◎一刹那の戯れ(老子狂言)
『一刹那の戯れ
一刹那を戯れなさい。
次の刹那なぞありはしないのだから!
これは、
刹那主義ではない。
刹那主義という、
永遠の欲求不満のトリックではない。
一刹那の戯れとは、
夢にだに見ることのできぬ、
あなた自身のことだ・・・
あなたは、
恐怖を恐れてはならない。
あなたは、
あなた自身を恐怖してはならない。』
(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)
隙間理論では、現象の一刹那は、人間は、『隙間』『現象』『隙間』『現象』『隙間』『現象』と流れている。『隙間』がニルヴァーナであって君自身の側、『現象』が有であって君の頭の側。現象は第六身体であってすべての空間、時間、物質が一枚鏡になっているが、これが一刹那に挟みこまれている。これぞ一刹那の戯れ。
自分自身に直面すると、「私」が消え去っていく、そして自分に死が起こりつつあるように感じる。何か自分が下へ下へと沈んでいくような感覚がある。それで、恐怖が起こることがある。