純米燗オヤジの戯言 佐用の酒屋 地酒のDON

「完全発酵の純米酒を燗で呑む文化を普及させたい」そんな純米燗伝道師を自負する酒屋のオヤジ奮闘記。

もちろん致酔性飲料だから・・・慎重に販売してます!

2012年11月10日 | 苦情
昨日お得意さまからの配達依頼の電話があった

いつもの焼酎2本と缶チューハイ2ケースのご注文だ

本当にいつもありがとうございます


でも・・・

いつも御主人が電話をくださるのだが

きまって電話の向こうでは

奥さんの声が聞こえる



「呑んだらあかんって医者から言われてるのに

そんなに頼んだらあかんやろ」


「うるさいなぁ

うしろからごちゃごちゃ言うなや

電話が聞こえん」


などという夫婦間のやりとりが聞こえるのだ



以前にも1度

細君が配達に行ったときに

そのお得意様の奥さんが


「主人は呑んだらあかんって医者から言われてるので

主人から電話があっても

これからは断って

配達せんといてください

今日の注文分は持って帰ってください」


と言われ商品を持ち帰ったことがあった



それからは・・・

電話があっても配達を断るつもりでいたのだが・・・



依然として配達以来の電話がかかってくるのだ


それも奥さんの公認だから仕方がない


「少なめに注文せなあかんでぇ」

という奥さんの声が電話口に聞こえるので

複雑な心境になりながらも

奥さんが公認するのなら

持っていかなきゃしょうがない


ただもう一度

奥さんが受け取りを拒絶し

「SOS」のサインをだされるのなら

はっきりと御主人にも奥さんにも

「今後のお取引は御遠慮します」

と宣言する予定だったので

それからは私が配達することにしていた


そんなことがあってから

おそらく十数度の配達を続けてきたと思う


でも奥さんが拒絶する素振りが見えなかったし・・・

御主人が車で当店に直接買いに来られることも増えた・・・

だから・・・

からだの調子がよくなったのかなぁ・・・


との甘い判断で油断していたので

昨日は細君が配達に行ったのだった


こういうときに限り・・・


近くに住む若奥さんが

犬の散歩の途中に酒の配達を目撃して


「お父さんには私から強く言っておきますから

お酒は持って帰ってください

あなたは商売だから良いでしょうけど

少しはお客のからだにも気をつかいなさい」


というようなニュアンスのことを言われたらしい


そのとき御主人は出てこられず

奥さんは・・・若嫁に気をつかい・・・

また酒屋にも気をつかっていただき・・・


「せっかく持ってきてもらったんだから

焼酎を1本だけ置いといて」


と言われ・・・


細君は他の商品に関しては持って帰ってきた・・・



酒屋は・・・

自分が扱っている商品が

致酔飲料であり

健康面・精神面・道徳面に多大の影響があることを

十分に承知して販売しています


特にこのお客様もそうなんですが

親父の時代からのお客様なんです

本当に大事なお客様です

歳を重ねられて

健康面に不安がでてくることも

重々承知しています

私の親父も酒で健康を損ね逝ってしまいましたから


だから御家族のかたも

健康を考えてお酒を一滴も呑ませたくないと思うのなら

酒屋に「売らないでほしい」との意志をちゃんと伝えてください


そうしていただければ

本当に大事なお客様だからこそ

販売を辞退させていただきます

誰が何と言ってもお客様の体が第一です

そのお客様の嫌われ役にもなります

よろしくお願いします

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