撮り散らかし鉄の記憶

撮り散らかした鉄道写真の中から記憶に残るシーンを

銚子電鉄 外川(2018.8.26) デハ801 保存車

2018年09月08日 08時29分15秒 | 地方鉄道、路面電車(東北、関東、甲信越)
8/26に、銚子電鉄 外川駅に保存されており車両復旧プロジェクトにより往年の姿を取り戻したデハ801を撮りました。
デハ801は、元は1950年に伊予鉄道で両運転台の車体16m3扉車として登場したクハ405です。
1952年には電装化され、1931年に製造されたモハ100形の続番号でモハ106に改番されています。
モハ100形は車体16mで2扉車なので、同一形式でスタイルが異なるっています。

後にモハ100形は両運転台から片運転台に改造されていますが、モハ106は1967年に両運転台に戻されています。
片側の運転台は非貫通式となりましたが、貫通式の運転台側を利用してモハ106+クハ406+モハ206の3両固定編成で活躍しました。
1985年には旧京王700系の増備のため引退しています。

両運転台で単行運転が可能だったためと思われますが、同年にモハ106が伊予鉄道に譲渡されデハ801として登場しました。
その後も銚子電鉄の主力として活躍しましたが、2010年に引退しました。
長らく外川駅に保存されていましたが、海辺の影響などもあり車体が腐食して劣化が進んでしまいました。

しかし、2017年に「デハ801を往年の姿に!」車両修復プロジェクトが開始されました。
10月から地元の銚子商業、千葉市内の塗料会社、施工会社などが協力し、修復作業が行われました。
12月には修復作業が完了し、お披露目式が行われて一般に公開されています。

1枚目は、外川駅の機回し線の奥の留置線で保存中のデハ801です。
非貫通側の前面です。
銚子行き列車の出発後に、外川駅のホームから撮りました。



2枚目は、近寄って撮ったデハ801です。
ノスタルジーを醸し出している昔懐かしい郵便のスクーターは展示物のようですが、丸型の郵便ポストは現役のようです。



3枚目は、外川駅の駅舎とデハ801です。
貫通扉を残した前面です。
木造駅舎は1923年の開業時のものと思われますが、よく似合ってます。



【補足】
申し訳ございませんでしたが、本文記事、車番などに誤りが有りました。
お詫びを申し上げますとともに、内容を訂正いたしました。