原田宗典さんの「旅の短篇集」という本を読んだ。
旅行記かと思って読んだら、そうでもない。
旅先での不思議な体験、持ち帰った不思議な品々について語られる
ファンタジーだ。
ハンガリーの街角で売っている、花嫁が着るとたちまち美しく見えるウエディングドレス
マサイ族の青年にもらった、まとって眠ると、
ライオンの背中に乗って草原を疾走する夢を見られる赤い布。
ベルギーのホテルで、詩人アポリネールに誘われた話。
スペインのホテルで見た、ワインに変身する夢。
そんなあるはずのないお話の数々。
たわいもないけれど、思わずふふふと、頬が緩んでしまう。
短篇集とはいっても、一遍につき2ページしかないので、気軽に読める