マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

対処法を間違えると…。

2008-08-07 19:29:31 | ニュース
高2男子が自殺、携帯掲示板の中傷で教師に事情聞かれた後(読売新聞) - goo ニュース

胸の痛む事件ですね。
高校生…親ならわかっているでしょうが、実はとても難しい年代なのです。
義務教育終わって、自らやりたくて高校に勉強に行っている、という風に高校の先生は捉えがちですが、なんとなくみんなが行くし、高校くらい行かないと、という世間体もあって行っている人も多いのではないでしょうか。
そして、高校生だからと、大人扱いしますが、実はまだまだ精神的には子供の部分も多々あって、もろいものです。
確かに中傷を書き込むことは悪いことですが、そのことでその人の全人格が否定されなければならないか?…と言えば、そんなことはないでしょう。
誰でも胸を張って、私は悪いことは一切していません、などと言えるでしょうか。
悪いとわかっていてもやむにやまれず、という場合もあるかもしれません。
それとていいとは言いませんが…。

学校側は、指導は適切だったと言っているようですが、たぶん行きすぎがあったと想像できます。
2時間も3時間も大の大人が寄ってたかって一人の生徒を指導しますか?
高校の先生独特の理屈でその生徒を、人格を否定するような言い方で罵倒したに違いないと、私は思うのです。
我が家の次男も公立高校へ行っている時、そういう先生がいて、本人はあまり感情を表に出しませんでしたが、ひどく傷ついただろうなと思うようなことがありましたから。
出席停止処分を受けたことがあったのですが、それはひどかったですね。
JRの日勤教育とかいうのが問題になったことがありましたが、そんな感じです。
反省文を、先生の気に入るような文になるまで書かせる、教科書をひたすら何ページも写させる…どこでもやっているのではないでしょうか!
三男の学校でもやっていましたから。
そして指導という名のもとに罵倒する…。
日常的でしたよ、公立の中程度の進学校ですが。
悪いことをしたら、それについてきちんと指導したらいいのです。
心から悪かったと思えるような指導をです。
愛情を持って指導すれば、必ず通じるはずです。
行きすぎな指導があるから、死を選んだのだと思うのです。
簡単に、俺なんかいなくても…ということを口にする年代なのですよ。
そういうことに対する配慮が足らなすぎると、思うのですけどね。
どんなに悪いことをしても、必ず立ち上がれるような指導をすべきと思います。
どんな理由があっても、どんなに悪くても、指導した生徒が死を選ぶような事態にしたのは、何かしら先生の側に落ち度があったということを、認識してほしいですね。
何と言っても先生の方がはるかに人生経験を積んでいるはずですから。
抱えきれない思いを抱いて死を選んだのだとしたら、やるせないですね…。
若い命がまた一人減った…。