先日、王一博の映画「熱烈」の2回目を観た帰り、ビッセの地下入り口の出店で珍しいものを見つけた。
ベビーキウイ(コクワ)とある。
これは!亡くなった母が食べたいと言っていたコクワではないかしら?
子供の時、よく山で摘んで食べたそうだ。
「美味しかったんだよ~、また食べたいけど、手に入らないものね~」とため息をついていた。
それが、今、目の前に!
私自身は、食べたことどころか、見たこともなかったけれど、コクワと書いてあるのだからそのコクワだろう。
試食があったのでいただいてみると、熟れていないキウイの味だった。
お店の人によると、まだ完熟じゃないので、あと一週間か十日ほど置いてくださいとのことだった。
250円と価格もお手ごろ。
支払いをしながら、「母が食べたがっていたので嬉しいわ」と話すと、その店員さんも喜んでくれた。
そして、お彼岸の昨日、まさにグッドタイミングでお墓に供えた。
母が他界して10年、ささやかだけれど母を喜ばせることができたかも知れない。
この辺りでは、お供物は持ち帰ることになっている。
あと二、三日置いて、母の代わりに食べてみよう。