アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

室伏広治ハンマーを磨いて金メダルを取る

2025-01-03 03:24:08 | 冥想いろいろ

◎心と体がハンマーと一体になる

 

ハンマー投げの室伏広治は、ある時からハンマーを磨き始め、ハンマーと向き合い、ハンマーの気持ちになることができるようになった。やがて心と体がハンマーと一体になるようになって、それから記録がどんどん伸びるようになって、ついに2004年アテネオリンピックで金メダルを獲得できた。彼は、練習の終わりにいつも5分間ハンマーを磨いていたという。

 

禅の世界では、瓦を磨いて鏡にすることで悟りを開こうとした南嶽がいる。それを見て馬祖が「瓦を磨いても、鏡などできないでしょう。」と問うた。

南嶽、「それならば、坐禅してどうして仏になれようか?」と返されて、馬祖は何も言えなかった。

 

禅では、一人の僧が御簾を巻き上げるのはダメとされたが、別の僧が御簾を巻き上げるのは可とされた。同様に坐禅中にある僧が居眠りしていたら棒でたたかれたが、臨済は坐禅中に居眠りしても咎められなかった。

 

5分間ハンマーを磨いた誰もが金メダルを取れるわけではない。

そこには、道具を大切にするとかゾーンに入るということとは、別種の何かが存在している。

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