撮り散らかし鉄の記憶

撮り散らかした鉄道写真の中から記憶に残るシーンを

北陸鉄道 割出(2022.9.17) 京王井の頭線カラー 8802編成 普通 北鉄金沢行き 引退記念HM

2022年09月17日 22時27分12秒 | 中小私鉄
本日、北陸鉄道浅野川線 割出駅で引退記念ヘッドマークを掲出した京王井の頭線カラーの8000系を撮りました。
1枚目は、割出駅に差し掛かる京王井の頭線カラーに復刻されたモハ8812(旧京王クハ3702)の普通 北鉄金沢行きです。
モハ8812には、赤色をベースにした引退記念ヘッドマークが掲出されてます。



2枚目は後追いですが、割出駅に停車するモハ8802(旧京王クハ3752)です。
モハ8802には、青色をベースにした引退記念ヘッドマークが掲出されてます。



京王3000系は井の頭線用の通勤形車両として、1961~91年に5両編成×29編成が登場しています。
京王では初めてオールステンレス車体が採用された18m級の片側3扉車で、第1、2編成は片開扉でしたが、第3編成以降は両開扉に変更されています。
前面形状は窓周りを傾斜させた2枚窓の湘南形ですが、ステンレスでは加工の難しい形状であったために前面上半部はFRPが使用され、この部分にはパステルカラーの着色が施されて、7パターンの前面色が編成ごとに変えて装着されていました。
1963年には鉄道友の会の第3回ローレル賞を受賞しています。
長らく井の頭線の主力として活躍しましたが、1996~2011年に順次引退しました。

井の頭線は1067mmの狭軌が採用されており、18m級車体も地方交通で受け入れられやすかったことから、北陸鉄道では浅野川線の2両編成×5編成、石川線には2両編成×1編成が譲渡されたほか、上毛電鉄、岳南電車、アルピコ交通(旧松本電鉄)、伊予鉄道など全国で活躍を続けています。
浅野川線には片開扉の第1,2編成の先頭車がモハ8800形+モハ8810形として2編成、両開扉の第3~5編成の先頭車がモハ8900形+モハ8910形として3編成が登場しています。
井の頭線では先頭車は制御車だったので、中間電動車デハ3000形、3050形からの発生品を流用して電動車化されています。

浅野川線には2020年以降に東京メトロ03系が譲渡され、2020年に8903編成、2021年に8901編成が引退しました。
本年9/24には8802編成が引退することが発表され、7/9~アイボリーカラーに復刻塗装され、8/25~は引退記念ヘッドマークも掲出されています。
8802編成の引退までの運用は北陸鉄道のホームページに掲出されています。
本日は日帰りで浅野川線に行ってきましたが、まずは1974年まで交換駅であり、その名残で構内が広く撮りやすい割出駅で撮ってみました。