もう片付け時の菊が、花瓶に飾ってある。
母の葬儀から持ち帰った最後の花だ。
葬儀の後、籠二つ分と、祭壇に飾られていた中から
ふた抱えも持ち帰って、家じゅうに飾っていた。
しばらくは百合の芳香が鬱陶しいほどだったけれど、一つ減り二つ減り、
胡蝶蘭や、グラジオラスなど大きな花が先に萎れて行った。
トルコキキョウや、名も知らないやや小ぶりの花が次々に萎れて行き、
最後まで残ったのは、白い菊。
母が亡くなったのが先月の19日、よく頑張ってくれていると思う。
寒くなったのが幸いしたのだろう。
とはいえ、時間の経過はありありだ。
花としての形は保っているけれど、中心が茶色に変わって、
花びらの並びも乱れてきている。
触れたら、はらはらとくずれ落ちそうだ。
でも、触れてみたら、意外としっかりしていて、簡単には落ちない。
もう片付け時だと思うけれど、母の最期とイメージが重なって、躊躇ってしまう。
いっそ、19日までこのままにしておこうか。
私って冷たい人間なんだと悩みました。
ひと月ふた月経つうちに悲しさが増して来て
ある程度の年になってから親を亡くすのは
そう言うものなのかもと思いました。
10月17日、今日は母の命日です。
菊は花ビラが全部落ちるまでそっと飾っておきましょう
昨年、妹の旦那さまが亡くなって
同じようにお花を大量に持ち帰りました
7月で暑かったですが
毎日、お水を取り替えて氷も足して
私も1か月以上は持たせました
何だか・・・少しでも何かで繋がっていたくて・・・
同居していたわけではないので、いつもそばにいないのが普通でした。
そのせいか、悲しいという実感があまりありません。
やはり冷たいのかなと思っていました。
でも、それが普通なのかと、かなり気が楽になりました。
昨日はお母様の命日だったのですね。
お母様を思い出して過ごされたのでしょうか。
できる限り、咲いていてほしいと思います。
まだ、若すぎるお年ですよね。
悲しすぎます。
仲良し姉妹ですから、お姉さまとしても、お辛かったでしょうね。
氷を足して、そうか、9月はまだ暑かったですから、そうすべきでした。
そうしていれば、他の花も、もっと長持ちしていたのですね。
最後の菊、大事にしてあげようと思います。