珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

褒め言葉って意外に難しい

2016年05月12日 | 日々のこと

ダンス仲間に、とてもセンスの良い人がいる。

70才代前半くらいの小柄な女性で、いつも「ちょっと違うわ」という装いをしている。

服装だけでなく、アクセサリーにも気を使っていて、さりげなく個性的だ。

先日は、いつヌも増して彼女のセンスが光っていて、会った瞬間、

「まあ、素敵、舞台に立てそうね」

と、口に出てしまって、内心あっと思った。

舞台に立てそうは、聞きようによってはあまり良くないかも。

彼女の反応は、にっこり笑って、

「いえいえ、古いものを引っ張り出してきたの。恥ずかしいわ」

よかった、気は悪くしていないみたい。

口は禍の元を日ごろからひしひしと感じている私、

できる限り気を引き締めているのに、思わず口に出てしまった。

 

お茶の時間になって、他の女性達からも、○○さんの服装について

褒める言葉が次々出てきて、私も今度こそは何か気の利いたことを言いかった。

でも、何といえば良いのか、頭の中で色々言葉は浮かんでは来る。

「真似できないよね」

「私には無理」

何だか、聞きようによっては失礼になりかねない言葉ばかり。

もしかしたら、私の性格に問題があるのかしら・・・

すると、Nさんが言った。

「なかなか着こなせないよね~」

一人であれこれ悩んでいた私、一瞬で頭の霧が晴れた。

Nさん、偉いわ!

「そうよ、そう!そうなのよ!」

大いに賛同の声を上げた。

それから、ぐっと気が楽になって積極的に服装談義に参加。

 

やれやれ、たかが褒めるだけなのに、その言葉って意外に難しい。