国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

ユダヤ金融資本=イルミナティはイスラエルにイラン攻撃を実行させた後に梯子を外して破滅させる計画か?

2006年09月15日 | イスラエル・ユダヤ・国際金融資本
●今日の覚書、集めてみました:クラウトハマーさんの恐怖のお告げ@ワシントン・ポスト
Washington Post (US) / 2006-09-15 16:36:33
http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/e/242e46cb867a9888e93cda8d36c87c98

●国際情勢の分析と予測:ネオコンのクラウトハマーがイスラエルを批判、「滅亡したくないなら独力でヒズボラを殲滅せよ」と脅迫。(8月4日ワシントンポスト紙)。
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/93ff861ab64ee94c0b8e8127693e1b4e



【私のコメント】
 ネオコンのクラウトハマーは9月15日のワシントンポスト紙で、

「ブッシュ政権はイラン攻撃を計画している。それは石油価格暴騰や軍事的・外交的打撃により米国や世界に大打撃を与えるが、何もしなければ危険なイランが核武装してアラブ産油国を支配しイスラエルを消し去ることになる」

と発言している。

アラブ産油国の石油ドル体制とユダヤ国家イスラエルはユダヤ金融資本の世界支配の大きな柱であり、それが共に失われることになるんだぞ、と全世界のユダヤ金融資本=イルミナティ関係者に警告しているのだ。ただ、現実問題として、イラク戦争が泥沼化している現状で米国が更にイランを攻撃することは米国世論も支持しないと思われ、考え難い。では、この論説記事は一体何の目的で書かれているのだろうか?


ところで、クラウトハマーは8月4日にもワシントンポスト紙で論説記事を担当しており、そこでは

「イスラエルは米国の力に頼るな、生き残りたければ、米国の信頼を勝ち得るために、米国の国益のためにヒズボラとの苦しい戦いに挑め!」

と主張している。

その主張の裏側にあるのは、今年3月発表された、リアリストであるミアシャイマーとウォルトの連名によるイスラエルロビー批判論文に代表される、

「米国の中東外交はイスラエルの国益に奉仕させられている、けしからん!!」

という主張である。私はこの8月4日の記事について、上記のブログ記事で以下のように分析している。

 「米国の保守陣営はネオコンとリアリストに分裂し激しく対立しているように見えるが、これはイスラエルを罠にはめて滅亡させるための壮大な劇であるように思われる。ネオコンとリアリストは、米国がイスラエルを軍事的・経済的に支援すべきでないという点で一致している。建国以後最大の危機に瀕した状態で、頼みの綱のネオコンに支援を拒否されたイスラエルは茫然自失状態だろう。

 米国の保守陣営の俳優たちはイスラエルを煽るネオコン役とイスラエルを批判するリアリスト役に分かれ、イスラエルを思い切り煽って対立を深化させたあとで梯子を外し、イスラエルを激しく批判する世論を流してイスラエルを孤立化させながら、イスラエルの撤退・和平は許さないと脅迫する。イスラエルにはもはや、玉砕覚悟で周辺国と激突する以外の道はなくなった。そしてその戦いは必ずやイスラエルの敗北に終わるだろう。紀元73年のマサダの悲劇が再び繰り返されることになると予測する。」

 
現在も、私はこの予測を変えていない。9月15日のクラウトハマーの論説記事を合わせると、米英両国の政府を支配するユダヤ金融資本=イルミナティはイスラエルにイラン攻撃をやらせるつもりなのではないかと予測する。

「米国にはもはやイランを攻撃する余力がないので、イスラエルは米国に頼らずに自力でイランを攻撃せよ、そしてアラブ産油国の石油ドル体制維持に貢献することで米国の国益に奉仕しろ」

ということだ。しかし、それはイスラエルを罠にはめるための理屈であって、実際には

「イスラエルがイランを攻撃した後に米国内からも批判が噴出、更に911のテロもイスラエルが主導したことにされてしまい、米国・英国・日本などでも政策が反イスラエルの方向に転換され、イスラエルの滅亡が導かれる」

というシナリオではないだろうか?

ワシントンポスト紙の論説委員やCNNキャスターがイスラエルの存在自体を否定する記事を書いたり元米国国家安全保障補佐官のズビグニュー=ブレジンスキーキッシンジャー元国務長官が事実上イスラエルを切り捨てる記事をフォーリンポリシー誌やワシントンポスト紙に書いているのは、イスラエルがイランを攻撃した後にイスラエル批判の米国世論を巻き起こすというシナリオの予告であるような気がしてならない。


そして、かつてイラク攻撃を主張した米国・英国・日本の政府首脳の退陣を含めた政変(例えば、ブッシュ+チェイニー退陣とか、ブレア退陣とか、安倍が退陣して麻生になるとか)が同時に起きるかもしれない。

 更に、前にも書いたが、米国とイランの対立は見せかけであり、実際には両国が共同でイスラエルを罠にはめるためのシナリオを演出しているのではないかと思う。そもそもイランの核武装は、原子力発電所をこれから建設してプルトニウムを蓄積してからであり、少なくとも今後数年間は実現しないからだ。

イラクの核武装という戦争理由が米英両国民を騙して対イラク戦争突入に同意させるための捏造であったのと同様に、イランの核武装という根拠はイスラエル国民を騙して対イラン戦争突入に同意させるさせるための捏造ではないかと思われる。
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