の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

プラサート・プン(サコン・ナコーン)

2013年12月17日 | サコーン・ナコーン
■サコン・ナコーンの寺院を巡り、ミン・ムアン広場に立ち寄ります。
広場の木陰にプラサート・プンが午後のパレードまで待機しています。

「プラサート」とはサンスクリット語が語源の「人間の魂や神々の住む神聖な住まい」で、寺院、祠堂等を表す言葉です。「プン」は蜂、ちなみに「ナム・プン」は水+蜂で蜂蜜、「キー・プン」が糞+蜂で蝋となります。仏殿ですから「キー」というあまり良くない言葉を除き「プラサート・プン」と簡略化して呼んでいます。

木陰に待機している12基の「プラサート・プン」を撮影しましたので紹介します。



象とガルーダで基壇を支えています。









基壇の模様はジャータカです。それぞれの「プラサート・プン」が仏陀にかかわる意匠を表しています。





尖塔はパレード開始まで取り外してます。













待ち時間に補修をします。

こちらの木陰にも2基が並んでいます。





接近してみると、細部にまで精緻な細工がされているのが分かります。

















オーク・パンサーの時期でもイサーンの日中は気温が40度近くまで上昇します。暑さで蜜蝋が溶け出すのを防ぐために散水をして温度を下げます。
塑像を何点か貰って帰ったのですが、家に着いて取り出したときには、車内の熱で形状がかなり変わっていました。












「プラサート・プン」祭りの開始が午後2時からと聞いていましたが、聞く人によって答えが違っています。結局、午後2時はパレードのスタートが早い組がミン・ムアン広場に集合する時刻で、パレードの開始は午後4時から、パレードの後発組は集合時間も多少遅くなっているようです。
とりあえず一旦ホテルへ引き返し、昼食と休憩をして出直すことにします。

■似たような写真ばかりをたくさん掲載しましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
最近は類似した写真が多く、厳選するという労力を省いているのではないかと反省しています。

サコン・ナコーン

2013年12月13日 | サコーン・ナコーン
■「プラサート・プン」のパレードは午後2時からです。午前中は市内観光をします。

宿泊した「デュシット・ホテル」の前景です。

ホテル前の通りです。朝は行き交う人、車も少なく、の~んびりとしています。

道路に面したテラスで朝食です。

■市街の東方にタイで2番目の大きさの「ノーン・ハーン湖」が広がっています。湖の手前に「ワット・プラタ-ト・チューン・チュム」があります。
ラーオ様式の四角錐の仏塔がある古刹です。
仏塔は11、12世紀に建立されたクメールの祠堂をアユタヤ時代に改築して現在の形となりました。







仏塔です。

礼拝堂です。仏陀の後ろに仏塔の扉があります。



歴史を感じる砂岩製の入り口です。原型はクメールの祠堂とのことです。

仏塔内です。

女子中学生が参拝に訪れていました。

全高30cm程の石仏です。参拝の人は仏像を撫でまわしながら祈願をします。

北側に建つ十字形状の礼拝堂です。

経蔵でしょうか、池の中に建っています。

西側の寺門です。

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■「プラサート・ナライ・チェン・ウェン」イサーン(タイ東北部)で一番北に建っているクメール遺跡で11世紀に領主の妻「プラ・ナーン・チェン・ウェン」によって建立されたと言われているヒンドゥー寺院です。
市街門から北西に延びる「ニッタヨー通り」を約5km進むと国道22号線と国道223号線の交差点に行き当たります。交差点手前の路地を南へ数百メートル入った寺院の境内に建っています。
ラテライトの基壇の上に建つ砂岩の祠堂は修復され、新しい石材も組まれているようですが、元来の破風、まぐさ石に刻まれた彫像はクメールの中央政権から遠く離れた、地方の素朴さが反映されているようです。




東向きで、高さ12mの祠堂です。

東正面から祠堂を見ます。

屋蓋の塔部彫刻です。

入口のまぐさ石には象(アイラーヴァタ)に乗ったインドラ神が彫られています。インドラ神は東を守る神です。

祠堂入口の天井はクメール建築で一般的な構造の迫出し積みです。

破風には12本腕のシヴァ神像が、まぐさ石は2頭のシンハと闘うクリシュナ神が彫られています。



右端はシヴァ神の息子、ガネーシャー像です。

入り口の柱の下に彫られた行者の像です。



南から祠堂を見ます。

まぐさ石は象に乗る人の像です。戦闘に出向く行進でしょうか。

北面の破風とまぐさ石です。

破風には横たわるヴィシュヌ神が彫刻されています。
ヴィシュヌ神が横たわる竜王アナンタ像は頭部と尾部が繋がっておらず、不自然な意匠になっています。修復でヴィシュヌ神の下の石材を違うものを組み込んだようです。

彫像はシンハと戦うクリシュナ神です。

リンガに灌がれた聖水が流れ出るマカラの頭です。マカラの鼻は折れてなくなっています。

修復に用いられなかった石材が寺院の隅にたくさん積まれています。





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■「プラサート・ナライ・チェン・ウェン」から国道223号線を南下し国道213号線から「スック・カセム通り」を市街へ進むと「ワット・パ・スッタワート」があります。





「バリカーン博物館」(パー・チャン・マン・プリタッタテーラ)と表示されています。
20世紀最高の名僧と言われ、生涯を通じて貧困者救済に努められた「マン・プリタッタテーラ師の遺品を展示する博物館です。

博物館の中です。



師の使われていた日常用品等が展示されています。

■気になった焼き物が展示されていましたので紹介します。
メナム・ソンクラーン窯の瓶子

ラオスの黒色瓶子

サコン・ナコーンの蜜蝋寺院(プラサート・プン)

2013年12月12日 | サコーン・ナコーン
■午後4時半、「サコン・ナコーン」到着。まず、明日「プラサート・プン」祭りのパレードがスタートする「ミン・ムアン広場」へ寄ります。蜜蝋寺院は一台もありません。道端にいた僧侶に「プラサート・プン」のプログラムを尋ねると、何度も繰り返し、繰り返し説明をしてくれますが、イーサン訛りが強く十分に理解できないので、とりあえずホテルへ行き尋ねなおすことにします。
「デュシット・ホテル」で2泊します。一泊朝食付きで600バーツです。

今夜は、「市立第3学校」(マッタヨーン・スックサー・テッサバーン・サーム)のグランドに「プラサート・プン」が集合してコンテストを行うようです。「サコン・ナコーン」は1kmも走れば市街地を突き抜けるような小さな都市で、ホテルからは歩いて出かけることにします。

■「プラサート・プン」とはオーク・パンサーに先祖の霊を祀るため、一族が協力して蜜蝋の寺院細工を寺院へ寄進する、プー・タイ族の習慣が起源といわれるサコン・ナコーンのお祭りです。
オーク・パンサーの前日に、地域の12の寺院と檀家で製作した蜜蝋寺院の山車が、民族衣装を着た人たちと市内をパレードします。

市立第3学校へ行く途中で、やはり同所へ向かうため、寺院の門から出てきたところの蜜蝋寺院の山車に出会いました。

市立第3学校の近くでは、蜜蝋細工の仏塔が会場へ向かっています。



会場の入り口です。



寺院の尖塔を取り付けています。



何れも甲乙付けがたい、微細な細工をした立派な寺院が12基ならんでいます。ご鑑賞ください。



雲間から十三夜月が現れました。















こちらには蜜蝋細工の仏塔が並んでいます。



午後8時30分にホテルへ戻ってきました。