すっかり呆けてクルーズから帰ってきたら、とんでもないことになっていた。
しばらくぶりに行ったダンス教室で知らされたのは、なんと、教室の閉鎖。
行ってみたら閉まっていて、金返せー!というようなことではなくて、
「ほんとうに申し訳ありません。6月いっぱいで閉めなければならなくなりました。
6月中に使いきれなかったチケット代金はお返しします」
という良心的なもの。
良心的という言葉が合うかどうかはわからないけれど、
私たちは先生のせい一杯の気持ちを感じた。
閉鎖の理由は、先生の一身上の都合、
「ええ~、そんな~」と、みんな戸惑ったけれど、人にはそれぞれ事情がある。
私たちは深く詮索する立場にはない。
「これまでありがとうございました」という感謝の気持ちで終わるしかない。
他の時間の人たちと横の繋がりはないから、私たちだけでささやかなお別れ会をして、
これからの先生のご多幸を祈った。
ところで、私たちはこれからどうすればいいの?
どこで続けたらいいのか、見当もつかない。
できれば同じところに行きたいよね、と話し合ったけれど、
お互いの都合を考えれば、そうもいかない。
毎日が日曜日の私たちと、フルタイムのお勤めをしているSさんは、
駐車場がある、または近くに無料で停められるが第一条件だ。
もう一人のKさんは車がないので、歩いて通えるが希望だ。
お互いに情報を交換しようねということになったけれど、
どこも一長一短で、決められない。
みんなそんな感じなのか、まだ、誰も再始動していない。
ダンス難民状態とでもいうのかしらね~、困ったわ。
でも、ほんとうは、先生の余韻のようなものが心に残っていて、
すぐには、他のところへ行こうという気になれないのかも知れない。