ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

靖国神社に初詣

2017-01-04 | つれづれなるままに

三が日も終了しましたが、みなさま、どんなお正月でしたでしょうか。

我が家は元旦を親子別々に迎えたので、二日は家族で過ごすことにして、
まずはお正月らしく歌舞伎を観に行きました。 

新春公演の初日で、お目当の演目は「大津絵道成寺」。

TOの知人がこの日三味線で出演していたことがきっかけですが、
息子が学校の歴史のクラスで歌舞伎についてのペーパーを書いたばかりなので、
やはり実際にどんなものか見せてやろうと思ったのでした。

今公演の第二演目は、市川愛之助が、息子が論文中扱った「早変わり」
(一人の役者が同一場面で素早く姿を変え,二役以上を演ずること)
を一人五役行うというのが目玉だったのです。 

歌舞伎座が新しくなって来るのは初めてです。

夜公演には吉右衛門、玉三郎、幸四郎が出るようです。

第1演目は、市川染五郎の主演で、なんと大政奉還150周年作品、

「将軍江戸を去る」

最後の将軍慶喜が明日は江戸を去るという日、幕臣の主戦論者にけしかけられて
出発延期を願い出たところ、山岡鉄太郎や高橋伊勢守に

「そんなことをすれば江戸で戦が起こり、罪もない人々が血を流す」

と言われて反省し、水戸へと出港していくまでを描いたもの。

偶然、息子はこれも歴史の宿題で戊辰戦争のテーマを選択したばかり。
聞き取りにくい歌舞伎口調のセリフながら、後で聞いたら

「まあまあ(理解できた)」

といっておりました。
 

おなじみ歌舞伎色の緞帳。

歌舞伎鑑賞というのは、昔は飲み食いしながら行ったといい、
その慣習を未だに引き継いでいることもあって、幕間には
みなさんお弁当やお菓子を席で食べます。(テーブル付きの席もあり) 

その感覚のせいか、上演中、おばちゃんがいきなりカバンの整理を始めたり、
よりによってプラスチックの飴の袋を取り出して破って舐め出したり・・。
クラシックのコンサート会場しか知らないものには
軽くカルチャーショックです。 

幕間には緞帳の紹介も行われます。
スポンサー名が左、製作者名が右に入り、必ずどちらも読み上げられます。

こちら清水建設。 

こちらリキシル。製作は川島織物です。

早変わりを見るのが目的だったので、三つ目の演目はパスして、
お昼ご飯を食べにマンダリンオリエンタルに行きました。

この日の東京は晴れ渡り、三月並みの気温でした。 

マンダリンオリエンタルの「センス」で小さなコースを注文。 

TOのコースにはアワビ付き。 

「センス」の席からは東京の街が鳥の視点で見下ろせます。

ふと気づけば、鳥居があり参拝の列ができていました。
ここには福徳神社というのがあります。

オフィスビルの合間に神社が普通に存在する、これが日本です。

今日の主目的である靖国神社に到着。
わたしは無精?して本殿の近くまでタクシーで行こうとしたら、
TOが

「いや、こういう時には鳥居をくぐって歩いていくべきである」

ときっぱり言い切ったので、ここから歩いていくことにしました。
驚いたことに、参道に出店の類が全くありません。

考えられる理由としては、例の韓国人の爆破事件(ゴミ曰く爆破音事件)?
そういえば、参道いたるところに警官と私服の刑事が立っていて、
今年はかなり警戒態勢を厳しくしているなあと感じました。


息子は大晦日と元旦に友達と友達一家(アメリカ人)と連れ立って
鶴岡八幡宮に参り、

「ヤクザのやってる店(笑)で焼きそば食べた。すげー楽しかった」

と喜んでいたものです。
あの雑駁でいかがわしいとはいえ、日本人の郷愁を誘わずにはいられない
正月屋台の雰囲気が今後靖国でみられないのは残念という他ありません。
 

その代わり?参道には靖国神社の歴史を語る古い写真が
パネルのような壁に印刷?されて展示されていました。

これはタクシーを降りて撮った上の写真と全く同じ場所ですね。
季節は夏、袷を着た母親がカンカン帽を被った女の子と歩いています。 

こちらは昭和18年に行われた臨時大祭への御巡幸の車列が通り過ぎるようす。
向こう側の一般平民は地面に土下座?してまるで大名行列です。
こちら側の人々は立っているようです。
軍人は全て起立して敬礼をしています。

昔は参道からまっすぐ車が外に出る道があったんですね。 

時は下って昭和36年。
88台のトラックの安全祈願を行うなどということもできました。
トラックが全部本殿に向かって綺麗に頭を向けて停められています。
 

そして現在の靖国神社。
わざわざ付け火して、靖国神社を国際問題にしてしまった 
朝日新聞は、先日の防衛大臣の参拝を真剣に非難していましたね。

その朝日、正月早々反日全開。

「試される民主主義ー我々はどこから来てどこに向かうのか」

(勝手に絵まで掲載して・・・ゴーギャンに謝れ!)
という記事で要は安倍首相を選挙で選ばれた独裁者だと決めつけております。
彼らのいう民主主義って、自分たちの気にいる結論ではない場合、
それは「数の暴力」であり「民主主義の否定」だっていう不思議論理。

こんな独善的な考え、たとえネット時代でなくても受け入れられんと思うよ? 

 

それはともかく、靖国神社には新年の祈願を行う良民があふれていました。
この日最後の昇殿参拝を行い、祝詞では全員の名前が読み上げられましたが、
人数を数えていた近くにいた人が言うには(笑)226人だったそうです。
わたしたちのように家族で一人しか呼ばれない場合もあるはずなので、 
実際に本殿に上がったのは300人を超していたと思います。 

今回は欧米系の名前はありませんでしたが、朝鮮系の方が一人おられました。

終わって外に出ると、すっかり外は夜。
三日月の横に激しく明るい一等星が一つ光っていました。 

おみくじを引いて、お振る舞いの甘酒をいただきます。
全員に丁寧に「あけましておめでとうございます」と言いながら
甘酒を渡しておられました。 

遊就館前の特攻隊員の像の前には国旗とお供えがされていました。

例年靖国神社ともう一つ都内の神社に参るのですが、
今年は虎ノ門の金比羅宮に行きました。

港区のビル街にある金比羅宮、なんと1660年の創建です。

手前には琴平タワーという高層オフィスビルが建ち、ビルが参道の屋根になっています。
社務所や神楽殿はビルと一体化しているという融合具合。

主祭神は崇徳天皇、2001年には東京都の選定歴史的構造物に指定されました。

お参りを済ませ、歩いて虎ノ門ヒルズまでお茶を飲みに行きました。

虎ノ門はオリンピックに向けて新駅の建設中でもあります。
この白いドラえもんは「トラのもん」といい、虎ノ門のキャラクターです。 

虎ノ門ヒルズでの好きな場所、アンダーズで軽い夜食をいただきました。
大変お上手なアメリカ人男性のピアニストが

「Everytime we say goodby I die a little」(別れをいうたびにわたしは少し死ぬ)

などをセンスよく演奏していました。 

ところで、元日におせちをいただいたホテルで出された「辻占い」。
この砂糖菓子の中には小さく丸めた占いの紙が入っています。

フォーチュンクッキーみたいなものですね。 

3つづつ取るように言われたので、二人で6個取り、その結果を
苦心して並べてみました。

「ただなんとなく」が、全てを台無しにしている気がします。
「それにつけても金の欲しさよ」みたいな?

 「有は無より生じ、静は熱に勝つ」 

これをせっかくなので”今年の言葉”に採用しようと思います。