前回新品と交換したCA105Tのキャブレターなんですが、
乗っててイマイチよろしくない。
悪くはないのだが、どこがガサツで好みではない。
そこで再度元のキャブに戻すことにし、そのついでに分解清掃を行うこととしました。
幸い今でも消耗パーツが手に入るのでね♪
ですがなんせ60年目の古いキャブレターなので、色々とめんどくさいことがありまして…
そういうわけで、まずは分解バラバラ。
![RIMG0352.jpg](https://blog-imgs-170.fc2.com/h/i/s/hisuaki/RIMG0352.jpg)
別体フロート室の上位部が燃料コックになっています
で、そのフロート室との接合部にジェット類があるために、
交換するには一度完全分離せねばならずめんどくさい。
しかもメインジェットは細い穴の奥にはめ込んであるためアクセスしにくい。
市販のドライバーでは、穴に入る大きさのものは先の厚みが薄すぎ、ねじをなめてしまう。
厚みが合えば、穴に入らず使えない。
だから、溝幅の合うドライバーをサンダで削り細くしました。
![RIMG0405_2023102210095206a.jpg](https://blog-imgs-170.fc2.com/h/i/s/hisuaki/RIMG0405_2023102210095206a.jpg)
これでOK!
(なお、スロージェットははめ込み式で脱着不可)
その後その上部にあるジェットも清掃清掃したのですが、
スロー経路の方は特に問題なかったものの、
その横側のメイン経路(画像でいうと六角ナットの方)が謎。
![RIMG0406.jpg](https://blog-imgs-170.fc2.com/h/i/s/hisuaki/RIMG0406.jpg)
開けてみると謎のパーツがあり、パーツリストにも載っていない。
(ネット上でいろいろ調べても全く見当たらない)
で、引き抜き奥のジェットにアクセスしようとしたものの、かたくてかたくて…
だから無理して破損するのも嫌だから、見なかったことにしてそっと再封印。
(Oリングだけは新品に交換)
こういう機種限定の謎パーツというのが時折あるので、情報の少ない古い機種はそういう場合困ります。
そして一通り作業を終えくみ上げることにしたのですが…
![RIMG0502.jpg](https://blog-imgs-170.fc2.com/h/i/s/hisuaki/RIMG0502.jpg)
ここのねじが気になるな~。
フロート室を固定する二本のネジ。
実はこの部分接合部のねじ部分が凹んでいるので、使用するねのは皿ネジが正解。
ですがこいつは片方ナベ頭。
これではトルクがしっかりかかるか不安なおので、皿ネジと交換しようと手持ちのねじを試してみたところ…
あれ?合わへんやん?!
そう、実はこの時代のねじ類は、昔の古い旧JIS規格ってやつで今のねじとはピッチが違う!
だから径が合っても使用できない。
その上今ではこの旧規格のねじを扱う店は非常に少なく、ほぼ入手不可!
(運よくあっても扱うロットが大きすぎてやってられない!)
そうやった、こういう罠があったんや~!
以前もC105のレストア時、ウインカーやアレコレを固定する旧規格のねじを探して奔走したな~。
そういうわけで今回あちこち当たったものの、やはり見つけることはかなわず断念。
このまま組付け試走することにしました。
結果はまあまずまず満足できるもの。
ただ、不思議なこと新品パーツがすべて良いとは限らなく、
例えば、組付け後オーバーフローがあり分解清掃したもののおさまらない。
そこで、新品にしたフロートニードルと、フロートバルをもとのパーツに戻してみると解決。
また、同様に新品交換したメインジェットが以前より濃いめの症状を示したりと…
普通に考えたら不思議なんだけど、
もしかしたら全体の経年劣化のバランスがある意味調和になっていたのかな?
とか思ったり。
こんな感じの今回の作業でしたが、やはり古い機種は罠だらけ!
新品パーツも準備して万全を期したつもりでしたが、予想外のことばかり。
でもそこがまた面白いんよね~。
そういうわけで、今後鋳物りながらいろいろ調整していこうと思っております。
**動画**
古い機種の罠 ~カブ縦キャブのリビルト CA105T~
乗っててイマイチよろしくない。
悪くはないのだが、どこがガサツで好みではない。
そこで再度元のキャブに戻すことにし、そのついでに分解清掃を行うこととしました。
幸い今でも消耗パーツが手に入るのでね♪
ですがなんせ60年目の古いキャブレターなので、色々とめんどくさいことがありまして…
そういうわけで、まずは分解バラバラ。
![RIMG0352.jpg](https://blog-imgs-170.fc2.com/h/i/s/hisuaki/RIMG0352.jpg)
別体フロート室の上位部が燃料コックになっています
で、そのフロート室との接合部にジェット類があるために、
交換するには一度完全分離せねばならずめんどくさい。
しかもメインジェットは細い穴の奥にはめ込んであるためアクセスしにくい。
市販のドライバーでは、穴に入る大きさのものは先の厚みが薄すぎ、ねじをなめてしまう。
厚みが合えば、穴に入らず使えない。
だから、溝幅の合うドライバーをサンダで削り細くしました。
![RIMG0405_2023102210095206a.jpg](https://blog-imgs-170.fc2.com/h/i/s/hisuaki/RIMG0405_2023102210095206a.jpg)
これでOK!
(なお、スロージェットははめ込み式で脱着不可)
その後その上部にあるジェットも清掃清掃したのですが、
スロー経路の方は特に問題なかったものの、
その横側のメイン経路(画像でいうと六角ナットの方)が謎。
![RIMG0406.jpg](https://blog-imgs-170.fc2.com/h/i/s/hisuaki/RIMG0406.jpg)
開けてみると謎のパーツがあり、パーツリストにも載っていない。
(ネット上でいろいろ調べても全く見当たらない)
で、引き抜き奥のジェットにアクセスしようとしたものの、かたくてかたくて…
だから無理して破損するのも嫌だから、見なかったことにしてそっと再封印。
(Oリングだけは新品に交換)
こういう機種限定の謎パーツというのが時折あるので、情報の少ない古い機種はそういう場合困ります。
そして一通り作業を終えくみ上げることにしたのですが…
![RIMG0502.jpg](https://blog-imgs-170.fc2.com/h/i/s/hisuaki/RIMG0502.jpg)
ここのねじが気になるな~。
フロート室を固定する二本のネジ。
実はこの部分接合部のねじ部分が凹んでいるので、使用するねのは皿ネジが正解。
ですがこいつは片方ナベ頭。
これではトルクがしっかりかかるか不安なおので、皿ネジと交換しようと手持ちのねじを試してみたところ…
あれ?合わへんやん?!
そう、実はこの時代のねじ類は、昔の古い旧JIS規格ってやつで今のねじとはピッチが違う!
だから径が合っても使用できない。
その上今ではこの旧規格のねじを扱う店は非常に少なく、ほぼ入手不可!
(運よくあっても扱うロットが大きすぎてやってられない!)
そうやった、こういう罠があったんや~!
以前もC105のレストア時、ウインカーやアレコレを固定する旧規格のねじを探して奔走したな~。
そういうわけで今回あちこち当たったものの、やはり見つけることはかなわず断念。
このまま組付け試走することにしました。
結果はまあまずまず満足できるもの。
ただ、不思議なこと新品パーツがすべて良いとは限らなく、
例えば、組付け後オーバーフローがあり分解清掃したもののおさまらない。
そこで、新品にしたフロートニードルと、フロートバルをもとのパーツに戻してみると解決。
また、同様に新品交換したメインジェットが以前より濃いめの症状を示したりと…
普通に考えたら不思議なんだけど、
もしかしたら全体の経年劣化のバランスがある意味調和になっていたのかな?
とか思ったり。
こんな感じの今回の作業でしたが、やはり古い機種は罠だらけ!
新品パーツも準備して万全を期したつもりでしたが、予想外のことばかり。
でもそこがまた面白いんよね~。
そういうわけで、今後鋳物りながらいろいろ調整していこうと思っております。
**動画**
古い機種の罠 ~カブ縦キャブのリビルト CA105T~
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