「ヴェルサイユの宮廷庭師」を観た。
ルイ14世に仕える庭園建築家アンドレ・ル・ノートルは、ベルサイユ宮殿での造園を
命じられる。
ノートルは広大な庭園を作るため優秀な庭師を募ると、応募してきた中に一人の女性庭師がいた。
それがケイト・ウインスレット演じるマダム・ド・バラ。
秩序を重んじるノートルだが、創造性あふれる彼女の庭造りに魅かれて採用する。
「舞踏の間」を任された彼女は、良い仲間に恵まれトラブルを乗り越え
ルイ14世を満足させる庭を完成させる。
ルイ14世が、真ん中の円形の舞台に乗って踊りだしたところで、思い出した。
「王は踊る」で、ルイ14世が踊った場所だった。
ああ、ここが舞踏の間だったのね。
ヴェルサイユ宮殿にはいったことがあるし、庭園も観た。
舞踏の間もきっと見たのだろうけれど、おぼえていない。
情けない・・・
マダム・ド・バラは、ノートルとの間に芽生えた愛を受け入れて、
まあ幸せを予感させて終わる。
なんだかこう書くと何てことないストーリーだけど、面白かったのよ。
煌びやかな宮廷は見ているだけで楽しい。
ケイト・ウインスレットの美貌はギリシャ彫刻のようだ。
ミロのヴィーナスの顔に色付けしたら、彼女に似ているのではないかしら。
でも、放漫な肉体というべきか、逞しい肉体というべきか、早い話が太目の身体は
肉体労働の庭師を演じて、違和感が全然なかった。
ちなみに、アンドレ・ル・ノートルは実在の人物だけれど、
女庭師マダム・ド・バラは架空の人物だそうだ。
どうも、映画の魅力を上手く伝えられないのだけれど、
この映画、私の好きな映画ベスト10、いや20に入てもいいかな