旧知の骨董商から過去最高のケンデイ(水注)が出た連絡がありました。10年前に出土した2点も写真で大事に記録しているが、それ以上の美品だと興奮気味に話します。
コロナで外出が規制され部屋ごもりの日々ですが、10年に一度のチャンス、次が有るかどうかも分らないのであれば、これは見ないわけにはいかない。と言うことで500km離れた地方まで出かけてきました。
現在は農地や草地となっている、かっての街跡を金属探知機でお宝探しをしています。ケンデイは近くにあった青銅製の石灰を入れる小壷に反応したようです。
全長:21.6cm、全幅:11.4cm、高さ:12.5cm、底径:9.3cm
底面にも花文が刻まれています。陶工の自信作で相当気分が良かったのでしょう。
側面は上下二段に分割され、下段は蔓によって四つの枠が造られ鳥と花文が描かれています。
宝相華文です。
*****
これが金属探知機に反応した青銅製の石灰(貝殻粉)入れです。一部に黄変があるもののいっぱい詰まっていました。
底面には聖獣の浮き彫りがあります。
*****
この二点が約10年前に発掘された白褐釉花唐草文水注です。一点は底面に本体と同じ意匠の花模様が刻まれています。もう一点は鳥文が主体となっています。いずれも優品ですが個人コレクションに収まっています。
これは東南アジア陶磁器博物館の展示品です。窯温度が十分に上がらなかったのか、褐釉の発色が良くないです。
*****
この白褐釉鳥唐草文盤ほバンコク中心部の商業施設で900円で購入した新作です。
(口径:22.7cm、高さ:3.6cm、高台径:12.8cm)
骨董品と比べると模様の繊細さはかなり劣りますが、製造業者がいくらで卸したのか心配になる売価です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます