ジェイド・タブレット-04-06
◎思春期の垂直の道-6
ニルヴァーナに至る脱身について、それを開示している人物は少ない。ここでは3名挙げるが、最も詳しく書いたダンテス・ダイジですら、書かれたとおりやってもニルヴァーナに到達できることを請け合ってはいない。必ず正師について指導を受けなければ、死や発狂の危険があるからだ。
ここでは、彼のクンダリーニに関する記載を並べてみる。
クンダリーニは、最初は白色、次に銀色、後に黄金、最初は3本であってスシュムナー、イダー、ピンガラーで、後に一本となる。
『クンダリニー・ヨーガは、肉体から離脱して、究極のエクスタシーの中に突入することを目標とする。
死後の世界、霊界、異次元、心霊現象、バルドなどは、タントラ・クンダリニーの中間的プロセスとして自覚される。
クンダリニーとは、シンボリックに表現すれば、尾骨・ムラダーラに眠っているトグロを巻いた力あるヘビのことだが、原理的に説明すれば、絶対者なる無限の中心太陽から発出した光のエネルギー・コードのことである。』
(ニルヴァーナのプロセスとテクニック/ダンテス・ダイジP40から引用)
さらに
『クンダリニー生命欲は、肉体上のムラダーラ・チャクラの中で活動を始める。尾骨神経節は、尾骨神経叢を活性化して、食欲と肉体的活動による肉体機能を発達せしめる。この乳幼児の食欲と肉体活動とは、胃腸の食欲と栄養のエネルギー代謝としての運動ではない。肉体ムラダーラの食欲は、肉体維持の食欲ではなく、生命体自体の本能としての純粋食欲なのである。
純粋食欲と動物的運動との肉体ムラダーラ・チャクラの機能が順調に発達すれば、次の出番は性欲である。肉体スワジスターナ・チャクラは、性腺と言ってよいだろう。 食衝動から性衝動への変換である。』
(上掲書P49から引用)
ここでは、肉体ムラダーラに宿るクンダリーニが幼児の肉体を成長せしめ、やがて思春期には、性欲というエネルギーに変化していく次第を述べている。
次に彼は、脱身して六つの次元(ニルヴァーナ以前の六つの身体)を通過する。
『クンダリニーとは、ムラダーラ・チャクラ内部のエネルギーだというのが方便としての説明にすぎないことを私は知った。
クンダリニーとは、ニルヴァーナがマーヤーを仮現せしめるための一直線の光り輝くエネルギーのことなのだ。
クンダリニーとは、サハスララ・チャクラからムラダーラ・チャクラまでに直結しているスシュームナーそれ自身なのである。
それから私は、頭のてっぺんから肉体を離脱した。
そして、一直線に金色の光線となって六つの次元を通過した。あらゆる存在形式、あらゆる宇宙、あらゆる生命形態を包含するところの霊的次元である。』
(上掲書P72-73から引用)
まず脱身がメンタル体だとは、ここでは書いていない。この次の段階で、彼はニルヴァーナに突入する。
『※16(白色光のコード)
「三つに分かたれていた白色光のコード」とは、イダ・ピンガラ・スシュムナーと呼ばれているものである。イダとは、身体の左側を司っているエネルギー・コードのことであり、ピンガラとは、身体の右側を司っているエネルギー・コードのことである。
そして、純粋意識があるレベルのチャクラに達するか、或いは肉体の外に離脱した場合には、スシュムナーという「神」から直接発出しているところのエネルギー・コード一本に統合される。又、イダとは女性的側面(内向性)を形成するものであり、ピンガラとは、人体の男性的側面(外向性)を形成するものである。
尚、ニルヴァーナへの無上の垂直道を上昇する場合には、純粋意識と、「神」から発出されたエネルギー・コードとは同一のものであることを知覚することになる。』
(上掲書P108-109から引用)
クンダリーニとは、玉の緒などと呼ばれ古来その存在は知覚はされていた、それが、各個々人が究極であるニルヴァーナに直結するエネルギー・コードであることを開示したのは空前のことであった。人間は、神なのである。
ここでは、脱身というテーマでその周辺について記述しているが、脱身とは実はボディを主たる問題としているわけではなく、あくまで自分が神につながっていたことを確認する方便であったことを知る。