まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

次なるヘッドホンアンプ 130

2014年03月20日 | Weblog

 ひとりわけのわからない世界に踏み込んでしまいましたが、

偶然、ダイアモンドバッファ部分の4個のトランジスタのhFEが10以内という物があったので

組み替えてみると、なるほど素晴らしい音がしていました。

「サ行」の音が走ることもなく、定位もしっかりしているなど、なるほどこれが選別品かと納得

したのですが、10台以上作ってきて、やっと1台のみ、というのも悲しい話です。

 そこで、無選別でもhFEをかなりの値で揃える事が出来ることがわかった「タンデム」を

利用して、もう1台新規に作ってみました。

 基板は「タガメ」を元にして、「タンデム仕様」としてみました。

しかしながら、電解コンデンサが30個も必要になるのも考えものです。

それならばと半分にしてみるとどうなるのか、ということで、16個挿してまずは音を出して

見る事にしました。

題して「タンデム・タガメ 50%」

 タンデム部分は部品を付けるだけでなく、形ばかりですが熱結合もさせてみました。

また、タンデムのために重要な抵抗もトランジスタに近づけてみました。

 

 エージングさせていくにつれ、面白い変化が現れます。

最初は極端に低域が出るのですが、それが高域が出る事によって低域があまり目立たなく

なります。3日から1週間程度は。

このまま電源を入れて鳴らしたままにしても、ほとんど変化が起こらないのですが、

いったん電源を落として半日ほどすると、最初の状態に近くなります。どういう事が起こって

いるのでしょうね。不思議といえば不思議ですが。

 難点は、温度が上がりにくい、というのがあります。他の物ですと2曲か3曲で安定した

動作となるのですが、部屋の気温が15度を切ると、安定動作するまでに1時間ほどかかって

しまいます。逆に夏であれば、1曲も鳴らさないうちに安定動作するのだろうと予想しますが

さすがに夏になってみなければわかりません。逆に熱だれする可能性もあります。