さて、先日レストアが完了したCDFですが、
あの時最後に書いていた未使用の個体にもその後取り掛かり、
いろいろ気付く点や訂正があったので、補足も含め少しだけ書いておきます。
まずは分解時、ちょいと困ったのがこのナット。
火力ダイアルを固定している7ミリのナットなのですが、
奥まっているうえに、周りにスペースがないので、
メガネやスパナはもちろん、ボックスさえも入らない。
(薄型のものがあれば別なんでしょうが…)
前回この部分は先の細いラジオペンチで何とか外せたのですが、
今回は固く締まってびくともしない。
またダイアルが樹脂製なのでトーチで炙るのもためらわれる。
そこで少し考えたのち、こういものを作ってみました。
専用薄型ボックスレンチ。
外径10ミリのアルミパイプを少し広げ、
そこに7ミリのナットをはめ込み、周囲をかしめたのです。
で、事前にナットに潤滑剤を浸透させて置き、レンチをはめ込みしっかり固定。
気合一発ダイアルを回すと…
よし!外れた!
これでスピンドルを分解できる。
そこでスタッフィングボクスを緩めると…
ん?なんだこれ?
ねじ込み部分に何かのカスのようなものがびっしり?!
そこでボックスを完全に引き抜くと、
ああ!これだったのか!
先ほどのカスの原因と思われるガスケットが出てきました。
そうか、これが噂にきく「klingerit」という素材か…
まあ「klingerit」はおそらく製造メーカーの名前だから、
しかも、予想していたノンアスベスト系の素材ではなく、
アスベスト(石綿)そのものじゃない?
ちなみにこういう構成になっております。
スピンドル奥より、真鍮ワッシャ→ガスケット→スタッフィングボックス
そうか、てっきりこのワッシャはガスケットを押し込むためのものだと思い込んでいたけれど、
実はワッシャは押さえで、ボックスで直接押しつけていたのか!
じゃあ、わたしがこの時していた通常のグアラファイト挿入方法は
間違っていたということか…
更にボックスの中をよく見ると、
あれ?一見ボックス裏の金属面と思い込んでいたけれど、
よく見ると感じが違う…
まだここに何かあるぞ?
そこでそれらをほじってみると…
出るわ!出るわ!
更にガスケットが入っており、それを大きなワッシャで押さえこんでいた!
で、このガスケットの厚みは合計でおおよそ4ミリ。
じゃ、ここにグラファイトガスケットを仕込むべきだったのか?!
そういうわけで、前回仕上げたばかりのを再度をばらし、
不要なグラファイトシートをほじくり出し、正しく組み付けてみることに。
しかしまあ、データの少ないストーブだけに油断し切ってた!
ちゃんと見ればきづけたはずなのに…
未使用品が手元にあってよかった~♪
というか…
マニュアルが手元にあるんだから、まずしっかり確認しろよな、俺…
参考までにガスケットの実寸を記しておきます。
外径 14.0 、内径 6.5 、厚み 1.0これが4枚
そういうわけで、早速グラファイトシートで代用品を作りました。
1枚が厚み0.4mmほどなので、10枚重ねで使用します。
何分もろい素材なので、スピンドルにそのまま差し込まず、
このようにボックスに重ねて収めたのち、一気に串刺しにしました。
で、燃焼チェック。
圧抜けを目視しやすい弱火の連続燃焼で確認。
ま、こんな感じか…
しっかり気密性は保たれている様子なので、
残る未使用品についても、この部分はグラファイトシートに置き換えるつもりです。
ちなみに、前回ぼやいていたフィラー部リリースバルブからの漏れですが、
よしくんさんからご指摘いただいたように、接合部を磨いたら、
圧漏れがずいぶんマシになりました。
(*^人^*) 「どうもありがとうございました。」
あの時最後に書いていた未使用の個体にもその後取り掛かり、
いろいろ気付く点や訂正があったので、補足も含め少しだけ書いておきます。
まずは分解時、ちょいと困ったのがこのナット。
火力ダイアルを固定している7ミリのナットなのですが、
奥まっているうえに、周りにスペースがないので、
メガネやスパナはもちろん、ボックスさえも入らない。
(薄型のものがあれば別なんでしょうが…)
前回この部分は先の細いラジオペンチで何とか外せたのですが、
今回は固く締まってびくともしない。
またダイアルが樹脂製なのでトーチで炙るのもためらわれる。
そこで少し考えたのち、こういものを作ってみました。
専用薄型ボックスレンチ。
外径10ミリのアルミパイプを少し広げ、
そこに7ミリのナットをはめ込み、周囲をかしめたのです。
で、事前にナットに潤滑剤を浸透させて置き、レンチをはめ込みしっかり固定。
気合一発ダイアルを回すと…
よし!外れた!
これでスピンドルを分解できる。
そこでスタッフィングボクスを緩めると…
ん?なんだこれ?
ねじ込み部分に何かのカスのようなものがびっしり?!
そこでボックスを完全に引き抜くと、
ああ!これだったのか!
先ほどのカスの原因と思われるガスケットが出てきました。
そうか、これが噂にきく「klingerit」という素材か…
まあ「klingerit」はおそらく製造メーカーの名前だから、
しかも、予想していたノンアスベスト系の素材ではなく、
アスベスト(石綿)そのものじゃない?
ちなみにこういう構成になっております。
スピンドル奥より、真鍮ワッシャ→ガスケット→スタッフィングボックス
そうか、てっきりこのワッシャはガスケットを押し込むためのものだと思い込んでいたけれど、
実はワッシャは押さえで、ボックスで直接押しつけていたのか!
じゃあ、わたしがこの時していた通常のグアラファイト挿入方法は
間違っていたということか…
更にボックスの中をよく見ると、
あれ?一見ボックス裏の金属面と思い込んでいたけれど、
よく見ると感じが違う…
まだここに何かあるぞ?
そこでそれらをほじってみると…
出るわ!出るわ!
更にガスケットが入っており、それを大きなワッシャで押さえこんでいた!
で、このガスケットの厚みは合計でおおよそ4ミリ。
じゃ、ここにグラファイトガスケットを仕込むべきだったのか?!
そういうわけで、前回仕上げたばかりのを再度をばらし、
不要なグラファイトシートをほじくり出し、正しく組み付けてみることに。
しかしまあ、データの少ないストーブだけに油断し切ってた!
ちゃんと見ればきづけたはずなのに…
未使用品が手元にあってよかった~♪
というか…
マニュアルが手元にあるんだから、まずしっかり確認しろよな、俺…
参考までにガスケットの実寸を記しておきます。
外径 14.0 、内径 6.5 、厚み 1.0これが4枚
そういうわけで、早速グラファイトシートで代用品を作りました。
1枚が厚み0.4mmほどなので、10枚重ねで使用します。
何分もろい素材なので、スピンドルにそのまま差し込まず、
このようにボックスに重ねて収めたのち、一気に串刺しにしました。
で、燃焼チェック。
圧抜けを目視しやすい弱火の連続燃焼で確認。
ま、こんな感じか…
しっかり気密性は保たれている様子なので、
残る未使用品についても、この部分はグラファイトシートに置き換えるつもりです。
ちなみに、前回ぼやいていたフィラー部リリースバルブからの漏れですが、
よしくんさんからご指摘いただいたように、接合部を磨いたら、
圧漏れがずいぶんマシになりました。
(*^人^*) 「どうもありがとうございました。」
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