◎チャクラと七つの身体-2
◎チャクラの数とポジション
チャクラは7個とか10個とか言う話が多いが、スワミ・ヨーゲシバラナンダの『魂の科学』の挿絵では明らかに1つのボディに20個以上見受けられ、チャクラが各身体でのエネルギーの集中ポイントだという基本に立ち返れば、チャクラは200以上あるという話にまでなるのも当然である。
したがってチャクラについての正しい認識のあり方というのは、感受性が開けて来てチャクラの存在を感じられるようになった場合の一つの道しるべということになるだろう。
チャクラの数ということて言えば、肉体(第一身体)からメンタル体(第四身体)まで各7個あるので、主要なそれは28個はあるということになる。
この考え方を基本とすると、チャクラと七つの次元の関係については、世間では誤解が多いように思う。どこが一番違っているかというと、
1.チャクラは各ボディ共通に一個だけ存在しているのではなく、たとえばムラダーラ・チャクラならば、肉体ムラダーラ・チャクラ、エーテル体ムラダーラ・チャクラ、アストラル体ムラダーラ・チャクラ、メンタル体ムラダーラ・チャクラと、同名チャクラがそれぞれ別のボディにバラバラに存在していること。
というのは、肉体は物質レベルであり、エーテル体は半物質レベルであり、アストラル体・メンタル体は非物質レベルで存在するのだから、それぞれのボディ・次元には、チャクラはバラバラに存在するはずだからである。
ところが世間には、一種類のチャクラはとにかく一個しか存在しないと信じ込んでいろいろ書いたりしゃべったりしている人が多いものだ。
アメリカやインドから輸入した教説とかメソッドについてくる理屈をそのまま紹介している人も多いのだろうが、そうしたものも結局単一チャクラ説が多いのだろう。またヨーガといえばハタ・ヨーガが大勢なので、その影響もあるのだろう。
またチャクラの挿絵も無数にあるが、大体が肉体図の上に7チャクラが描かれているものだけで終わっているのも誤解を招く原因なのだろう。
最大の原因は、メンタル体チャクラの機能まできちんと認識できている人が極めてまれであるということに尽きると思う。
2.チャクラはメンタル体までにしか存在しないこと。
一種のチャクラが一個しかないという説には、チャクラがどのボディにあるかという議論は生じてくるはずもないけれど、チャクラの機能を理解するためには、これは重要なポイント。
3.チャクラのことではないが、第七ボディ、第七次元である神・仏・窮極・ニルヴァーナのことを、他人や他者・他の物と同列に表現している場合は、その説は大方間違いであることが多いのではないか。
第七ボディ、第七次元についてちゃんとわかっている人にはある共通した表現の作法があるものだ。一方チャクラは、有の世界のことである。
結局次元とチャクラの関係性がもやもやしたままなので、世間的には次元とチャクラの教説は神秘のベールに包まれて魅力的なのかもしれないが、結局食い足りない印象を持たれて終わるのだと思う。
逆にそのすべてを明かせるほどには今の人間の進化は至っていないということもあるのだろうと思う。