●モルドバの地図。青色がモルドバ、黄色が沿ドニエストル。
●【モルドバ】ルーマニア人になりたい!モルドバ国家消滅の危機 2007/03/29 COURRiER Japon
独立新聞(ロシア)より
ルーマニアのEU加盟以降、ルーマニア国籍の取得申請をするモルドバ国民が急増している。その数は今年中に150万人に達する勢いで、いずれは人口の約半数、200万人が取得すると見られている。両国は歴史的・民族的に極めて近い関係にあるが、今年からルーマニア国民はEU圏内を自由に行き来できるようになった。一方、モルドバ国民は隣国に行くにもビザが必要。両国の賃金格差は3倍。仕事と自由を求めるモルドバ国民がルーマニア領事館に殺到するのも無理はない。旧ソ連から独立して15年、このままいくとモルドバはルーマニアに吸収され、地図から消えてしまうかもしれない。
http://typecast.typepad.jp/t/typecast/21713/161029/7328823
●モルドバ、親欧米派が議長選出 共産党は提訴へ 2009/08/28 共同通信
【モスクワ共同】7月のモルドバ議会選(定数101)で勝利した親欧米の4党連合は28日、選挙後初の議会で、自由党のミハイ・ギムプ党首を議会議長に選出した。ロシア通信が伝えた。
ギムプ氏は民族的に近いルーマニアとモルドバの統合を唱えており、反ロシア的言動で知られる。4党主導の政府が形成されればロシアとの関係冷却化は必至だ。
選挙前までの与党、共産党の議員は議長選前に議場を退席。ギムプ氏選出を違憲として憲法裁判所に提訴する構え。
4党側は議会で選出される大統領の候補に民主党のルプ党首を、また首相ポストに自由民主党のフィラト党首を推す考え。しかし4党の議席は大統領選出に必要な61に足りず、共産党の一部を取り込んで政府を形成できるかが今後の焦点。
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009082801001032.html
●モルドバ議会議長 ルーマニアとの統合支持を明言 06.09.2009 ロシアの声
モルドバ議会のミハイ・ギムプ議長は、ルーマニアとの統合支持を明言した。これは、同国のインターネット・テレビの番組で、氏が述べたもの。
7月のモルドバ議会選挙で勝利した親欧米の野党4党連合は8月28日、選挙後初の議会で,自由党のギムプ党首を議長に選出した。なお選挙前までの与党共産党は、議長選前に議場を退席している。モルドバでは議会が大統領を選ぶが、氏は近く、同国大統領代行になる可能性がある。
今年4月、首都キシニョフでは、議会選挙での敗北を不満とする野党支持者達が騒乱事件を起こし、国会の建物にルーマニアの国旗を掲げている。
8日モルドバ憲法裁判所は、自由党のギムプ党首を国会議長に選出したことについて、不法だとする共産党の訴えを審議する予定。
http://www.ruvr.ru/main.php?lng=jap&q=1586&cid=112&p=06.09.2009
●モルドバ大統領が辞任 旧ソ連から共産党政権消える 2009/09/14 日本経済新聞
【モスクワ=金子夏樹】インタファクス通信によると、旧ソ連・モルドバのウォロニン大統領は11日、辞任した。議会は大統領の辞任を承認し、ギムブ議長が大統領代行に就任した。7月の総選挙で欧州連合(EU)加盟を目指す親欧州の野党連合が勝利し、ウォロニン氏が率いる旧ソ連で唯一の共産党政権は崩壊した。
親欧州派は2カ月以内に後継大統領の選出を急ぐ。ただ与野党とも選出に必要な61議席を確保しておらず、政局の混乱が続く可能性もある。
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20090911D2M1104011.html
【私のコメント】
7月に行われたモルドバの総選挙で共産党が敗北し、親欧州の野党連合が勝利した。野党連合のミハイ・ギムプ議長(大統領代行も兼任)は、ルーマニアとの統合支持を明言している。この背景には、ルーマニアのEU加盟以降、ルーマニア国籍の取得申請をするモルドバ国民が急増していることが挙げられると思われる。国民のルーマニアへの流出を防ぐ方法は、もはや統合以外に存在しないと言う判断があると思われる。EU加盟には経済的水準が低すぎるモルドバが、ルーマニアとの統合により早期にEU圏内に入ることができるという算段もあるだろう。そして、モルドバのルーマニアへの統合によってEUは東側へ更に一歩拡大することになる。
ロシア系住民の多い沿ドニエストルは国際的には承認されていないものの、モルドバ政府の統治を受けていない地域である。キプロス共和国の北キプロスと似た存在であり、EUへの統合の障害にはならないと思われる。むしろ、沿ドニエストルを支援するロシアが弱い立場になると想像される。また、モルドバのEU圏内入りは隣接するウクライナに早期のEU加盟への希望を与え、それに反対するロシアとの間で対立が深まると思われる。
将来的には、北方領土の返還と共にカレリアがフィンランドに返還され、東プロイセンが欧州出身のイスラエル人の避難先としてロシアからドイツに返還される様な事態が想定されるが、沿ドニエストルとグルジア共和国の南オセチア・アブハジアの三地域はロシアの西側への橋頭堡として残ると思われる。この三地域の問題は、ロシアのEU加盟によってのみ解決可能であろう。
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●【モルドバ】ルーマニア人になりたい!モルドバ国家消滅の危機 2007/03/29 COURRiER Japon
独立新聞(ロシア)より
ルーマニアのEU加盟以降、ルーマニア国籍の取得申請をするモルドバ国民が急増している。その数は今年中に150万人に達する勢いで、いずれは人口の約半数、200万人が取得すると見られている。両国は歴史的・民族的に極めて近い関係にあるが、今年からルーマニア国民はEU圏内を自由に行き来できるようになった。一方、モルドバ国民は隣国に行くにもビザが必要。両国の賃金格差は3倍。仕事と自由を求めるモルドバ国民がルーマニア領事館に殺到するのも無理はない。旧ソ連から独立して15年、このままいくとモルドバはルーマニアに吸収され、地図から消えてしまうかもしれない。
http://typecast.typepad.jp/t/typecast/21713/161029/7328823
●モルドバ、親欧米派が議長選出 共産党は提訴へ 2009/08/28 共同通信
【モスクワ共同】7月のモルドバ議会選(定数101)で勝利した親欧米の4党連合は28日、選挙後初の議会で、自由党のミハイ・ギムプ党首を議会議長に選出した。ロシア通信が伝えた。
ギムプ氏は民族的に近いルーマニアとモルドバの統合を唱えており、反ロシア的言動で知られる。4党主導の政府が形成されればロシアとの関係冷却化は必至だ。
選挙前までの与党、共産党の議員は議長選前に議場を退席。ギムプ氏選出を違憲として憲法裁判所に提訴する構え。
4党側は議会で選出される大統領の候補に民主党のルプ党首を、また首相ポストに自由民主党のフィラト党首を推す考え。しかし4党の議席は大統領選出に必要な61に足りず、共産党の一部を取り込んで政府を形成できるかが今後の焦点。
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009082801001032.html
●モルドバ議会議長 ルーマニアとの統合支持を明言 06.09.2009 ロシアの声
モルドバ議会のミハイ・ギムプ議長は、ルーマニアとの統合支持を明言した。これは、同国のインターネット・テレビの番組で、氏が述べたもの。
7月のモルドバ議会選挙で勝利した親欧米の野党4党連合は8月28日、選挙後初の議会で,自由党のギムプ党首を議長に選出した。なお選挙前までの与党共産党は、議長選前に議場を退席している。モルドバでは議会が大統領を選ぶが、氏は近く、同国大統領代行になる可能性がある。
今年4月、首都キシニョフでは、議会選挙での敗北を不満とする野党支持者達が騒乱事件を起こし、国会の建物にルーマニアの国旗を掲げている。
8日モルドバ憲法裁判所は、自由党のギムプ党首を国会議長に選出したことについて、不法だとする共産党の訴えを審議する予定。
http://www.ruvr.ru/main.php?lng=jap&q=1586&cid=112&p=06.09.2009
●モルドバ大統領が辞任 旧ソ連から共産党政権消える 2009/09/14 日本経済新聞
【モスクワ=金子夏樹】インタファクス通信によると、旧ソ連・モルドバのウォロニン大統領は11日、辞任した。議会は大統領の辞任を承認し、ギムブ議長が大統領代行に就任した。7月の総選挙で欧州連合(EU)加盟を目指す親欧州の野党連合が勝利し、ウォロニン氏が率いる旧ソ連で唯一の共産党政権は崩壊した。
親欧州派は2カ月以内に後継大統領の選出を急ぐ。ただ与野党とも選出に必要な61議席を確保しておらず、政局の混乱が続く可能性もある。
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20090911D2M1104011.html
【私のコメント】
7月に行われたモルドバの総選挙で共産党が敗北し、親欧州の野党連合が勝利した。野党連合のミハイ・ギムプ議長(大統領代行も兼任)は、ルーマニアとの統合支持を明言している。この背景には、ルーマニアのEU加盟以降、ルーマニア国籍の取得申請をするモルドバ国民が急増していることが挙げられると思われる。国民のルーマニアへの流出を防ぐ方法は、もはや統合以外に存在しないと言う判断があると思われる。EU加盟には経済的水準が低すぎるモルドバが、ルーマニアとの統合により早期にEU圏内に入ることができるという算段もあるだろう。そして、モルドバのルーマニアへの統合によってEUは東側へ更に一歩拡大することになる。
ロシア系住民の多い沿ドニエストルは国際的には承認されていないものの、モルドバ政府の統治を受けていない地域である。キプロス共和国の北キプロスと似た存在であり、EUへの統合の障害にはならないと思われる。むしろ、沿ドニエストルを支援するロシアが弱い立場になると想像される。また、モルドバのEU圏内入りは隣接するウクライナに早期のEU加盟への希望を与え、それに反対するロシアとの間で対立が深まると思われる。
将来的には、北方領土の返還と共にカレリアがフィンランドに返還され、東プロイセンが欧州出身のイスラエル人の避難先としてロシアからドイツに返還される様な事態が想定されるが、沿ドニエストルとグルジア共和国の南オセチア・アブハジアの三地域はロシアの西側への橋頭堡として残ると思われる。この三地域の問題は、ロシアのEU加盟によってのみ解決可能であろう。
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