二番目の訪問地、フィレンツェへ向かう。
さすが首都、朝のテルミニ駅は混雑してました。
自分が乗る列車のホームは乗車20分前くらいにならないと
決まらないので、電光掲示板とにらめっこ。
やっと出たのでホームを目指して歩いていると、「何号車?」と声をかけてくる男が。
こう書くと、いかにも怪しげですが、実際はとっても親切そうに見えます。
それに対して夫が(初めて登場しましたが、今回は夫婦で旅行しとります)チケットを見せてしまった。
あちゃー、と思いましたが、見せてしまったものは仕方がない。
列車が入ってくると、ご丁寧にスーツケースを(なんで渡すかなぁ)列車の棚に上げてくれ、「Ten」ですと。
10ユーロ払えってことらしいです。私は1ユーロしか渡しませんでしたが、夫は数ユーロ渡してました。
実はスーツケースごと持っていくのではないかと恐れていたので、まぁしょうがないか。
イタリアでは、スキがあれば金をかすめ取ってやろう、という輩が多いように思います。
脅して取る、というわけではなく、だまされる方が悪いでしょ、みたいな。
ウィーンでの一件にしろ、列車乗車時は大変危ないです。
前にも書きましたが、ヨーロッパの駅は改札もなく、駅員もいません。
誰でも入ってこれます。なんで誰かが見回っていないのかわかりませんが、
自分の身は自分で守るしかありません。
気を取り直して車窓から一枚。小さな村の物語、なんちて。
列車はフレッチャロッサ。イタリアの新幹線ですな。
300km/h出るようですが、実際は250くらいでした。
1時間半で到着。
ホテル・エグゼクティブ。駅から歩いて5~6分。
午前中の到着ですが早めにチェックインさせてくれました。
やはり洗面所は大理石。ゴージャス。
このホテルは市内にあまたある、かつてメディチ家のものだった邸宅を改築している建築物らしく、
階段室に以前の壁が残してありました。とにかく強大な権力と富を握っていたメディチ家。
まずはサンタマリアノヴェッラ教会。色大理石が美しい。
その後、日本でもコスメで有名なサンタマリアノヴェッラ薬局へ。
世界最古の(13世紀からあります)教会付属薬局。
「ハンニバル」(こちらも旅行前に再読しました)のDr.レクターご用達でもあったなぁ。
こちらの石鹸2個で30ユーロ以上したと思います。
でも日本だと右のが5,000円以上なのでまずまず。
夕方にバスでアカデミア美術館へ行き、有名なダビデ像を見に行きました。
像の後ろにベンチがあり、座って見られるのですが、あれ、意外に太っている、というか、
顔がデカいというか、大きな像を下から見ているせい?
意外な結果でした。八頭身ではないのね?
ちなみに撮影禁止です。
バスで帰る途中から雨が降り出しました。それがかえってよかったのか、
ダメ元で行ってみた、超有名なトラットリア・アルマンドが飛び込みで入れました。ホテルからは至近距離。
まずは地元トスカーナのボトルワインを注文。つき出し的にトマトの煮込みのようなものが出ました。美味。
トロトロです。つき出し的に有料でした。
ナッツやブドウが散らされたサラダ。旅行中は野菜不足になります。
右はカリカリのパンに黒オリーブのペーストが塗られたもの。
このペースト日本で売ってないかな、おいしい。
そして食べてみたかった、トリッパ。ローマ風とはちょっと違うらしいです。ローマはミント入りとか。
トマト味で、牛の胃(ハチノス)を煮込んだもの。大量の豆が添えられています。
大豆よりちょっと小さめな豆。ウィーンでも見ました。なにかのハーブが入っている。
トリッパは食感が微妙で、ちょっと気持ち悪く感じる人もいるかも。
食後はお決まりのエスプレッソ。ウマいけど、濃い。濃いけどウマい。
教訓:とにかく列車乗車時には細心の注意を。