ピカデリーは、元々は、エリック・サティ(1866〜1925)が1901年に作曲したオーケストラ用の曲で、1904年にピアノ曲に編曲され、よく演奏されるようになりました。
最近では、某車のCMで冒頭の部分は頻繁に聞かれますね。
というので、今回、全体を演奏しようと思ったのです。
マーチという副題がついているのはどういう意味かなぁ…と考えるのですが、今一つわからないですね。
ピカデリーというのは、ロンドンのピカデリー・サーカスのことらしく、人通りの多いにぎやかな場所の様子を表しているのかな…と。
ケークウォーク(アメリカの黒人の間に発祥した2拍子の軽快なダンス)のリズムが利用されています。
サティは、フランスノルマンディ地方のオンフルールで生まれ、一時期パリのモンマルトルに暮らしていたこともありました。
モンマルトルのサティが住んでいたアパルトマンには、サティの名前のプレートが貼り付けてあります。
オンフルールは、モネの印象日の出が描かれたル・アーブルと、セーヌ川を挟んで向かい側といえる位置にある街です。
サティの曲は音符が多くなく、一見易しそうに見えるし、耳に馴染みやすいのですが、跳躍やオクターブは意外に弾きにくいですね。
でも、楽しく…です。