明け方から外でゴーゴー、ビュービューすごい音がしていて、今日は歩いての観光は無理かな、と
思いつつ眠りは相変わらず浅い。
朝、パジャマやシャツを洗いに前日見つけておいたコインランドリーへ。
こういうのがホテル近くにあるととっても便利ですね。もっとあればいいのに。初めて見つけました。
洗濯を待っている時、外の通りで、ドーンと音がして、クルマがぶつかったようです。
風で工事のフェンスが倒れてクルマに接触、ケガ人はいなくてよかったのですが、
一方通行の道がふさがれ、大渋滞に。
フィレンツェは道路が狭く、この道もクルマ一台が通れるほどの幅なのに、幹線道路で、バスが頻繁に通ります。
それに比べてローマのホテル前の道路のなんと広かったことか。
複線のトラムの線路とは別にクルマの車線もありました。古代ローマ時代のフラミニオ街道です。
そういう意味でも古代ローマはすごかった。
ホテルに戻り、9時のウフィツィ美術館の予約に合わせて強風の中を徒歩で出かけました。
ここのホテルではウフィツィ美術館の予約をしておいてくれ、しかも宿泊費から入館料を差し引いてくれるんです。
予約番号を教えてもらい、入館料を払って、そのレシートをフロントに見せて返金してもらう仕組み。
それにしてもすごい風。実はその夜のニュースで知ったのですが、
イタリア全土で台風並みの天気だったそうで、木が根こそぎ倒れて亡くなった人がいたり、
道路が通行止めになっていたりの大災害だったのでした。
とにかく今回の旅行は毎日いろいろなことが起こります。ふう。
そんなこととは知らず、美術鑑賞です。
ダ・ヴィンチの「受胎告知」
ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」
同じく「春」。きれいでした。下の方を見ているおじさんがいますが、そう、まさにそのあたり、
写真では黒く写ってしまうのだけれど、近くで見るととりどりの花が咲き乱れており、まさに春。
実物を見るとずいぶん印象が変わります。
この美術館は景色もいい。
ヴェッキオ橋が見えます。川向うから回廊がめぐらされているのがわかります。
メディチ家の当主が川向うの住居からこちら側のピッティ宮まで、外に出ずに通えるようにしたもの。
暗殺をおそれたとも言われています。
この橋の近くにある、ルチアーノという革製品の店で手袋買いました。
おなじみアーモさんの情報で知っていました。
老舗らしいです。店の女性は親切で、高いものをすすめもせず、アドバイスも的確でした。
グレーのような、ベージュのような微妙な色合いのを買いました。
後で気づきましたが、アーモイタリアの記事をコピーして見せると、1割引きだった。
59ユーロ。さっそく使いました。
おぉ、見たかったヴェッキオ宮です。「ハンニバル」でパッツィ刑事がレクター博士に腹を裂かれて
窓から吊るされた場所。(ぽてちは結構悪趣味です)
そしてフィレンツェはいわずもがな、イタリアの象徴といってもいい、ドゥオーモ。
クーポラ(丸い屋根)のてっぺんに上ってフィレンツェを俯瞰、の予定が、登り口がわからない。
工事中だからやっていないのかなんだかわからないまま、あきらめました。残念。
色大理石が見事です。
午後はバスのチケット1枚を有効に使って、(時間制で90分乗り放題)
ホテル前のバス停から循環バスで市内を一周しました。
こういうのんびりした観光を一回やってみたかった。
生活感も感じられて良かった。
バスやトラムは景色もいいし自分がどこにいるかすぐにわかるので、
地下鉄より好きです。
夕食はお店のテイクアウトでパニーノ(サンドイッチのようなもの)。
イタリアではイギリス風に「Take Away」と言います。
ここでは釣銭をごまかされた。
まったく!
教訓:ホテルのちかくでコインランドリーをチェック。