新をば・・・
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