茗荷が今年は豊作だ。
20年程前に、親戚から株分けしてもらって、庭の片隅に植えたものだ。
葉ばかりがぼうぼうと茂って藪のようになっているのに、10年以上も収穫はできなかった。
その藪を見ながら、夫が、
「やっぱり気候が会わないのかも知れないなー、もう抜いてしまうか」
と、言った。
それが聞こえたのか、翌年、3本ほどできた。
実がなったといいたいところだけど、あの食べられる部分は花穂らしい。
としたら、花ができたというべきかな。
そこで、抜くのはやめて、様子をみることにした。
それから毎年、花穂は数本のときもあったり、10本以上のときもあったりしながら収穫できていた。
それが、昨年はまったくのゼロ。
茗荷も寄る年波には勝てないのかと思っていたら、今年は何とボールに2杯分もできていた。
驚くほどの大豊作だ。
ご近所や友人に配ってもまだあるので、甘酢漬けにでもしてみようかと思う。
ご近所の、茗荷を植えている人も、今年はよく獲れたと言っていたから、当たり年なのかもしれない。
そうなら良いけど。
何故かと言うと、以前、梅の木が身に過ぎるほどの大量の実をつけて、翌年枯れてしまった、ということがあったからだ。
もしかしたら、茗荷も、最後のご奉公のつもりかも知れない。
食べられなくてもいいから、来年も元気に茂っておくれ。