ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

疲れると顔が変わるよ おかあさん

2009年03月17日 | これも自分あれも自分
疲れると、すぐに顔に出る。

特に夕方以降が危ない。

一日の疲れ、月曜日から数日経った疲れが出始め、

母である私のイライラ度は、上昇している。

それを察した長女に、イライラが伝染。

そうすると、もちろん次女に八つ当たり。

次女は訳が分からない空気に、これまたイライラして、

泣く、わめく、騒ぐ、わがままを通す・・・。

あああ!!!もうっ!!!

と思う私の心。

少し冷静に見守るも、数分後には・・・

ドッカーン!

あ~あ、またやっちゃった。
怒らないようにしたいのにね。

でも、こんな時だってあるわねぇ。

私だって人間だもん。

いつも毎回、怒るわけではないから、許してくだされ。

人は、イライラが伝染してしまう。

みんなのイライラの発端は、実は私である場合が多いから、

自分で開き直って また 明日

センス・オブ・ワンダー

2009年03月03日 | 観劇・読書・感想記
センス・オブ・ワンダー
レイチェル・L. カーソン
新潮社

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「沈黙の春」。
農薬の危険性と環境に与える悪影響を、世界で初めて指摘した本。
当時世界中で話題を呼んだそうです。
その著者が、レイチェル・カーソン。

彼女の人生最後の書籍となる「センス・オブ・ワンダー」という本を、幼稚園の文庫からお借りして読んだ。

子どもとの関わりの中で、何が大切か・・・

「センス・オブ・ワンダー」とは、
神秘さやふしぎにさに目を見はる感性のこと。

子どもと散歩に出かけたときの、小さなキラキラした小石を見つける感性
砂の上に裸足になって、ざらざらした感触や、くすぐったい心地よさを感じる感性
枯葉の下に もぞもぞ動くものを 一緒に探したり 追いかける探究心
大きな樹木に耳を寄せて 樹液の流れるような音を聴こうとする 好奇心

自分たちの住む世界で起こる、うれしいこと、わくわくすること、感激、神秘などを、子どもと一緒に再発見すること。

もし自分が、自然の中に入ったときに、物事を何にも知らなくても、悔やむとか恥ずかしいとか思うことはなくて、
子どもと一緒になって、感じ、知ることから始めたらいい。

知識があればいいのではない。
花の名前を知らなくても、その花がどんな風にきれいで、どんな風に香るのかを感じる感性が大切なんだと、おっしゃっています。

~「知る」ことは、「感じる」ことの半分の重要性さえももっていない。~本書より

子どもとの関わりの中で、何が大切か・・・
だけではなく、人間として何が大切かを、目の前で静かにお話してくださっている。
そんな印象でした。

読んでいるとき、
あまりにも美しい海や、小さな花や、雨に濡れた枯葉などの写真と、
語りかけるようなやさしい文章に、
私は目が見えているお陰で、この美しい本を読むことができるのだと
ふと思いました。

そして、読み終わったら、目が見える私に産んで育ててくれた両親にお礼が言いたくなりました。
迷っていたらかけずに終わってしまうので、勇気を出して父の携帯に・・・。

「お父さん、私を生んでくれてありがとう。」
最後は涙声でした。(やっぱり泣いちゃった・・・)

父は突然のことに驚き、何かあったのかと心配したみたいです。

これからは、思ったり感じたりした感謝の気持ちは、すぐに本人に伝えよう!と思った、やさしくあったかい日でした。

これも、レイチェル・カーソンさんの著書のおかげです。
この本に出合わせてくれた、いろんな人たちのおかげです。
ありがとう。





おくりびと

2009年03月03日 | 観劇・読書・感想記
アカデミー外国語映画賞を受賞した「おくりびと」。

観に行って来ました!

なんだか一緒に観に行く人、ふとTさんを思い出し、お誘いの電話をかけ、約束をとりつけ、観に行きました。

泣かないはずもなく、
お葬式のシーンが多いのは当たり前で、
まるでたくさんの式に参列したような心境に陥ります。

途中から、ふと、自分がほんとうにその場にいっしょに座って、
納棺の様子を見つめている錯覚に襲われました。

様々な形の家族、血縁関係が、くどくなく、だけど深いところまで訴えてくる、その絶妙なシナリオに、う~~~んとうなりました。

静かな中に、ユーモアを入れて、まるで本当に
私たちの日頃の生活の中のような感覚。

役者たちがあくまでも自然体。演技しているように感じられない。

この映画には、目に見えるもの以外の力が宿っている・・・
出演者の人たちの結束の強さを感じるから?
本木さんの思いの強さ?

いろんな人の空気をつかみ、それをゆっくりと動かしている、そんな不思議な感じを受けました。

また観たいです。

とりあえず、私の弟たちには「絶対に観て!」とすぐに電話をかけました。

八戸では、夜8時以降も上演しているので、
お子さんがいて、誰かに頼める人は、夜観に行くのもいいですよ。

映画館で観てよかったです!

ただ泣きたいときもある 赤ちゃんの気持ち

2009年03月02日 | 子ども
今、泣き止まないわが子を抱っこしている?
なんで泣いているのか、分からない?

赤ちゃんって、ただ泣きたいときもあるんだって知ってる?

まだ生まれて数ヶ月しかたっていない
この世の空気に慣れるまで
ママのおなかのなかの やわらかくて あたたかい場所が恋しくて
どこか不安で
いたたまれなくて
泣いているのかもしれない

だとしたら、ママ、
ボクをやさしく ふわっと 包み込むように抱いてほしい
少し両腕に力を入れたら ほら 
おなかの中にいるみたいに 安心するよ ボク

ボクは 言葉もわからない
ボクは 音の区別もつかない
ボクは 話せない

だけど
ボクは 全身をつかって
ボクは 心の中をつかって
耳や目や手は 感覚がまだにぶいから
だから からだ全部で 周りの空気に反応するんだよ

ママは ボクを産んでくれたママだから
やさしくて つよくて あまいにおいがして
ボクにとって 居心地のいい場所にちがいないんだ

だって ボクが選んだママだからね

ママのすべてを ボクはうけいれる
ママのいらいらも ママの悲しみも 
ママの喜びも ママの笑顔も
みんなみんな うけいれる

だって ボクが選んだママだからね

ママ
ボクは 泣いたっていいんだよね?
生まれてきて よかったんだよね?

たくさん たくさん やさしい言葉をちょうだい
たくさん たくさん あったかいぬくもりをちょうだい
そうすれば ボクは 安心できるから

ママとボクとの関係が
あったかくて やわらかくて 安心できる関係になるまで
ボクは甘えて 甘えて
ママを困らせるかもしれない

でも
きらいになんてならないでね

ボクも どうしたらいいのかわからなくて
安心がほしいだけなんだけど 
それをどう言ったらいいのか わからなくて
ただただ 甘えたり わがまま言ったり する方法しか思いつかないんだ

ママを困らせたいからするのじゃない
ママとの
あったかくて やわらかくて 安心できるつながりがほしい
ただそれだけのためなんだ

いつも怒られてばかりいると
ボク・・・
生まれてこなきゃよかったのかも・・・と思ってしまうよ
悲しくて つらくて 心の中のガラスが
ビリビリと 割れ目ができてくるんだよ

その割れ目をほっておいたら
ママが怒るママであり続けるなら
ボク・・・
ちゃんと大人になれないかもしれないよ
安心できる場所が なくなってしまったんだからね

ボクの人生は
赤ちゃんから続いている
赤ちゃんからつながっている

ママのおおきな胸の鼓動を聞きながら
空の音を思い浮かべて
星のきらめきを思い出して
ゆら~りゆらりと 眠りたいよ・・・

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