明後日のプロムナード・コンサートで弾く曲、プロコフィエフの第7番のソナタについて。
プロコフィエフのソナタは、以前に第3番を弾きましたが、得体の知れないところがある中にもなんか魅力があって、弾いてみたくなる作品も結構あります。
ロシアの代表的な作曲家であるプロコフィエフ(1891~1953)は、生涯に9曲のピアノ・ソナタを作曲していますが、数こそ9曲とは言え、全創作期にまたがっていて、作曲家としての成長と様式の推移を知る意味でも、重要な作品となっています。
第7番は、1938年に着手され、1942年の4月から5月にかけて完成されましたが、1941年に始まった独ソ戦の厳しい状況が反映されたものと言えます。
第6番、第8番とともに、第2次世界大戦中に作曲されたので、「戦争ソナタ」と総称され、現代ピアノ音楽の最高傑作の一つになっています。
第一楽章 アレグロ・インクィエート
インクィエートとは、「不安な」「ゆれ動く」という意味で、この言葉がこの楽章の性格を表しています。
第一主題の中心音が「変ロ」であり、楽章の終わりが変ロ長調の主和音で終わっていること以外は、無調と言える音楽です。
非常な冷たさを持ちながら、あふれるスピード感と、聞くものをとらえて引きずり回すかという圧倒的な迫力に満ちています。
第二楽章 アンダンテ・カロローゾ
カロローゾとは、「熱情的に」という意味で、美しく重厚な中に、ロマンティシズムをたたえています。
第三楽章 プレチピタート
プレピチタートは、「性急に」とか「突進するように」という意味で、エネルギッシュな興奮を直線的に盛り上げていく、文字通り猛烈な、素晴らしい楽章です。
7/8拍子という変拍子なので、一段と突進するかの感じが強められているように思います。
解説をつづってみましたが、ここに描いたようにひゅげんするのは実に難しい!
あと一日、どこまで迫れるか…。
CDは、アシュケナージの プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番・第8番、フランソワの プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番&スクリャービン:ピアノ・ソナタ第3番 など。
プロコフィエフのソナタは、以前に第3番を弾きましたが、得体の知れないところがある中にもなんか魅力があって、弾いてみたくなる作品も結構あります。
ロシアの代表的な作曲家であるプロコフィエフ(1891~1953)は、生涯に9曲のピアノ・ソナタを作曲していますが、数こそ9曲とは言え、全創作期にまたがっていて、作曲家としての成長と様式の推移を知る意味でも、重要な作品となっています。
第7番は、1938年に着手され、1942年の4月から5月にかけて完成されましたが、1941年に始まった独ソ戦の厳しい状況が反映されたものと言えます。
第6番、第8番とともに、第2次世界大戦中に作曲されたので、「戦争ソナタ」と総称され、現代ピアノ音楽の最高傑作の一つになっています。
第一楽章 アレグロ・インクィエート
インクィエートとは、「不安な」「ゆれ動く」という意味で、この言葉がこの楽章の性格を表しています。
第一主題の中心音が「変ロ」であり、楽章の終わりが変ロ長調の主和音で終わっていること以外は、無調と言える音楽です。
非常な冷たさを持ちながら、あふれるスピード感と、聞くものをとらえて引きずり回すかという圧倒的な迫力に満ちています。
第二楽章 アンダンテ・カロローゾ
カロローゾとは、「熱情的に」という意味で、美しく重厚な中に、ロマンティシズムをたたえています。
第三楽章 プレチピタート
プレピチタートは、「性急に」とか「突進するように」という意味で、エネルギッシュな興奮を直線的に盛り上げていく、文字通り猛烈な、素晴らしい楽章です。
7/8拍子という変拍子なので、一段と突進するかの感じが強められているように思います。
解説をつづってみましたが、ここに描いたようにひゅげんするのは実に難しい!
あと一日、どこまで迫れるか…。
CDは、アシュケナージの プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番・第8番、フランソワの プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番&スクリャービン:ピアノ・ソナタ第3番 など。