「くんくんくん」
「ふんふんふん」
春になるとこんな感じで道々に花が咲き乱れます。
中でも最近あちらこちらで目にすることが多くなったこの花などは、
なんだかもう野草の様な貫禄で咲いております。
「なんだか臭うッピ!」
それもそのはず、この花の名は…
ハナニラ
可愛らしい花ですが、あの野菜のニラと同じ亜科で、
試しに葉をつまむと、その香りはまさにニラそのもの。
(引っこ抜いた球根もニラにそっくり。)
だから、
「これ食べれるのなら、毎日積めばよいから便利だな…」
と、毎回散歩時に見かけてはそう思うのであります。
実際、今の時期出回る山菜の「ギョウジャニンニク(ヤマビル)」などは、
結構もてはやされておりますが、風味は結構ニラっぽい。
だから、ハナニラが食べれるのなら、
期間限定の行者ニンニクに代わって、手近な人気者になれるんじゃない?
そんなことを考えていたので、この日は冷蔵庫にあったニラで夕飯を作ることに。
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さて、このニラですが、ねぎやニンニクと共に本当に優れた食材。
大抵どんな素材と組み合わせても美味しくなるし、
脇役はもちろん時にはメインを張ることもできる。
ただ、後者に比べると、ニラはやや自己主張が激しすぎ、
さりげなく隠し味に徹するkとは出来ず、
どう調理しても、「ああ、ニラだね。」とその存在を隠しきれない。
ですが、時間も食材もないときには、その強烈な個性というか存在感が本当に助かる!
肉野菜、どんな素材でも自分お世界に引き込んでくれるから安定しているし、
何なら、単体で一品になるほど力強い!
ですので、私は買い物の際、とりあえずニラは一把買い物かごに放り込むのです。
そんなわけで、今日はにらを使った超簡単な丼物をご紹介。
【材料など】
ニラ1把、ニンジン少々(あれば)、ひき肉(豚か合い挽き)100g、塩コショウ
①ニラは洗った後水気を切り3センチほどにカット。ニンジンは千切り。
②フライパンを熱しひき肉を入れ弱火で油分が出るまで加熱。
③ニンジンを入れ全体に熱が回ったら塩コショウ、やや強火にしてニラを投入。
④ニラに火が、というか油が回ったら醤油を少しかけ回し火からおろす。
(ニラは予熱で十分火が通ります)
⑤なお、卵黄を真中に乗っけると見栄えもよろしい♪
そのままつまんでもいいし、ご飯に乗っけて丼にしてもうまし!
なおこれは基本の形で、カレー風味にしても美味しいし、
料理酒と、みりん、砂糖で甘めにしても美味しい!
オイスターソースとゴマ油少々で中華風にしてもいける!
ほんの5分もあればできるので、ずぼらしたいときにはお勧めなのであります。
(丼は洗いものも数少なくて済むから楽でいいものね♪)
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さて、そういうわけで、ニラ丼で満足できた私はもう道端のハナニラには食指が働かない。
だってね…
ハナニラは有毒で食べちゃいけないから~!
お腹イタタでピー!になりますよ。
ちなみに、その毒は「リコリン」というアルカロイドで、
あのヒガンバナやスイセンと同じ毒成分というから、かなり強烈で恐ろしい!
加熱しても毒性は変わらないし、水溶性だからうっかり鍋にでも入れたら、本体を食べなくとも中毒に。
だから絶対口にしないようにしてくださいね。
「食べるなキケンやさかいに!」