ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

自粛直前!K氏の木更津駐屯地見学

2020-03-08 | 自衛隊

新型コロナウィルス対策で今世界がちょっとした戒厳令状態になっています。
今日、息子が留学しているアメリカの大学からこんなメールが来ました。

コロナウィルス(COVID-19)の二つのケースの確認に続いて、
コミュニティ内でのウィルスの拡散を防ぐために、
私たちはすぐに隔離プロトコルを制定しました。
現時点ではキャンパスで確認または疑われる症例はありません。

・外部の個人の参加を含む50人以上のイベントはキャンセルします

・外部スピーカーによる全ての内部セミナーは、産業医及び
学生戦隊からの意見を取り入れ、ケースバイケースで検討します

・学内の全てのコミュニティメンバーは、地域の
大規模な外部イベントに出席しないように求められます

・これらのプロトコルは、研究所によって取り消されるまで継続します
全ての授業は通常のスケジュールでおこなわれます

学生と地域社会のメンバーの健康と安全は最優先事項です。
当大学は、米国国務省、疾病管理予防センター(CDC)、州保健省、
及び世界保健機関(WHO)と引き続き協力し、ガイダンスに従います。

コロナウィルスの状況は流動的であり、公衆衛生勧告と健康予防措置は
ほとんど予告なく変更される可能性があります。
旅行を計画している人は、目的地の勧告を頻繁に確認する必要があります。

大学の全てのコミュニティメンバーは、研究所のポリシー、プロトコル、
及び旅行制限に関する最新情報について、
 COVID-19
Outbreak Communication Webサイト
を確認することをお勧めします。

全ての個人は警戒を続け、以下を含むCOVID-19の拡散を防ぐため
必要な予防措置を講じる必要があります。

●咳やくしゃみをするときには鼻と口をティシュで覆う

●使用済みのティッシュは直接ゴミ箱に捨てる

●咳とくしゃみをする時にティッシュがなければ肘で口と鼻を覆う

●石やくしゃみをしたあと食事の準備、食事をする前に
石鹸と水で少なくとも20秒間手を洗う
アルコールベースのハンドクレンザーが効果的

 
 

息子の大学では先日大学院の学生がインフルエンザで死亡するという
ショックな事件があり、しかもその学生が中国人だったことから

地域のニュースにまでなったそうです。

彼は瀕死で911を呼んだのですが、自分の住所を伝えることもできず
意識を失ってしまい、消防が出動し付近までいったものの、
部屋が分からなく救出できず、結局、部屋で死んでいるのを
帰ってきたルームメイトに発見されたということでした。

「実はアメリカではコロナよりインフルの方がたくさん死んでるんだよね」

と息子は言っていましたが、その学生もその一人になってしまいました。

アメリカ人はマスクをめったにしません。
学校のアナウンスを見ていただいても、マスク着用については何の言及もないように、
彼らははマスクでウィルスを防ぐことはできないと考えているようです。

基本マスクは自分がかかった風邪を人にうつさないためにするだけ、
と考えているので、こんなことになってもマスクをして歩いているのは
ごくわずか、いても必ず東洋系だということでした。

ニューヨークで中国系が殴られたという事件があったそうですが、
(殴ったらうつるのでは?)今東洋系というだけで警戒されるので、
悪意から身を守るという意味で装着しているのかもしれません。

 

 

さて、今日は、いつも写真を提供してくださるKさんが、
イベント自粛の嵐が吹き荒れ始めた頃、かろうじて決行された
木更津駐屯地のヘリ体験搭乗に参加してこられたので、それをご紹介していきます。

ヘリ体験搭乗が行われるという話はうかがっていましたが、
次々と催しものが中止になっていきかけたころだったので、
ご本人も決行されるかどうかは心配しておられました。

ちょうどわたしが陸自中央音楽隊のジャズコンサートに行った後くらい?
まだ政府が自粛を呼びかける前に、かろうじてそれは決行されましたが、
残念なことに天候は雨。

この隊員さんがKさんの乗ったチヌークの乗員でしょうか。
通信機を背負ってヘリに歩み寄る姿が無駄にドラマチック!

CHの横に控えている隊員さんもマスク着用です。

今から乗り込んでいくCH-47内部。
座る席は奥の方ですね。

おお?あちらこちらでヘリが飛び立っておる。
チヌーク2機に、こちら側はAH-1かしら。

状況について全く伺っていないので想像するだけですが、
もしかしたらこれ全部体験搭乗中・・・・?

いくらなんでもコブラには乗せてもらえない気はしますが。

そして、りりーく!

Googleアースで確かめると、木更津駐屯地の滑走路は、
海側から斜めに南北を走っているわけですが、ここに写っている
「02」は滑走路エンドの印なので、この写真は
離陸後すぐに撮られたものだということがわかります。

滑走路脇にある旧軍の掩体壕跡らしい構造物も、
Googleアースで確認することができますが、
横から見るとこんな風になってたのか・・・。

もともとここは帝国海軍の木更津基地のために埋め立てられた土地で、
東日本の防衛を担う木更津海軍航空隊が駐留していました。
開隊は昭和11年で、横須賀鎮守府の隷下にありました。

中国大陸の渡洋攻撃はここから出発したことでも有名です。

戦後は米軍の駐留を経て、昭和36年に航空自衛隊が、
その後空自が入間に移ったため、陸自が転入して現在に至ります。

つまり、海ー米ー空ー陸と住人を変えてきた飛行場なんですね。

この掩体壕は先ほどのものの近くにあります。
草木が前面を覆い隠してしまっていますね。

駐屯地は羽田空港の対岸、アクアラインの根本に
近いところに位置しています。

なんと羨ましい、お昼ご飯も駐屯地で出された模様。
とてつもなく具沢山に見えますが、カレーかハヤシライスどちらでしょう?

午後からは格納庫の中の整備中のヘリを見学だったようです。

そういえば、ある民間の航空製造会社を見学に行った時、
請け負っている自衛隊の飛行機の写真は一切撮らせてもらえませんでした。

スケルトン状態のAH-1。
ちなみにノーズの頭の上にトゲのようなツノが出ていますが、
これなんだか知ってます?
電線とかが絡まる前にこれで切ってしまうためのものらしいんですが、
わかっていても、これを見るたび

「その前にローターに巻き込まれるんじゃ」

といつも思ってしまいます。

展示用のAH-1に隊員さんが乗って見せてくれています。
冒頭の写真を見ていただければおわかりのように本当にこのヘリ薄い。
内部は幅90センチしかないとか聞いたことがあります。

戦闘ヘリですが、確か2年ほど前、女性パイロットが搭乗することが
決まったというニュースを読んだことがありました。
戦闘ヘリに女性パイロットが乗るのはこの時が初めてだったはずです。

えっと、こちらもしかしたら第4隊戦車ヘリコプター隊所属の
OH-1でしょうか。

こんな風にカバーがかけられているヘリを見るのは初めてです。
カバーもちゃんと迷彩になっているんですね。

OH-1の現時点での総台数は34機ですが、機体が高価なので
調達は今後も行われることはないということです。

コクピットの写真ですが、説明がないとわたしにはどのヘリのものかわかりません。
これは大きいからCHかな?

白いヘリの写真を見て、海自か?と一瞬勘違いしてしまいました。

よく見ると一部が青いこのヘリ、少し前の空挺団降下始めで
要人を運んできたVIP専用機じゃありませんか。

ユーロコプター EC 225 シュペルピューマMk II

皇室、首相、国賓などの輸送任務向けに3機保有し、
陸上総隊第一ヘリコプター団
特別輸送ヘリコプター隊において
運用されています。

ウィキには

東日本大震災の津波により仙台にて整備中の1機が損失

とあるのですが、先ほど「写真を撮らせてもらえなかった」
と書いた整備会社は、まさにここのことだったことに、たった今気がつきました。

見学の時に震災の被害について会社の方から詳しく伺いましたが、
そのときに修理ハンガーにあった飛行機のほとんどは
海水に浸かり流されて破損したということでした。

これは狭いのでAH-1のコクピット?

二人横並びなのでこちらがチヌークかな?

さて、この日は天気が悪かったため、体験搭乗は基地の上を
ぶーんと一周するくらいで終わってしまったそうですが、
Kさん、去年の十二月には入間でも体験搭乗に参加されてます。

こちらがその日Kさんが乗った空自チヌーク。

こんなところを撮っても良かったんでしょうか。

わたしがP3-Cの体験搭乗をしたときには、カメラどころか
携帯までボッシューされた記憶があるのですが、
あれはP-3が偵察機だからで、基本輸送がメインのチヌークは
コクピットくらいたいしたことないっすってことなのかな。

心配なのでKさんに伺ったら大丈夫とのことでした。

チヌークではバブルウィンドウから外の写真を撮るのが正しい。

東京タワーだ!と思ってよく見たら三つありました。
ただの鉄塔のようです。

東京の街がまるでミニチュアのように・・・・。

そして、さらに素晴らしい写真をいただきました。
もし今回晴れだったら、こんなところを飛んでいたはず・・だとか。

一昨年の同じ木更津体験搭乗の時の写真。
木更津航空隊の皆さんは「富士山ヨーソロー」とか言ってたんだろうな。

海ほたるよーそろー。

こんな角度から撮れるのはヘリコプターだけ。

いやー、今年は本当に残念!ってことだったんですね。

そして、もう一つうらやましついでに、木更津のお土産は
迷彩柄のマスク(三枚セット)だったそうです。

 

この体験搭乗も、もし今頃に予定されていたら中止になったかもしれません。
いずれにせよ、またもとの日本に一日も早く戻って欲しいものです。