懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

NHK土曜ドラマ「ジャッジ」

2007-10-08 02:18:50 | Weblog
西島秀俊がゴールデンタイムの連続ドラマで「主演」って珍しい気がする。

脇役は多いだけに、このドラマで、「主役」は、カメラが中心に取る役なんだ~

と、カメラワークの脇役との違いを実感。

この役者さんは、他の「テレビの役者さん」と明らかな異質感がある。

それが良く見える時もあれば、何となくいつも同型に見える時もある。

この役者さんには、自分が納得できるかどうかは大きなことのように思う。

殆ど棒読みやワンパターンに近く見える時もあるのだけど。

視聴者にとってわかりやすいフィクションをやろうとはしていない感じがする。

この自我の強そうな役者さんとおしゃれな浅野温子のツーショットシーンは見応え

があった。

ドラマは普通に見れるドラマ。

西島秀俊というと、「デュオ1/2」という映画で、「売れない俳優」の役で出て

いて、自分の与えられた役について、”あまり大した役じゃない、”というかくだ

らないとはいってなかったかもしれないが、あまり評価できない内容のようなこと

を言っていたシーンがあった。

その映画は台本を廃し、俳優が即興的にその場で自分が思ったせりふを言う、実験

的な手法の映画だった。

それでその言葉は、西島さんという役者さんの本音なんじゃないかと思ってドッキ

リした。

その、内容がくだらないと思った出演作品って、昔のヒットドラマ「あすなろ白

書」あたりじゃないかと思って。

じっさい、レンタルビデオ店でこのドラマのビデオのパッケージを眺めていた時、

キムタクが若いとは思ったが、(若い頃の木村拓也っていい役者だった)西島の役

の設定のくだらなさに閉口して、借りなかった記憶がある。

自分が下らないと思っても、世間では受けてヒットする。

なんでこれがヒットしたんだろ~~?と孤独を感じたが、自分が下らないと思うも

のを、やっぱりヒットしようが演る側だって、やっぱり下らないと思っているの

だ、と思ってちょっとほっとした。

「ジャッジ」はドラマそのものより、番宣で西島がしゃべってた内容が良かった。

裁判官の話。最初はこれが原因だと思っていたが、係争の相手と信頼関係が出来て

踏み込んだことを話してもらえるようになると、最初に係争の原因と思ったことの

向こう側にある別の事実が真の原因だったりする、ということを別の言葉で言って

いた。(具体的に言うと、お金の問題だと思っていたが、実は相手が行った一言が

許せなかったり、とか・・・)

「あすなろ白書」はともかく、昔のドラマの質のいいものは、いま見ても感心す

る。作り手が集中して創造できる環境があったのだろうか。

対して、今のドラマはドラマとしての内容だけでなく、フィクションでも現実のあ

る一つの業界の情報を少し出せる所が効能。

ドラマをストーリーとして見るより、女性のファッションなど、何気に良く見ても

いる。今日のドラマは情報を伝達する機能が強いと思う。

「ジャッジ」は、取材がきちんとしてその上で成り立ってるドラマらしい。

いじめられる裁判官の子の話など、そういうことかと。

きれいなグリーン系の海が出てくると、見てしまう。





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