珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

比叡山延暦寺

2012年12月22日 | 国内旅行

12月1日、レンタカーを借りて比叡山へ向かった。

運転は、前回の湖北巡りですっかり自信をつけた娘。

天気予報は「雨、ところにより雪」だったけれど、たいしたことはないだろうと、取りあえず出かけた。

タイヤは夏タイヤだ。

最近の天気予報は結構当たる。比叡山に登る少し前辺りから雨が降ってきた。

比叡山は高校の修学旅行で行ったことがある。

山道をバスでくねくね曲がりながら登った記憶がある。

窓から振り向くと所々で琵琶湖が見えた。

そうそうこんな感じだったと思い出しながら、雨が降ったり止んだりする中を登って行った。

もうずいぶんと高くなったと思った辺りで雨が雪に代わった。

夏タイヤだ。ちょっとばかり不安になる。

ヒラヒラと舞い落ちる程度だった雪は高地になるほど激しくなって行く。

まさか積るとは思わないけれど、比叡山は諦めて帰りたくなった。

でも、夫と娘はけっこう強気。

「だいじょぶ、だいじょぶ」と言ってひたすら進む。

土曜日だというのに、前にも後にも車が見えない。

いくらシーズンから外れているとはいえ、こんなことってある?

この時期に比叡山って、もしかしたら無謀なんじゃないかしら?

でも、私の不安をものともせず、無事延暦寺に到着した。

着いてみると、観光客はそれなりにいるじゃない。

なんとなくほっとした気分になった。

雪は舞ったり止んだりで、かなり寒い。

 40年以上前、私たちが訪れたときは、もう夕闇が迫っていた。

根本中堂でお参りしようと靴を脱ぐとき、若い僧侶が懐中電灯で足元を照らしてくれたのを思い出した。

今の言葉で言えばイケメンだったけ。

 根本中堂は、参拝者がご仏様のお顔と対面できるように、名称がわからないけれど、お参りする場所が高くなっている。

だから、須弥壇でお経を唱えたり、ゴマを炊いている姿を、2階から見下ろすような形になる。

以前来た時には、夕暮れ時だったこともあり、うっそうと暗い穴のような内陣に須弥壇が浮かび上がって、

何だか不気味で怖かったという印象があった。

今回は日中、こちらも十分すぎるほど大人になっていて、ああ、こうなっていたのか、と、落ち着いて見回す余裕があった。

「不滅の法灯」なども説明を受けたはずなのに、全然憶えていない。

開祖最澄の時代から、1200年も絶やさず灯し続けてているそうだ。

最澄の志を守り続けているということだろう。