マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

ふさわしい選曲…か?

2013-03-07 23:58:46 | 日記
最近、テレビのCMでクラシック音楽が使われることがよくある。
やっぱりいい曲はいい…ということだと思いたいのですが、著作権フリーというのも大きいようですね。
でも、番組の中で使われるのはまぁそれなりに合っているようにも思いますが、CMとなるとなんか複雑な感があります。
例えば、このところ頻繁に流れて違和感があるのは、スマップが登場する某携帯会社のCM。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の最初のあの有名な部分です。
なんか完全に違和感!
何でこれ?状態です。
チャイコフスキーが泣いている…か…。
他にも、ベートーヴェンの悲愴ソナタの2楽章が流れる、多分コーラのCM。
たこ焼き何とか…と言ってこの曲が流れるとこれまた違和感!
もう一つ、某団体の新聞に、ラヴェルのソナチネ2楽章が使われているCM。
好きな曲なのになんでこの新聞に…??
全然合わない!!

曲にはそれぞれイメージがありますからね、やはり使われるならふさわしいところで使ってほしい。
ラヴェルのソナチネとベートーヴェンの悲愴ソナタ2楽章は、どちらも5月のプロムナードで弾くのですよね。
なので、よけい気になります。
もうはっきり、そんなところで使うな!と言いたい気分。
特にラヴェルのソナチネは2楽章が一番好きなのですよ。
何とも言えない独特の雰囲気で魅力的な曲なのです。

それにしても最近のCM、何か変なのが多い気がするのは私だけ??
何できれいじゃない声でがなり立てるのか、とか、ちょっと音程の外れた歌を歌うのかとか、センスない曲を流すのかとか、何の商品かわからないCMとか…。
お金かけて効果あるのかなぁ…と、ちょっと不思議!

ラヴェルのお勧めCD
パスカル・ロジェの ラヴェル:ピアノ曲全集
ちょっと古い録音ですが、モニク・アースの ラヴェル:ピアノ作品全集

「鏡」や「夜のガスパール」より、「優雅で感傷的なワルツ」や「クープランの墓」の方が、私は好きですね。
是非聴いてみてください。