●改正入管・難民法、来月20日施行 時事通信 2007/10/04
政府は4日の事務次官会議で、2006年5月に成立した改正出入国管理・難民認定法を11月20日に施行することを内定した。5日の閣議で決定する。
改正法は、日本に入国する16歳以上の外国人に指紋や顔写真など個人識別情報の提供を義務付ける。ただ、在日韓国・朝鮮人ら特別永住者、外交官や国の招待者については対象外としている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007100400420
●政治・改正入管法と指紋 JANJAN 2006/05/21
http://www.news.janjan.jp/government/0605/0605174573/1.php
●週刊バイオ オムロン 顔認証
3.オムロンの顔認証の歴史
(1)アメリカのベンチャー企業と技術提携で新事業
オムロンは、1997年12月に米国のベンチャー企業であるEyematic Interfaces, Inc.(アイマティックインターフェイセズ社:サンタモニカ、カリフォルニア州)と画像による顔認識技術に関しての技術提携をおこないました。
ここで取得した技術をもとにオムロンは、エレクトロニック・コマース等の決済システムでの本人照合や、空港や税関などのセキュリティ・チェックなどの幅広いアプリケーションの開発をすすめています。
(2)オムロン顔認証技術の特徴
アイマティック社の技術は、「CCDカメラ等の画像入力装置で取り込んだ人の顔画像を解析し、あらかじめ登録されている顔データや写真などと照らし合わせ個人を識別する技術です。
照合は、取り込んだ顔画像の中に数10個のデータ比較ポイントを設定し、各ポイントの特徴量を解析した結果と、登録されている特徴量データ(数人から1,000人単位まで)を比較することでおこないます。
また、この技術の特徴は、使用者本人が意識すること無く自然な状態(歩いていたり、機械に近づいてきたり)のままでも識別が可能である点で、他のバイオメトリクス技術では難しかった、新しい分野での技術応用が可能になります(ウォーキング型顔認証が可能)。
(3)オムロン顔認証技術の生い立ち
オムロンが技術提携したアイマティックインターフェイセズ社は、南カリフォルニア大学(USC:University of Southern California)の研究者が中心となり1997年10月に設立されたベンチャー企業で、同社が保有する画像による顔認識技術(Visual Interface Technology)は、同大学と独Ruhr-University in Bochumの研究室で10年近くにわたり研究されてきたもので、米国陸軍研究所のFERETプログラムの中で1996-1997年に行われた顔面照合アルゴリズムコンテストにおいて、最も高い識別性能であると評価されたものです。
(4)用語解説
FERET(FacE REcognition Technology)
米国陸軍研究所が1993年に開始した画像による顔認識技術の開発プログラムで、アルゴリズムの開発、評価、研究機関への資金提供、コンテストの実施などをミッションとしている。膨大な顔画像データベースを保有し、数回のアルゴリズムコンテストを実施している。
このテストは良好な条件だけではなく、顔を傾けるとか、1年前の登録画像で評価するなどの意地悪テストも含まれていて、技術を総合的に評価するものである。
コンテスト参加研究機関にはUSCのほか、MIT、Rockefeller Univなどアメリカでの優秀な顔画像識別研究機関が参加。
(5)オムロンのバイオメトリクス事業は、なぜ顔なのか?
最大の利点は、離れたところから識別が可能で、識別/照合のための動作が不要なことです。
これまでのバイオメトリックの手法では、照合するために、装置に接触する、あるいは、近づく必要があり、照合動作を強要するものでした。そのため、使用する人にとって、多少なりとも苦痛を伴うものであり、幅広い人に受け入れてもらうには課題がありました。
顔による照合を使用した場合は、これらの動作が全く不要であり、数m離れたところからでも照合が可能で、離れていても自動的に顔画像を取得し、照合することが可能です。たとえば、歩きながらドアに向かっていくと、登録した人だけドアが開き、未登録の人ではドアが開かず入ることができない、と言ったことが可能となります。
また、このような識別/照合が可能になることで、応用分野が限りない広がりを持ちます。銀行やホテルで、離れたところから重要なお客様を自動的に検出し、担当者に知らせたり、将来的にはスーパーで迷っている子供を自動的に見つけだすことができるかもしれません。そのような可能性を秘めた技術が顔面照合です。
(6)技術概要
基本的には、コンピュータを用いた画像処理・認識技術の応用です。 今回の提携先であるEyematic Interfaces Inc.のアルゴリズムは、そのユニークさで学会でも注目されています。大きな特徴は、2つです。
①ガボールウェーブレット(Gabor Wavelet)を用いた特徴抽出
ウェーブレットという画像処理手法を用いて、顔画像を処理し、顔画像の濃淡やシャープさなどの顔の特徴データを取り出します。(ウェーブレットは信号解析、画像圧縮に用いられる手法で、小さな波を表現したものです。周波数と位置情報をまとめて解析するのに適しています。)
②グラフマッチング
顔の目、鼻、口、輪郭などにあわせて、グラフと呼ばれるポイントにおいて、顔の特徴データを計算し、登録データと比較することで照合を行います。
(7)オムロンは、なぜこの技術を選択したのか?
ユニークな特徴量とグラフマッチングの技術は様々な画像の悪条件に対して他のアルゴリズムより優れています。たとえば
● 顔の傾きに対しては、グラフを傾いた顔に応じてあわせることで、識別可能です。(30度くらいまで)
● 濃淡情報だけでなく、様々な特徴情報を取り出しているので、明るさの変化に対しても、性能劣化しません。
●髪型やめがねなどの、変化に対しても、必要なグラフを抽出、計算することで、識別可能です。
4.オムロンの顔認証技術
(1)顔認証とは
私たちは、人と出会ったとき、視覚により相手の顔を見ることによって誰であるかを識別しています。 これをコンピュータを用いた画像処理・認識技術により自動的に行うことが"顔認証"です。つまりCCDカメラなどの入力装置から取り込んだ人の顔画像を解析し、あらかじめ登録されている顔データや顔写真などと照合して個人を識別する技術です。この技術を"顔認識"と呼ぶ場合がありますが、オムロンでは以下の様に区別しております。
・顔認識・・・・・顔またはその部位の位置・傾き/形状/状態などを認識する行為(顔の位置検出など)
・顔認証・・・・・顔認識の技術に加え、特定の人間であるかどうかを認証する行為
(2)顔認証の処理シーケンス(オムロンの顔認証エンジンの場合)
1 顔画像の入力 スキャナーからの写真読み込みやデジタルカメラからの画像入力などの静止画の入力だけでなく、カメラやビデオからの動画入力も可能です。
2 顔の位置検出 フェイスファインダー(顔のラフな輪郭検出)画像全体に、ノード数が少ないグラフをベースとして、様々な大きさのグラフを当てはめて、顔検出を行います(グラフマッチング)。
3 顔の特徴点の
位置検出 顔のラフな位置から、顔部分を切り出し、顔の大きさを正規化し、詳細なグラフを当てはめて、顔の特徴点の位置を詳細に検出します。
4 特徴量の抽出 各特徴点から、ガボ-ルウェーブレット変換を用い本人固有の特徴量を抽出します。
5 照合処理 すでに登録されているデータと照合します。
(3)顔認証の特徴
1 心理的負担の軽さ 顔を見て誰であるか判断することは、ふだんから人と人の間で自然に行っている認証行為です。
よって指紋などと比べても心理的抵抗が少なく、もっとも親しみやすい個人認証ということができます。
2 特別な動作が不要 距離が離れていても認識することができます。
ユーザが何も身につけることなく、かつ能動的に意識して認識されるように行動しなくても、自然に歩いているだけで認証できるのは「顔」だけです。
3 ステータス性 顔で認証されることは、「顔パス」ということばに代表されるように、一種のステータス感があります。
4 不正抑止効果 顔画像や映像が記録できる、または記録されるかもしれないということから、不正・犯罪に対する心理的抑止効果があります。
5 他の技術との併用 同じカメラを使って、顔認証以外の認識を兼用して行うことができます(視線認識等)。
http://www.mackport.co.jp/WEEKLY-BIO/bio76/
●今日の覚書、集めてみました 移民のDNA検査、サルコジへ非難の嵐 Guardian (UK) / 2007-09-22
フランスの市民的自由団体は、彼らのVISA要求が本物であると証明するために、移民家族に対するDNA検査を導入するとの政府の計画に関して激怒した。この検査は強制的とはならないが、これを受けない申請者の申し立てが却下されるかもしれないとの恐れがある。
この提案はサルコジ大統領の側近であるティエリ・マリアーニ与党UMP議員によって出された。彼らは3ヶ月以上のVISAを申請する為にDNA検査を実施する可能性を予想している。出生証明書または結婚証明書が本物であるかどうか「深刻な疑い」がある場合、申請者に申請者の負担で他の家族の構成員と生物学的繋がりがあることを証明する検査を受けるよう、出入国管理当局が「提案」するかもしれない。
この動きを承認する修正が議会委員会によって採択された。議員等は政府の出入国法案を来週一週間検討する。目的の中には、親族に合流するためにフランスに入国しようとする家族に対して、より厳しい条件を課すことが含まれている。
マリアーニ氏は、DNA検査は「書類詐欺」問題に取り組む「確実かつ迅速な」方法となるだろうと言っている。UMP上院議員Adrien Gouteyronによって今夏作成された報告は、家族VISA申請における書類の真偽についてはよく疑惑があるとした。セネガル、コートジボワール、トーゴといった特定のアフリカ諸国においては、30-80%の出生証明書および結婚証明書が偽物である、と同上院議員は主張した。
ル・モンド紙によれば、子どもも含む移民申請が毎年23,000件もあるのでDNA検査は導入されれば「大規模」となるだろうとのこと。
Hollande社会党党首は制度の費用を質問し、一般検査よりも家族の繋がりを証明するよりよい方法がある、と述べた。移民福祉団体はこの計画を容認できないとしている。これはフランスと他の国々との外交関係にとって致命的な結末を招きかねない、と警告する者もいた。
移民に情報と支援を提供している団体GISTIのLochak元会長は、この手続は乱用されるだろうと述べた。「(DNA検査を)拒絶した申請者のVISA申請が却下される可能性があるのは明確だ」と彼女はル・モンド紙に告げた。
http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/e/1a2d3b91dc0bf38a45289793fdd28c0d
●これからアメリカに入国する人すべてが対象になります 米国入国時に指紋と顔写真義務化 - [エアチケット]All About 2004年09月21日
・アメリカに行く人は必読
2004年9月30日から飛行機でアメリカ(グアムを含む。サイパンは含まない)に入国する人は原則として全員、入国審査時に指紋採取とデジカメによる顔写真の撮影が義務づけられます。また12の空港から出国する人は出国時に指紋採取が求められます。
2001年9月11日の同時多発テロ以降、出入国者の管理を厳格化したいアメリカ政府はすでにビザ免除国以外の国民の入国時に指紋採取とデジカメ撮影を義務化していました。それが2004年9月30日以降はビザ免除の対象となる日本人も14歳以上79歳以下であれば原則として全員指紋採取と顔写真撮影が求められるようになりました(13歳以下と80歳以上の人は必要ありません)。プライバシーの侵害と思われる方や、気分がよくないと思われる方もいらっしゃると思いますが、とにかくこれを受け入れないかぎりアメリカ合衆国に入国できなくなるのも事実。そこで9月30日から具体的にどんなことが求められるようになったのか、説明していきたいと思います。
・左、右の人さし指、顔写真の順
まず入国審査のところまでは今までとなんら変わりありません。90日未満の滞在で出国の航空券を持っている人はあらかじめ緑色の縦長の出入国カード(I-94W Non immigrant Visa Waiver Form)と白い税関申告書に書き込み、指示にしたがって入国審査の列に並びます。入国審査の係員のブースに行くと机の前の部分に指紋を読み取るための小さなスキャナー(ガラス板)があります。すでに前の人の指紋の跡がついているのですぐわかるでしょう。最初に「左手の人差し指」を押しつけます。つぎに「右手の人差し指」を押しつけます。そのさい機械に対して斜めではなくまっすぐ指紋を押す必要があります。目の前にある小さな球状のカメラに向って正面に向き、顔写真が撮影されます。日本航空のサイトで雰囲気はつかめると思います。このほかにもちろん従来どおり入国審査官による質問があります。
ちなみにカナダ、メキシコとの主要な50か所の陸路国境でも2004年12月31日から、それ以外のすべての陸路国境でも2005年12月31日から同様の措置がとられる予定とのことです。これらのプロセスについては米国の国土安全保障省が4分ほどの動画ビデオを公開しています。
http://allabout.co.jp/travel/airticket/closeup/CU20040921A/
●市民権取得テスト 10月1日より導入 キャンペーン開始 オーストラリアニュース 2007年09月17日
【キャンベラ17日AAP】オーストラリア市民権取得のための新テストの広告キャンペーンが17日より開始した。ケビン・アンドリューズ移民相は17日、第1回市民権取得テストは10月1日に実施されると発表。受験者は、オーストラリアの歴史、政府、地理、伝統について記載されている小冊子で勉強し、試験に備えることになる。17日、この無料小冊子の配布が正式に開始した。約2ヶ月前に公表した草案にはハイデルバーグ派の重要性などを含む、オーストラリア人となる意義について記載されており、アンドリューズ氏への批判が集中した。
試験はコンピューターを使用して実施され、問題は小冊子から出題される。20問中12問正解すれば合格となる。小冊子は移民省のウェブサイトから入手が可能。アンドリューズ移民相は、1390万ドルを拠出し、移民が市民権取得テストの準備ができるように4年間にわたって支援していくと発表した。支援の内容についての情報が今後、ウェブサイトで閲覧することができるようになる。
移民は市民権取得の資格を得るために4年間オーストラリアに在住しなければならない。 また、市民権取得のためには以前よりも高い英語力が要求される。(AAP)
http://news.jams.tv/jlog/item/id-3042
【私のコメント】
日本に入国する16歳以上の外国人に指紋や顔写真など個人識別情報の提供を義務付ける内容の改正出入国管理・難民認定法が11月20日に施行される。これは米国の出入国管理制度と同様のシステムである。ただ、より重要なのは指紋ではなく顔写真情報ではないかと私は想像する。
最近、公共交通機関や繁華街などで防犯用のビデオカメラが設置されている例が増えている。また、主要な高速道路にもカメラが設置されている。これらのカメラで撮影された顔写真情報を、出入国管理で取得した外国人の顔情報や日本旅券取得時に登録された顔写真情報と照合することで、何時どこを誰が通過したかが判定可能になるのではないかと想像する。そして、出国期限を過ぎて日本に滞在する外国人、犯罪を犯した日本人・外国人などの行方を追跡して逮捕することにもこの顔写真情報は利用可能になると想像する。指紋情報は防犯用ビデオカメラでは採取不可能である点で顔写真情報に劣るのだ。日本ではオムロンが米国企業との技術提携のもとにこの顔認証技術の開発を行っており、それが一定の成功を収めたことから今回の改正出入国管理・難民認定法改正が施行されたのだろう。
ただ、顔写真については肥満、やせなどによって顔の輪郭が変化すると想像される。また、サングラス、マスクによって口や目の情報を隠蔽することも可能になると想像される。オムロンの技術がそれにどこまで対処できるのかが問題である。今後、不法滞在を狙う外国人は日本到着後に体重を激変させ、サングラスなどを常用する者が出てくるかもしれない。そういった外国人を同定するために、指紋採取が行われるのではないかと想像する。
この他、フランスは移民の家族呼び寄せ時にDNA鑑定を行うことを検討している。これはアフリカの旧植民地地域出身者を多数抱えるフランスの特殊事情とも考えられるが、他のEU諸国にも拡大していく可能性が考えられる。オーストラリアの市民権取得テストも、アジア出身の非熟練労働者を排除してゆくための苦肉の策だろう。世界の先進国が移民抑制と外国人管理のために知恵を絞っている。
政府は4日の事務次官会議で、2006年5月に成立した改正出入国管理・難民認定法を11月20日に施行することを内定した。5日の閣議で決定する。
改正法は、日本に入国する16歳以上の外国人に指紋や顔写真など個人識別情報の提供を義務付ける。ただ、在日韓国・朝鮮人ら特別永住者、外交官や国の招待者については対象外としている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007100400420
●政治・改正入管法と指紋 JANJAN 2006/05/21
http://www.news.janjan.jp/government/0605/0605174573/1.php
●週刊バイオ オムロン 顔認証
3.オムロンの顔認証の歴史
(1)アメリカのベンチャー企業と技術提携で新事業
オムロンは、1997年12月に米国のベンチャー企業であるEyematic Interfaces, Inc.(アイマティックインターフェイセズ社:サンタモニカ、カリフォルニア州)と画像による顔認識技術に関しての技術提携をおこないました。
ここで取得した技術をもとにオムロンは、エレクトロニック・コマース等の決済システムでの本人照合や、空港や税関などのセキュリティ・チェックなどの幅広いアプリケーションの開発をすすめています。
(2)オムロン顔認証技術の特徴
アイマティック社の技術は、「CCDカメラ等の画像入力装置で取り込んだ人の顔画像を解析し、あらかじめ登録されている顔データや写真などと照らし合わせ個人を識別する技術です。
照合は、取り込んだ顔画像の中に数10個のデータ比較ポイントを設定し、各ポイントの特徴量を解析した結果と、登録されている特徴量データ(数人から1,000人単位まで)を比較することでおこないます。
また、この技術の特徴は、使用者本人が意識すること無く自然な状態(歩いていたり、機械に近づいてきたり)のままでも識別が可能である点で、他のバイオメトリクス技術では難しかった、新しい分野での技術応用が可能になります(ウォーキング型顔認証が可能)。
(3)オムロン顔認証技術の生い立ち
オムロンが技術提携したアイマティックインターフェイセズ社は、南カリフォルニア大学(USC:University of Southern California)の研究者が中心となり1997年10月に設立されたベンチャー企業で、同社が保有する画像による顔認識技術(Visual Interface Technology)は、同大学と独Ruhr-University in Bochumの研究室で10年近くにわたり研究されてきたもので、米国陸軍研究所のFERETプログラムの中で1996-1997年に行われた顔面照合アルゴリズムコンテストにおいて、最も高い識別性能であると評価されたものです。
(4)用語解説
FERET(FacE REcognition Technology)
米国陸軍研究所が1993年に開始した画像による顔認識技術の開発プログラムで、アルゴリズムの開発、評価、研究機関への資金提供、コンテストの実施などをミッションとしている。膨大な顔画像データベースを保有し、数回のアルゴリズムコンテストを実施している。
このテストは良好な条件だけではなく、顔を傾けるとか、1年前の登録画像で評価するなどの意地悪テストも含まれていて、技術を総合的に評価するものである。
コンテスト参加研究機関にはUSCのほか、MIT、Rockefeller Univなどアメリカでの優秀な顔画像識別研究機関が参加。
(5)オムロンのバイオメトリクス事業は、なぜ顔なのか?
最大の利点は、離れたところから識別が可能で、識別/照合のための動作が不要なことです。
これまでのバイオメトリックの手法では、照合するために、装置に接触する、あるいは、近づく必要があり、照合動作を強要するものでした。そのため、使用する人にとって、多少なりとも苦痛を伴うものであり、幅広い人に受け入れてもらうには課題がありました。
顔による照合を使用した場合は、これらの動作が全く不要であり、数m離れたところからでも照合が可能で、離れていても自動的に顔画像を取得し、照合することが可能です。たとえば、歩きながらドアに向かっていくと、登録した人だけドアが開き、未登録の人ではドアが開かず入ることができない、と言ったことが可能となります。
また、このような識別/照合が可能になることで、応用分野が限りない広がりを持ちます。銀行やホテルで、離れたところから重要なお客様を自動的に検出し、担当者に知らせたり、将来的にはスーパーで迷っている子供を自動的に見つけだすことができるかもしれません。そのような可能性を秘めた技術が顔面照合です。
(6)技術概要
基本的には、コンピュータを用いた画像処理・認識技術の応用です。 今回の提携先であるEyematic Interfaces Inc.のアルゴリズムは、そのユニークさで学会でも注目されています。大きな特徴は、2つです。
①ガボールウェーブレット(Gabor Wavelet)を用いた特徴抽出
ウェーブレットという画像処理手法を用いて、顔画像を処理し、顔画像の濃淡やシャープさなどの顔の特徴データを取り出します。(ウェーブレットは信号解析、画像圧縮に用いられる手法で、小さな波を表現したものです。周波数と位置情報をまとめて解析するのに適しています。)
②グラフマッチング
顔の目、鼻、口、輪郭などにあわせて、グラフと呼ばれるポイントにおいて、顔の特徴データを計算し、登録データと比較することで照合を行います。
(7)オムロンは、なぜこの技術を選択したのか?
ユニークな特徴量とグラフマッチングの技術は様々な画像の悪条件に対して他のアルゴリズムより優れています。たとえば
● 顔の傾きに対しては、グラフを傾いた顔に応じてあわせることで、識別可能です。(30度くらいまで)
● 濃淡情報だけでなく、様々な特徴情報を取り出しているので、明るさの変化に対しても、性能劣化しません。
●髪型やめがねなどの、変化に対しても、必要なグラフを抽出、計算することで、識別可能です。
4.オムロンの顔認証技術
(1)顔認証とは
私たちは、人と出会ったとき、視覚により相手の顔を見ることによって誰であるかを識別しています。 これをコンピュータを用いた画像処理・認識技術により自動的に行うことが"顔認証"です。つまりCCDカメラなどの入力装置から取り込んだ人の顔画像を解析し、あらかじめ登録されている顔データや顔写真などと照合して個人を識別する技術です。この技術を"顔認識"と呼ぶ場合がありますが、オムロンでは以下の様に区別しております。
・顔認識・・・・・顔またはその部位の位置・傾き/形状/状態などを認識する行為(顔の位置検出など)
・顔認証・・・・・顔認識の技術に加え、特定の人間であるかどうかを認証する行為
(2)顔認証の処理シーケンス(オムロンの顔認証エンジンの場合)
1 顔画像の入力 スキャナーからの写真読み込みやデジタルカメラからの画像入力などの静止画の入力だけでなく、カメラやビデオからの動画入力も可能です。
2 顔の位置検出 フェイスファインダー(顔のラフな輪郭検出)画像全体に、ノード数が少ないグラフをベースとして、様々な大きさのグラフを当てはめて、顔検出を行います(グラフマッチング)。
3 顔の特徴点の
位置検出 顔のラフな位置から、顔部分を切り出し、顔の大きさを正規化し、詳細なグラフを当てはめて、顔の特徴点の位置を詳細に検出します。
4 特徴量の抽出 各特徴点から、ガボ-ルウェーブレット変換を用い本人固有の特徴量を抽出します。
5 照合処理 すでに登録されているデータと照合します。
(3)顔認証の特徴
1 心理的負担の軽さ 顔を見て誰であるか判断することは、ふだんから人と人の間で自然に行っている認証行為です。
よって指紋などと比べても心理的抵抗が少なく、もっとも親しみやすい個人認証ということができます。
2 特別な動作が不要 距離が離れていても認識することができます。
ユーザが何も身につけることなく、かつ能動的に意識して認識されるように行動しなくても、自然に歩いているだけで認証できるのは「顔」だけです。
3 ステータス性 顔で認証されることは、「顔パス」ということばに代表されるように、一種のステータス感があります。
4 不正抑止効果 顔画像や映像が記録できる、または記録されるかもしれないということから、不正・犯罪に対する心理的抑止効果があります。
5 他の技術との併用 同じカメラを使って、顔認証以外の認識を兼用して行うことができます(視線認識等)。
http://www.mackport.co.jp/WEEKLY-BIO/bio76/
●今日の覚書、集めてみました 移民のDNA検査、サルコジへ非難の嵐 Guardian (UK) / 2007-09-22
フランスの市民的自由団体は、彼らのVISA要求が本物であると証明するために、移民家族に対するDNA検査を導入するとの政府の計画に関して激怒した。この検査は強制的とはならないが、これを受けない申請者の申し立てが却下されるかもしれないとの恐れがある。
この提案はサルコジ大統領の側近であるティエリ・マリアーニ与党UMP議員によって出された。彼らは3ヶ月以上のVISAを申請する為にDNA検査を実施する可能性を予想している。出生証明書または結婚証明書が本物であるかどうか「深刻な疑い」がある場合、申請者に申請者の負担で他の家族の構成員と生物学的繋がりがあることを証明する検査を受けるよう、出入国管理当局が「提案」するかもしれない。
この動きを承認する修正が議会委員会によって採択された。議員等は政府の出入国法案を来週一週間検討する。目的の中には、親族に合流するためにフランスに入国しようとする家族に対して、より厳しい条件を課すことが含まれている。
マリアーニ氏は、DNA検査は「書類詐欺」問題に取り組む「確実かつ迅速な」方法となるだろうと言っている。UMP上院議員Adrien Gouteyronによって今夏作成された報告は、家族VISA申請における書類の真偽についてはよく疑惑があるとした。セネガル、コートジボワール、トーゴといった特定のアフリカ諸国においては、30-80%の出生証明書および結婚証明書が偽物である、と同上院議員は主張した。
ル・モンド紙によれば、子どもも含む移民申請が毎年23,000件もあるのでDNA検査は導入されれば「大規模」となるだろうとのこと。
Hollande社会党党首は制度の費用を質問し、一般検査よりも家族の繋がりを証明するよりよい方法がある、と述べた。移民福祉団体はこの計画を容認できないとしている。これはフランスと他の国々との外交関係にとって致命的な結末を招きかねない、と警告する者もいた。
移民に情報と支援を提供している団体GISTIのLochak元会長は、この手続は乱用されるだろうと述べた。「(DNA検査を)拒絶した申請者のVISA申請が却下される可能性があるのは明確だ」と彼女はル・モンド紙に告げた。
http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/e/1a2d3b91dc0bf38a45289793fdd28c0d
●これからアメリカに入国する人すべてが対象になります 米国入国時に指紋と顔写真義務化 - [エアチケット]All About 2004年09月21日
・アメリカに行く人は必読
2004年9月30日から飛行機でアメリカ(グアムを含む。サイパンは含まない)に入国する人は原則として全員、入国審査時に指紋採取とデジカメによる顔写真の撮影が義務づけられます。また12の空港から出国する人は出国時に指紋採取が求められます。
2001年9月11日の同時多発テロ以降、出入国者の管理を厳格化したいアメリカ政府はすでにビザ免除国以外の国民の入国時に指紋採取とデジカメ撮影を義務化していました。それが2004年9月30日以降はビザ免除の対象となる日本人も14歳以上79歳以下であれば原則として全員指紋採取と顔写真撮影が求められるようになりました(13歳以下と80歳以上の人は必要ありません)。プライバシーの侵害と思われる方や、気分がよくないと思われる方もいらっしゃると思いますが、とにかくこれを受け入れないかぎりアメリカ合衆国に入国できなくなるのも事実。そこで9月30日から具体的にどんなことが求められるようになったのか、説明していきたいと思います。
・左、右の人さし指、顔写真の順
まず入国審査のところまでは今までとなんら変わりありません。90日未満の滞在で出国の航空券を持っている人はあらかじめ緑色の縦長の出入国カード(I-94W Non immigrant Visa Waiver Form)と白い税関申告書に書き込み、指示にしたがって入国審査の列に並びます。入国審査の係員のブースに行くと机の前の部分に指紋を読み取るための小さなスキャナー(ガラス板)があります。すでに前の人の指紋の跡がついているのですぐわかるでしょう。最初に「左手の人差し指」を押しつけます。つぎに「右手の人差し指」を押しつけます。そのさい機械に対して斜めではなくまっすぐ指紋を押す必要があります。目の前にある小さな球状のカメラに向って正面に向き、顔写真が撮影されます。日本航空のサイトで雰囲気はつかめると思います。このほかにもちろん従来どおり入国審査官による質問があります。
ちなみにカナダ、メキシコとの主要な50か所の陸路国境でも2004年12月31日から、それ以外のすべての陸路国境でも2005年12月31日から同様の措置がとられる予定とのことです。これらのプロセスについては米国の国土安全保障省が4分ほどの動画ビデオを公開しています。
http://allabout.co.jp/travel/airticket/closeup/CU20040921A/
●市民権取得テスト 10月1日より導入 キャンペーン開始 オーストラリアニュース 2007年09月17日
【キャンベラ17日AAP】オーストラリア市民権取得のための新テストの広告キャンペーンが17日より開始した。ケビン・アンドリューズ移民相は17日、第1回市民権取得テストは10月1日に実施されると発表。受験者は、オーストラリアの歴史、政府、地理、伝統について記載されている小冊子で勉強し、試験に備えることになる。17日、この無料小冊子の配布が正式に開始した。約2ヶ月前に公表した草案にはハイデルバーグ派の重要性などを含む、オーストラリア人となる意義について記載されており、アンドリューズ氏への批判が集中した。
試験はコンピューターを使用して実施され、問題は小冊子から出題される。20問中12問正解すれば合格となる。小冊子は移民省のウェブサイトから入手が可能。アンドリューズ移民相は、1390万ドルを拠出し、移民が市民権取得テストの準備ができるように4年間にわたって支援していくと発表した。支援の内容についての情報が今後、ウェブサイトで閲覧することができるようになる。
移民は市民権取得の資格を得るために4年間オーストラリアに在住しなければならない。 また、市民権取得のためには以前よりも高い英語力が要求される。(AAP)
http://news.jams.tv/jlog/item/id-3042
【私のコメント】
日本に入国する16歳以上の外国人に指紋や顔写真など個人識別情報の提供を義務付ける内容の改正出入国管理・難民認定法が11月20日に施行される。これは米国の出入国管理制度と同様のシステムである。ただ、より重要なのは指紋ではなく顔写真情報ではないかと私は想像する。
最近、公共交通機関や繁華街などで防犯用のビデオカメラが設置されている例が増えている。また、主要な高速道路にもカメラが設置されている。これらのカメラで撮影された顔写真情報を、出入国管理で取得した外国人の顔情報や日本旅券取得時に登録された顔写真情報と照合することで、何時どこを誰が通過したかが判定可能になるのではないかと想像する。そして、出国期限を過ぎて日本に滞在する外国人、犯罪を犯した日本人・外国人などの行方を追跡して逮捕することにもこの顔写真情報は利用可能になると想像する。指紋情報は防犯用ビデオカメラでは採取不可能である点で顔写真情報に劣るのだ。日本ではオムロンが米国企業との技術提携のもとにこの顔認証技術の開発を行っており、それが一定の成功を収めたことから今回の改正出入国管理・難民認定法改正が施行されたのだろう。
ただ、顔写真については肥満、やせなどによって顔の輪郭が変化すると想像される。また、サングラス、マスクによって口や目の情報を隠蔽することも可能になると想像される。オムロンの技術がそれにどこまで対処できるのかが問題である。今後、不法滞在を狙う外国人は日本到着後に体重を激変させ、サングラスなどを常用する者が出てくるかもしれない。そういった外国人を同定するために、指紋採取が行われるのではないかと想像する。
この他、フランスは移民の家族呼び寄せ時にDNA鑑定を行うことを検討している。これはアフリカの旧植民地地域出身者を多数抱えるフランスの特殊事情とも考えられるが、他のEU諸国にも拡大していく可能性が考えられる。オーストラリアの市民権取得テストも、アジア出身の非熟練労働者を排除してゆくための苦肉の策だろう。世界の先進国が移民抑制と外国人管理のために知恵を絞っている。
とはいえ、犯罪者の元締めの総連が牛耳るパチンコ業界にそれだけの踏ん切りがつくでしょうか……
総連にそんな財力(権勢)があるならオモテに出てないでしょ。なので在日が特別と言うのは、何かの隠れ蓑でしかない。
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あいつらの顔デカすぎてモニターに納まらないから。
変装はある程度の効果しかないでしょう。
今でも個人の持つ電場の特性で個人認証が出来るようです。日本の技術は善意で作られているのに
使うほうは悪意ですね。このねじれ、どうにかならんかね。
7日の読売で以下のような記事がありました。
このような明らかな売国行動は国際金融資本に対する有力な対抗手段になりうると思います。
是非、貴サイトで取り上げて欲しいとおもいます。
【政治】政府、"お金をつくる"造幣局や印刷局など独立法人20以上を民営化へ
政府は6日、現在進めている独立行政法人(独法)の整理合理化に関連し、
101ある独法のうち、予算に占める国からの財政支出の割合(財政依存度)が低い
20法人以上の民営化を目指す方針を固めた。
2007年末に整理合理化計画を策定し、閣議決定する予定だ。
民営化の対象には、造幣局や国立印刷局、日本万国博覧会記念機構などがあがっている。
今後、独法の民営化推進を目指す渡辺行政改革相らの方針に対し、
事業の公共性の高さなどを主張する関係省庁の巻き返しが本格化しそうだ。
貨幣や紙幣を造る造幣局や国立印刷局については、機密性の保持なども絡み、
是非をめぐって様々な意見が出そうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071007-00000002-yom-pol
テレビも見なくなればTBSも潰れるだろうし、ヤクザも表社会にのさばり始めましたが、政治家が表の顔ならヤクザは裏の顔だ。小泉純一郎と野中広務とはヤクザの代理戦争であり山口組対稲川会の対立が裏の顔だ。安倍晋三が総裁を引き摺り下ろされたのもCIAや山口組の巻き返しなのであり、松岡農林大臣も牛肉マフィアに殺されたのだろう。