国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

3/12-15のサウジ国王の訪日は46年前の国王訪日時に両国で決めたドル覇権支援を終焉させるため

2017年03月12日 | 21世紀の日本の進むべき進路
サウジアラビアのサルマン国王がアジア歴訪の一環で3月12~15日訪日する。1971年5月20-25日のファイサル国王訪日以来、46年ぶりである。このファイサル国王訪日の82日後の8月15日に米国のニクソン大統領が米ドル紙幣と金との兌換一時停止を宣言し、ブレトン・ウッズ体制の終結を告げた(ニクソンショック)。また、45日後の7月9日にはキッシンジャー国務長官が極秘訪中し、51日後の7月15日にはニクソン訪中が発表され、翌1972年2月21日にニクソン訪中、1972年9月25日には田中角栄首相も訪中するなど、米中間の国交回復(米中冷戦の消滅)に向けて大きな方向転換が起きている。更にニクソン大統領はベトナム和平を推進、1973年3月に駐留米軍を撤退させ、ウォーターゲート事件で退任した後の1975年4月30日にサイゴン陥落でベトナム戦争は幕を閉じている。サウジアラビアは近隣産油国と共に原油輸出代金をドル建てで受け取るという石油ドル体制によってドル覇権を維持してきた。そして、日本もまた、噂される皇室の簿外財産である膨大な金塊の一部をFRBに貸し与えることでドル覇権を維持してきたものと思われる。46年前のファイサル国王訪日は来るべきニクソンショック後の両国のドル覇権に対する政策の摺り合わせが目的であったのだろう。西暦2000年以降の米国は毎年4000億~5000億ドルの貿易赤字を出している・リーマンショック前の好景気時には貿易赤字は8000億ドルに達したこともあった。この赤字を埋め合わせるには外国からの資金流入が必要である。2009年、2011年、2013年、そして今年2017年に米国から100兆円の対日資金要求が繰り返し行われているのは、この米国の貿易赤字2年分の埋め合わせ目的と思われる。日本は恐らく東日本人工地震テロ攻撃や福島原発テロ攻撃等によりやむなく皇室の簿外財産の金塊を2年おきに100兆円分貸し与えてきたのだろう。 . . . 本文を読む
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