午後、姫路商工会議所主催で、竹中平蔵氏の「経済講演会」があり、出かけてきました。
著書「マトリクス勉強法」も読んでいましたので、どういう勉強をされてきたのかもある程度知っていましたから、それに裏づけされた自信にあふれた語り口は、小気味いいとでも言いましょうか、そんな感じでした。
小泉元総理の絶大なる信頼の元に、改革をしてこられたのを、最近の経済情勢、格差拡大はすべて小泉改革のせいだという風潮がありますが、話を聞いてみると、そういうメディア情報が必ずしも正しくないというのがよくわかりました。
サブプライム問題に端を発した株価の下落などは、日本の落ち込みが一番激しいそうですが、それは、政治が改革を進めない、つまり停滞していることで期待感がもてないからだということ、規制緩和とは反して、コンプライアンスを厳しくしたこと…たとえば姉歯問題で、審査する人が絶対的に少ないのに建築基準法を厳しくしたことなど…建設業界が落ち込んだことなどで、経済活動が停滞している…ということでした。
経済浮揚の鍵は、①法人税率を引き下げる②羽田空港をもっと有効に使う③東京大学を民営化する、ということでした。
①は実にそう思いますね。会社で少しでも利益が出ると、その約40%は法人税や法人事業税などなどで減るのです。
100万円利益が出たら、会社の規模によりますが、約40万円が税金で、残るのは60万円。
会社にお金を残そうとすると、税金分を経費だと思ってそれ以上に利益が出るようにしないといけません。
なんか納得できないなぁと思っていましたので、なるほどです。
羽田空港
を国際空港として利用できると、たとえば香港などが日帰り圏内になり、経済活動が活発化するとのことでしたが、なるほどとは思うものの、成田空港はどうするの?莫大なお金をかけてアクセスも整備したのに…と思って、質問したかったのですが、時間がなくできませんでした。
終了後、竹中氏が退席されてすぐ会場を出ると、まだエレベーター待ちをされていて、年配の方が握手を求めていたので、私も行って握手してもらいました。
…で、お断りをして写真
を撮らせてもらったのですが、携帯であわてて撮ったので残念ながらちょっとピンボケ!
そして、羽田空港のことも聞いたのですが、少し答えかけてくださったのに、エレベーターが来て、係りの人が連れて行ってしまいました。
残念!!
でも、話は有意義で、時間いっぱい無駄なくお話くださって、いい講演会でした。
氏の著書
竹中式マトリクス勉強法 は、字も大きく、内容も読みやすく、なおかつ深くで、刺激にもなるし、お勧めです。
ついでに本代も安いです。
講演会はよかったのですが、始まる前にひと悶着あって、それについては実に不愉快でした。
この講演会は姫路商工会議所と姫路経営者協会などが主催して、無料ですが、申し込み制になっていたので、12月中ごろに申し込んで、OKの返事をもらっていました。
今日は開演5分前ごろに行ったのですが、会場になっている2階ではなく、1階のホールに入るように言うのです。
見ると、モニターを見るようになっていました。
もういっぱいなので、そのモニターのほうで聞くように言われたのですが、納得できません。
せっかく、ナマ竹中氏を見ようと思って行ったわけですから…もちろん話が第一ですが…モニターではテレビと同じ!
申し込み制にしたのなら、当然人数は把握できるわけですから、ホールのキャパからあふれた人は受け付けないか、別室でモニターになると断って受け付けるべきでしょう。
私は早い段階で申し込んでいますし、もちろんウエブサイトにもそういうお知らせはありませんし、連絡もありませんし、早い者勝ちだという情報も聞いていませんので、おかしいのではないかと言うと、では、立ち見だと。
切れましたね。
人を何だと思ってるのか、何のための申し込み制か。
とにかく始まるので立ち見で会場に行ってくださいと言うので、立ち見ではなく椅子を用意するように主張しました。
募集して受け付けたのだから当然でしょう!
2階の会場に行くと、ちょうど竹中氏が入られるところで、あわてて入ってとりあえず立ち見で聞いていました。
係りの人は席を探すふりをして、しばらくするといなくなりました。
それから15分くらい、隣には年配の男性も立っていますし、このまま1時間半は厳しい…と、再度、別の人に「パイプ椅子でもないんですか?」と言うと、やっと倉庫から椅子を出して来ました。
後ろに余裕はあったのですし、10人くらいは立っていましたからね。
とにかくせっかくの講演会だったのに、久々にホントむかつきました。
でも、主張しないでおとなしくモニターで講演を聞いた人は、もっとお気の毒でしたね。
せいぜい十数人だったのだから、もう少し詰めて椅子を置けば、十分入れたと思うのですけどね。
運営がまずいというか、配慮が足らないというか…。