◎チャクラと七つの身体-1
◎参考資料の現状
段階のある冥想コースであるクンダリーニ・ヨーガを論ずるには、チャクラと七つの身体論を避けて通れない。
ところが、自分のしていることが善なのか悪なのか理解できなくなった人間に対して,チャクラと七つの身体の情報を配慮なく公開するのは、気狂いに刃物を持たせるようなことになりかねない。
よって事の性質上、チャクラと七つの身体についてきちっと体系的に書かれたものは、未だないと言わざるを得ない。けれども世の中の書物の中から、間違ったことを書いていないもの、参考になることを書いてくれているものは次のようなものだと考えている。
1.ニルヴァーナのプロセスとテクニック/ダンテス・ダイジ/森北出版
チャクラや七つの身体について、せいぜい数行の説明ながら、大要は尽くしている。実際に死の世界をクリアした体験者が書いているのは強い。特に4ボディに各チャクラは基本中の基本。4ボディの各次元に同一のチャクラが共通にあるわけではないだろうことは容易に想像される。
2.続ヨーガ根本経典/佐保田鶴治/平河出版社
この本の後半部分にシヴァ・サンヒターがあり、その中に七つのチャクラに関する基本的な説明が置いてある。古代インドのものなので、説明はシンボリックで短い。
3.OSHOバグワン
体系的、懇切丁寧というわけではないが、各ボディ固有の性質については基本的な理解を得ることができる。
(1) 秘教の心理学/めるくまーる社
(2) 奇跡の探究Ⅰ&Ⅱ/市民出版社
4.本山博
クンダリーニ・ヨーガの実地経験者としての観点からの親切なアドバイスの数々は貴重である。
(1)チャクラ・異次元への接点/宗教心理学研究所出版部
(2)チャクラの覚醒と解脱/宗教心理出版
以下の資料は、あまりお勧めできるとは思わないが、ご参考までに。
1.魂の科学/スワミ・ヨーゲシヴァラナンダ/たま出版
チャクラというものがどういう見かけのものなのかは理解できるが、実際どう活用するのかはよくわからない。
七つの身体の訳語が、
食物鞘=肉体
生気鞘=エーテル体
意志鞘=アストラル体
理智鞘=メンタル体
歓喜鞘=コーザル体
黄金鞘=アートマン みたいなのだが、やや読みにくい。
2.チベット密教/田中公明/春秋社
チベット密教における4チャクラ説と6チャクラ説が紹介されている。
3.神智学大要 全5巻/A.E.パウエル/たま出版
人間はコーザル体で輪廻転生するというマーツーマン輪廻説に立脚しているように読める。それってどうなんだろう。
4.ルドルフ・シュタイナー
アストラル体までなら微に入り細に入り書いているところもあるが・・・。
いずれもわざと穴だらけに書いている風だし、霊がかりなものも中にはある。クンダリーニ・ヨーガで行こうとする人は、善きグル、正師の指導を得ることが絶対条件である。
それと、大悟なき超能力狙い、神通力狙いは、ご法度である。悟っていない人が超能力に手を出してはいけないということ。人間の生きる道をメリット・デメリットで考えると大きな落とし穴が待っている。