先日のこの日この時、コーヒー沸かしに持って行っていたのは
バイク同様に虫干しのために久々持ち出したこのストーブ。
RADIUS(ラディウス)№43
大振りのタンクと大型のローラーバーナーヘッドを持つ軍用ストーブながらも、、
コンパクトに収納でき、かつどこか可愛らしくすら思えるユニークな一台。
また当然職人気質のRADIUS製品ですから、いたるところ、
細部に至るまで、様々な工夫が凝らされていて見ているだけでも楽しく満足♪
立体的にクロスして立ち上がるゴトクや、注ぎ口のある風防などなど。
(なお、この風防に関しては、収納時脱落防止のためのひっかりまで施されているのですが、
それがまたしっかりしすぎているので、いざ脱着しようと思うとけっこうめんどくさい!)
そういうわけで、個人的もかなり好きなストーブなので、
こいつを使用するのは、もうそれだけでウキウキするほどに楽しい♪
で、これらそういう造りだけではなく、性能的にも優れており、
雄々しい叫び声をあげるローラーバーナーは、かなりの火力を誇るので、
カップ一杯程度のお湯ならあっという間に沸かしてしまいます。
気持よいくらいにグラグラと泡立ち煮える♪
さて、こいつの楽しみは、実はこのフット後の消火時。
そう、火を消す瞬間こそが最大のピークなのです!
というのも、消火とともに前述の賑やかなローラーヘッドが瞬時に黙り込み、
代わりにすっと静寂が訪れて、この瞬時の入れ代わりこそが秀逸!
上手くは言えませんが、
それはまるで目に見えないはずの音の世界の場面転換を、
はっきりこの眼で見てしまったかのような、
そんな不思議な感覚を体感することができるから!
だから無論、今回もそれを楽しみにはしていたのですが…
まあ、今回は無理だろうね~。
というのも、、実はこの日は夏の盛りともあって、始終耳には蝉の大合唱!
だから実をいうと、点火中もろくにバーナーのが聞こえてこなかったほどなのです。
う~ん、それほどまでに真夏の蝉の声はすさまじい!
ですので、ほとんど期待せずにバルブを閉じ火を消してみたのですが…
あれれ?
なんだこの不思議な「間」は?
確かに耳にはずっと蝉の声が聞こえているのですが、
それでも、消火とともにある種の静かさが辺りに漂う。
う~ん、何とも不思議な感じ…
あ!もしかしたら、
この感覚こそがあれなんじゃない?
ほら、超有名なこれ!
「閑(しずか)さや 岩にしみ入る 蝉の声」
そう芭蕉の有名な一句。
子どもの頃は、
「セミがミンミン鳴いていたら静かなはずないやん。」
と、そう思っていたけど、そうじゃないんですよね。
騒がしい蝉の鳴き声の広がるその世界というか空間というか、
それこそが、逆説的に言えば、
蝉の声で満たされるほどに静寂な空間だってことなんですね。
うん、なんかそう感じた。
てなわけで、この感覚を皆さんにもぜひ感じ取っていただきたいので、
よろしければ、下記動画も併せてご覧くださいませ。
(*^人^*)
**動画**
ラディウス№43 軍用 ~RADIUS №43 Military type~
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます