昨日は、母の日だった。
自分は娘の帰省中にプレゼントを貰っていたので、すっかり忘れていた。
そのプレゼントは、何と、アイシャドー
しかも、ゴールド
むむ、いつつけるんだ?
「自分では買わない色がいいかなと思って。ダンスの時につけてね」と娘。
確かに自分じゃ買わないかも。
試しに付けて見ると、思ったほど派手じゃない。
なかなか良い感じだ。
娘よ、ありがとう
ダンスの時と言わず、使わせてもらうわ。
私は、母としてもらう人だけれど、昨年までは、あげる人でもあった。
昨年の母の日には、前のあわせがマジックテープになったカーディガンを贈った。
認知症がかなり進んでいたけれど、「あら、嬉しい」とにっこり笑った。
でも、会うたびに無表情になっていって、笑うこともなくなった。
後で、肺がんだとわかったときには、すでに脳に転移していた。
急速に進んだ認知症は、脳がガンに冒されていたからだった。
そんなになるまで肺がんの発見が遅れたことについては、納得いかない。
その前の脳梗塞についても、現場で面倒を見てくださった職員の方たちには感謝しているけれど、
施設の対応には腹立たしいことがいろいろある。
私がもっとちゃんと母を見ていたら、という私自身の後悔もある。
でも、肺がんが早く見つかっていたらどうだったのか?
86歳で手術しただろうか?していたらどうだったろうか?
かえって、辛い思いをさせただろうか?
いまだに、思い悩む。
でも、母の死によって、重荷を下ろしてほっとしたのも事実。
母が高齢だったことと、ガンなのに苦しまず安らかに逝ったことが救いになっている。
「お母さん、娘孝行ね」と、お友達が言った。
ほんとうにそうだと思う。
母さん、ありがとう