ぴぃ、退院してから1週間経過。今日は検診日だ。
まだまだがに股だけど、随分まともに歩けるようになって来た。
無理するな・・・と言っても「動かなぁ!」って言う事をきかない
最近の入院事情は一応携帯は禁止になっているけれど
見舞い客には厳しい決まりも入院患者は大目に見てくれるようで
ぴぃも何か気になる事があればメールをよこして来た。
手術翌日の夜である。
「たいへん、たいへん。」とひとことメール。
え?え?なに?どうした?
「ちっこいのしかない。」
え?なにが?なにがいるんやぁ?
ぴぃは私より2センチほど背が低くて
私より10キロ以上軽い(以上という言葉は便利である)
洋服もMサイズだとちと大きい。
昔は私よりコロコロしてたのに、ぽんが幼い頃に激痩せしてそのまんま。
で、かなりデーハーな色好みで、服もろんと共有する事が多い。
なので当然下着もおへそまである筈がな~い
しかしながら腹帯をしているとは言え履き口が、
ずばり!!切り口に当る・・・そうで・・・
そこで姉ちゃん、慌てて自分の箪笥の引き出しを開けて
新しくて、おへそまであるのを探して病室に持って行った
いや、いかに私がコロコロしているとは言え、
女性としてのプライドは僅かながらに残っている。(ただし疑問は残る)
かなり複雑な面持ちで「これでどや?」と差し出したけれど
やっぱり無理・・・良かったぁ・・・え?
仕方が無いので、姉ちゃん慌てて売店に走り
真っ白な・・・昔懐かしいグ○ゼのズ○ースなんぞを買って来た。
「これで、どや?」
やがて、閉ざされたカーテンの中から
「ううう・・・ううう・・・」と、ぴぃの弱々しいうめき声が聞こえた
「どうした?痛いんかぁ?きついんかぁ?」当然姉は心配になる。
しばらくして、ぴぃがぽつりと言う。
「こんなん嫌やぁ・・・」
・・・・・・・・・・・あほ・・・・・・・・・・・・
「こんなん・・・断固として拒否するぅ」
・・・・・・・・・・・しらん・・・・・・・・・・・
「私の体がこれを履くことを拒否してるぅぅぅぅぅ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「せめて、なんか付いてたらええのにぃ。」
・・・・・・・ん?アップリケつけたろか?
ふと、優しい姉は頭に浮かんだメロディを小さな声で口にした。
♪チューリップのアップリケ ついたおぱぁんつ こうてほし
おねえちぁんがと~きどき こうてくれはる~けど♪
ぴぃは目にも鮮やかな真っ白いのを握り締めて、ふるふる震えていた。
わろたら痛い!わろたら痛い!!
わろたら痛いんや~っ!!!
そうか、笑うと痛いのか・・・。
確かに、笑う時には歌う時よりもごく簡単に腹筋を使っているものな。
しかし、だからと言って、わたしはふつ~に、いつも通りに喋る事しかできない。
時と場合に応じて語り分けられる程、私は器用ではない。
ましてや、語る相手はぴぃである。
・・・「この、鬼姉!!」と呼ばれる所以にございました。
まだまだがに股だけど、随分まともに歩けるようになって来た。
無理するな・・・と言っても「動かなぁ!」って言う事をきかない
最近の入院事情は一応携帯は禁止になっているけれど
見舞い客には厳しい決まりも入院患者は大目に見てくれるようで
ぴぃも何か気になる事があればメールをよこして来た。
手術翌日の夜である。
「たいへん、たいへん。」とひとことメール。
え?え?なに?どうした?
「ちっこいのしかない。」
え?なにが?なにがいるんやぁ?
ぴぃは私より2センチほど背が低くて
私より10キロ以上軽い(以上という言葉は便利である)
洋服もMサイズだとちと大きい。
昔は私よりコロコロしてたのに、ぽんが幼い頃に激痩せしてそのまんま。
で、かなりデーハーな色好みで、服もろんと共有する事が多い。
なので当然下着もおへそまである筈がな~い
しかしながら腹帯をしているとは言え履き口が、
ずばり!!切り口に当る・・・そうで・・・
そこで姉ちゃん、慌てて自分の箪笥の引き出しを開けて
新しくて、おへそまであるのを探して病室に持って行った
いや、いかに私がコロコロしているとは言え、
女性としてのプライドは僅かながらに残っている。(ただし疑問は残る)
かなり複雑な面持ちで「これでどや?」と差し出したけれど
やっぱり無理・・・良かったぁ・・・え?
仕方が無いので、姉ちゃん慌てて売店に走り
真っ白な・・・昔懐かしいグ○ゼのズ○ースなんぞを買って来た。
「これで、どや?」
やがて、閉ざされたカーテンの中から
「ううう・・・ううう・・・」と、ぴぃの弱々しいうめき声が聞こえた
「どうした?痛いんかぁ?きついんかぁ?」当然姉は心配になる。
しばらくして、ぴぃがぽつりと言う。
「こんなん嫌やぁ・・・」
・・・・・・・・・・・あほ・・・・・・・・・・・・
「こんなん・・・断固として拒否するぅ」
・・・・・・・・・・・しらん・・・・・・・・・・・
「私の体がこれを履くことを拒否してるぅぅぅぅぅ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「せめて、なんか付いてたらええのにぃ。」
・・・・・・・ん?アップリケつけたろか?
ふと、優しい姉は頭に浮かんだメロディを小さな声で口にした。
♪チューリップのアップリケ ついたおぱぁんつ こうてほし
おねえちぁんがと~きどき こうてくれはる~けど♪
ぴぃは目にも鮮やかな真っ白いのを握り締めて、ふるふる震えていた。
わろたら痛い!わろたら痛い!!
わろたら痛いんや~っ!!!
そうか、笑うと痛いのか・・・。
確かに、笑う時には歌う時よりもごく簡単に腹筋を使っているものな。
しかし、だからと言って、わたしはふつ~に、いつも通りに喋る事しかできない。
時と場合に応じて語り分けられる程、私は器用ではない。
ましてや、語る相手はぴぃである。
・・・「この、鬼姉!!」と呼ばれる所以にございました。